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第七章 高速飛行レースバトル!
第二十六話 戦闘機ステルスVS氷速UFO
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オレ達のステルスと冷菓のジャックしたUFOだけになっていた。
オレは、すぐにでも戦闘をすると思っていたが、ゆたかはこう言いだした。
「ふん、あの一機を倒せば、我々の優勝というわけか。
相手にとって不足は無い! だが、勝利条件に不足がある!
よって、強制脱出装置発射!」
ゆたかがボタンを押すと、オレだけ強制的に上空へ投げ出された。
気が付くと、雲の上にオレは居て焦る。
シ―トベルトをして操縦席に固定されている状態だが、この高さから落ちたら命は無いだろう。
(落ちる! 死ぬ! ああ、山や海が綺麗だな……)
オレは悟りの境地に達していた。どうせあがいても死ぬと!
「ピー、パラシュートを開きます。衝撃に注意してください!」
一秒後にパラシュートが開き、オレの命は助かった。
風に流されるまま、イカマシーンへと不時着した。
イカマシーンに乗っていたカタナちゃんと霊子は悲しい顔をする。
「君が負けるのはやばいよ!
ゆたかちゃんに強制的に恋人にされたあげく、真槍姉さんに金を毟り取られるからね。
たぶん、一銭も残らず奪われるよ!」
「優勝したチームとは、ゴールした時に一緒に居たメンバーの事。
最初に登録しただけでは、仮に他のメンバーが優勝しても勝利チームには含まれません。実際に、優勝したマシーンの中に入っていないと……」
二人の説明により、オレが優勝しない限り、負けたチーム扱いされて命令を聞かないといけなくなるらしい。
つまり、強制的にゆたかの恋人にされ、真槍ちゃんから他と同様に金を巻き上げられるらしい。
優勝が近付いたと思った瞬間、最悪のピンチに陥ってしまった。
ゆたかは、自分が優勝した条件が整った事を知り、意気揚々としていた。
「じゃあ、全力であのムカつくUFOを打ち落としてやるよ! 喰らえ、ボインジャー!」
ステルスは、ミサイルを発射するも、UFOは巧みに動き、ミサイルが当たらない。
「何、あの動きは……。まるで、こっちの動きを知り尽くしているみたいな動き!」
冷菓も反撃する。
「ふふ、戦闘経験がちょっと違いますね。
私には、マモルさんと一緒に戦闘した記憶が含まれているのです!
小娘では、そう簡単にこの差を埋める事は出来ない!」
冷菓は、UFOの武器を使用する。
どんな武器かは知らないが、武器が仕込んである事は予想が付いていた。
武器に仕込まれていたのは、レーザー光線であり、ステルスを攻撃する。
「うお、レーザー光線が飛んで来た。あっぶね―、丁度木に当たったから無事だったけど」
冷菓は、武器の中身がレーザー光線と知り、ほくそ笑んだ。
実は、レーザー光線と彼女の能力・氷とは、相性が抜群に良い。
「ふふふ、まさかレーザー光線だったなんてね。これで勝負は決まったも同然ですね!」
冷菓は、UFOの周りにクリスタル状の氷柱(つらら)を浮かばせる。
「本来は、これで突き刺す予定だったんですけど、レーザー光線があるなら、こちらの方が効果的かな?」
冷菓は、レーザー光線の発射ボタンをポチッと押す。
すると、レーザー光線が氷柱(つらら)に当たり、レーザー光線が無数に拡散される。
これを避けるのは、不可能に近い。
「うおおおお、レーザー光線が拡散した! ステルスがやられる!」
ゆたかは、どう操縦すれば良いのか分からず、焦りとパニックを起こしていた。
しかし、真槍ちゃんは、恐ろしいほど冷静に分析し、レイテイルを用いて、氷柱の向きを変える。
レーザー光線は、ギリギリで回避され、ステルスは無事だった。
逆に、真槍ちゃんは興奮して喜ぶ。
「すごい! さすがは、ボス戦!
やっぱり勝負は、こうでなくっちゃね!
楽に勝ったんじゃあ、つまらない!」
真槍ちゃんは、追い込まれれば、追い込まれるほど力を発揮するタイプだった。
カウンターでミサイルを発射するが、UFOは難なくそれをかわす。
こういう戦闘では、カウンター攻撃を一番警戒する。
冷菓は、経験と勘からそれを読んでいた。
そのままレーザー光線で追撃を続ければ勝てたが、連続攻撃できなかった。
これがUFOの最大の弱点だった。
「ちっ、レーザー光線を撃つには、インターバル(エネルギーチャージの時間)が三分もあるのね。
連続攻撃は、二発が限度というわけか。まあ、二発あれば十分かしらね」
冷菓は、エネルギーチャージをしつつ、氷を使った技で時間を稼いでいた。
真槍ちゃんは、レイテイルを巧みに使い、冷菓の攻撃をことごとく防ぐ。
並みの人間には、驚異的な攻撃も、真槍ちゃんにとっては見切るのも容易い事だった。
真槍ちゃんは攻撃を受け流しながら疑問を抱く。
機械については冷菓より上のゆたかはその弱点を見抜いていた。
「相手さんは、レーザー光線から氷攻撃に切り換えた様ね。
でも、氷攻撃じゃあ、このステルスにダメージを与える事は出来ないわよ。
何で、レーザー攻撃を止めたのかしら?」
「あれだけのレーザー光線を発射するには、充電もかなり必要になる。
おそらく二発で数秒間のインターバルがあるという事だね。
ただ、こちらの攻撃も読まれているから、当たらないけど……」
「なるほど。何らかの工夫がないと、あのUFOは壊せないというわけね。
次に、レーザーを撃って来た時が勝負だわ!」
ゆたかと真槍ちゃんは、氷柱を使ったレーザー攻撃の隙をつき、レイテイルやミサイルを当てるつもりのようだ。
反対に、冷菓はレーザー光線でトドメを刺そうとしている。
今戦っている場所は、森林の中だが、そこの奥に高い岩山があり、大きな滝が流れていた。
岩山は、彼らが飛んでいる所より少し上の方までそびえていた。
「まずは、岩を粉砕して、土煙を起こし、レーザー光線の威力を弱める。
あの岩山に、ミサイルをぶち当てよう!」
ゆたかは、岩山に向かってミサイルを発射させた。
ミサイルは、二発連続で岩山に直撃し、土煙を発生させながら、岩山を崩して行く。
UFOの真上に岩山が来るように計算して崩したため、冷菓は必死になってそれを回避する。
「ちっ、レーザー光線を撃てる時間を見計らって、この攻撃を仕掛けて来ましたか。
さすがに、この直撃を受けたらまずいですね。
でも、避けることに専念すれば、一撃も当たる事は無いわ!
私の操縦テクニックをなめないでください!」
冷菓は、ことごとく落石をかわして行く。
不意を突いた攻撃だったが、冷菓はそれを物ともしていない。
しかし、ゆたか達は更に攻撃を仕掛けようとしていた。
「さすがに、これで撃墜できたら興ざめだね。
本当の狙いは、この混乱に乗じて、レイテイルでトドメを刺す事。
いくら奴の操縦技術が優れているといっても、死角からの攻撃には対応できないはず……」
ステルスのレイテイルは、かなり攻撃範囲が広い。
落石ポイントから遠く離れていても、UFOの死角を突く事が出来る。
ステルスは、真槍ちゃんの操作技術で、UFOの隙を確実に突いて行く。
「ギャギャギャ!」
レイテイルが当たり、UFOは嫌な音を鳴らしていた。
冷菓は、一瞬攻撃を受けてしまうが、何とかUFOの形状によって撃墜を避けていた。
「危ないわね。肝が冷えたのは、六年ぶりといった所かしら。
UFOが円形の形状で助かったわ。でも、私もピンチに燃えるタイプなのよ!」
真槍ちゃんの死角からの攻撃も、冷菓はすぐに対応する。
最初の攻撃から三回目くらいで、どこを攻撃されるかを読み出していた。
勘と予想が外れる事もあったが、UFOの外装に傷を付ける程度で済んだ。
「はあ、はあ、はあ、何とか落石から逃れることができたわ」
冷菓は、落石を全て避け切り、高度の高い安全な場所であることを確認すると、ステルスの場所を確認しようとする。
周囲は、土煙で覆われていたが、次第に視界が開けて来ていた。
冷菓は、高度を上げた事により、森林より少し上の位置を飛行しているステルスを発見した。
土煙がまだ舞っている為、視界が悪くレーザー光線も威力が急激に弱まってしまうが、ステルスの影である事は間違いない。
「見付けたわ。ふふふ、レーザー光線は効かなくても、氷柱をぶち当てる事は出来るわ。今度は、あなた達が落氷に注意する番よ!」
冷菓は、巨大な氷柱を作り出し、ステルス目掛けて落下させた。
「これで上空に誘導して、レーザー光線でトドメを刺してあげるわ!
さあ、上へ這い出してきなさい!」
氷柱が落下し、ステルスに向かって行くが、ぶつかる前に爆発する。
ミサイルにより、氷柱が破壊されて、爆発したのだ。
予想外の出来事に、冷菓は焦る。
ステルスの居場所が分からなくなった。
「く、落ち着け私。
相手の行動を先読みするんだ。
そうすれば、回避できない攻撃方法は相手には無い。
まず、彼らにとって危険な位置は、レーザー光線があるUFOの前方のはず……。
そこからレーザー光線を拡散させているからね。
なら、相手は後ろから攻めて来るはずです」
冷菓は、相手の行動を予測する事で、何とか落ち着きを取り戻した。
ステルスは、冷菓の読み通り後ろから接近を試みていた。
「ボインジャーは、残り一発のみ。絶対に外せない。
至近距離からぶち当てるよ! この隙が唯一の勝機!」
ステルスがUFOに近付くと、ゆたかと真槍ちゃんはUFOが百八十度回って後ろ向きに飛行している事を発見する。
しかし、かなり近付いてからであった為、冷菓の思惑を知って回避する時間が無かった。
冷菓は、勝利の笑みを浮かべる。
「ふっ、円形で回避能力が高いのと、方向転換が最小限でできるのが、UFOの強みですよ。
水蒸気爆発により、視界が分かりづらかったのが仇になりましたね」
冷菓は、小型の氷を使い、レーザー光線を無数に拡散させる。
ステルスにそれを回避する方法は無かった。
「では、さようなら。レーザープリズム光線を喰らって、墜落しなさい!」
UFOのレーザー発射口が光り始める。
ゆたかは、最後の悪足掻きに出た。
「くっそ! 迎撃しろ、ボインジャー!」
ステルスに乗ったゆたかは、相手が前方に回り込んだ事が判明した時点で、反射的にミサイルをレーザーの発射口に向かって撃っていた。
レーザー光線の発射とミサイルが氷に当たるのがほぼ同時であり、二機の飛行マシーンは水蒸気爆発に巻き込まれていた。
周囲に、雷が鳴り響く様な轟音が響き渡っていた。
オレは、すぐにでも戦闘をすると思っていたが、ゆたかはこう言いだした。
「ふん、あの一機を倒せば、我々の優勝というわけか。
相手にとって不足は無い! だが、勝利条件に不足がある!
よって、強制脱出装置発射!」
ゆたかがボタンを押すと、オレだけ強制的に上空へ投げ出された。
気が付くと、雲の上にオレは居て焦る。
シ―トベルトをして操縦席に固定されている状態だが、この高さから落ちたら命は無いだろう。
(落ちる! 死ぬ! ああ、山や海が綺麗だな……)
オレは悟りの境地に達していた。どうせあがいても死ぬと!
「ピー、パラシュートを開きます。衝撃に注意してください!」
一秒後にパラシュートが開き、オレの命は助かった。
風に流されるまま、イカマシーンへと不時着した。
イカマシーンに乗っていたカタナちゃんと霊子は悲しい顔をする。
「君が負けるのはやばいよ!
ゆたかちゃんに強制的に恋人にされたあげく、真槍姉さんに金を毟り取られるからね。
たぶん、一銭も残らず奪われるよ!」
「優勝したチームとは、ゴールした時に一緒に居たメンバーの事。
最初に登録しただけでは、仮に他のメンバーが優勝しても勝利チームには含まれません。実際に、優勝したマシーンの中に入っていないと……」
二人の説明により、オレが優勝しない限り、負けたチーム扱いされて命令を聞かないといけなくなるらしい。
つまり、強制的にゆたかの恋人にされ、真槍ちゃんから他と同様に金を巻き上げられるらしい。
優勝が近付いたと思った瞬間、最悪のピンチに陥ってしまった。
ゆたかは、自分が優勝した条件が整った事を知り、意気揚々としていた。
「じゃあ、全力であのムカつくUFOを打ち落としてやるよ! 喰らえ、ボインジャー!」
ステルスは、ミサイルを発射するも、UFOは巧みに動き、ミサイルが当たらない。
「何、あの動きは……。まるで、こっちの動きを知り尽くしているみたいな動き!」
冷菓も反撃する。
「ふふ、戦闘経験がちょっと違いますね。
私には、マモルさんと一緒に戦闘した記憶が含まれているのです!
小娘では、そう簡単にこの差を埋める事は出来ない!」
冷菓は、UFOの武器を使用する。
どんな武器かは知らないが、武器が仕込んである事は予想が付いていた。
武器に仕込まれていたのは、レーザー光線であり、ステルスを攻撃する。
「うお、レーザー光線が飛んで来た。あっぶね―、丁度木に当たったから無事だったけど」
冷菓は、武器の中身がレーザー光線と知り、ほくそ笑んだ。
実は、レーザー光線と彼女の能力・氷とは、相性が抜群に良い。
「ふふふ、まさかレーザー光線だったなんてね。これで勝負は決まったも同然ですね!」
冷菓は、UFOの周りにクリスタル状の氷柱(つらら)を浮かばせる。
「本来は、これで突き刺す予定だったんですけど、レーザー光線があるなら、こちらの方が効果的かな?」
冷菓は、レーザー光線の発射ボタンをポチッと押す。
すると、レーザー光線が氷柱(つらら)に当たり、レーザー光線が無数に拡散される。
これを避けるのは、不可能に近い。
「うおおおお、レーザー光線が拡散した! ステルスがやられる!」
ゆたかは、どう操縦すれば良いのか分からず、焦りとパニックを起こしていた。
しかし、真槍ちゃんは、恐ろしいほど冷静に分析し、レイテイルを用いて、氷柱の向きを変える。
レーザー光線は、ギリギリで回避され、ステルスは無事だった。
逆に、真槍ちゃんは興奮して喜ぶ。
「すごい! さすがは、ボス戦!
やっぱり勝負は、こうでなくっちゃね!
楽に勝ったんじゃあ、つまらない!」
真槍ちゃんは、追い込まれれば、追い込まれるほど力を発揮するタイプだった。
カウンターでミサイルを発射するが、UFOは難なくそれをかわす。
こういう戦闘では、カウンター攻撃を一番警戒する。
冷菓は、経験と勘からそれを読んでいた。
そのままレーザー光線で追撃を続ければ勝てたが、連続攻撃できなかった。
これがUFOの最大の弱点だった。
「ちっ、レーザー光線を撃つには、インターバル(エネルギーチャージの時間)が三分もあるのね。
連続攻撃は、二発が限度というわけか。まあ、二発あれば十分かしらね」
冷菓は、エネルギーチャージをしつつ、氷を使った技で時間を稼いでいた。
真槍ちゃんは、レイテイルを巧みに使い、冷菓の攻撃をことごとく防ぐ。
並みの人間には、驚異的な攻撃も、真槍ちゃんにとっては見切るのも容易い事だった。
真槍ちゃんは攻撃を受け流しながら疑問を抱く。
機械については冷菓より上のゆたかはその弱点を見抜いていた。
「相手さんは、レーザー光線から氷攻撃に切り換えた様ね。
でも、氷攻撃じゃあ、このステルスにダメージを与える事は出来ないわよ。
何で、レーザー攻撃を止めたのかしら?」
「あれだけのレーザー光線を発射するには、充電もかなり必要になる。
おそらく二発で数秒間のインターバルがあるという事だね。
ただ、こちらの攻撃も読まれているから、当たらないけど……」
「なるほど。何らかの工夫がないと、あのUFOは壊せないというわけね。
次に、レーザーを撃って来た時が勝負だわ!」
ゆたかと真槍ちゃんは、氷柱を使ったレーザー攻撃の隙をつき、レイテイルやミサイルを当てるつもりのようだ。
反対に、冷菓はレーザー光線でトドメを刺そうとしている。
今戦っている場所は、森林の中だが、そこの奥に高い岩山があり、大きな滝が流れていた。
岩山は、彼らが飛んでいる所より少し上の方までそびえていた。
「まずは、岩を粉砕して、土煙を起こし、レーザー光線の威力を弱める。
あの岩山に、ミサイルをぶち当てよう!」
ゆたかは、岩山に向かってミサイルを発射させた。
ミサイルは、二発連続で岩山に直撃し、土煙を発生させながら、岩山を崩して行く。
UFOの真上に岩山が来るように計算して崩したため、冷菓は必死になってそれを回避する。
「ちっ、レーザー光線を撃てる時間を見計らって、この攻撃を仕掛けて来ましたか。
さすがに、この直撃を受けたらまずいですね。
でも、避けることに専念すれば、一撃も当たる事は無いわ!
私の操縦テクニックをなめないでください!」
冷菓は、ことごとく落石をかわして行く。
不意を突いた攻撃だったが、冷菓はそれを物ともしていない。
しかし、ゆたか達は更に攻撃を仕掛けようとしていた。
「さすがに、これで撃墜できたら興ざめだね。
本当の狙いは、この混乱に乗じて、レイテイルでトドメを刺す事。
いくら奴の操縦技術が優れているといっても、死角からの攻撃には対応できないはず……」
ステルスのレイテイルは、かなり攻撃範囲が広い。
落石ポイントから遠く離れていても、UFOの死角を突く事が出来る。
ステルスは、真槍ちゃんの操作技術で、UFOの隙を確実に突いて行く。
「ギャギャギャ!」
レイテイルが当たり、UFOは嫌な音を鳴らしていた。
冷菓は、一瞬攻撃を受けてしまうが、何とかUFOの形状によって撃墜を避けていた。
「危ないわね。肝が冷えたのは、六年ぶりといった所かしら。
UFOが円形の形状で助かったわ。でも、私もピンチに燃えるタイプなのよ!」
真槍ちゃんの死角からの攻撃も、冷菓はすぐに対応する。
最初の攻撃から三回目くらいで、どこを攻撃されるかを読み出していた。
勘と予想が外れる事もあったが、UFOの外装に傷を付ける程度で済んだ。
「はあ、はあ、はあ、何とか落石から逃れることができたわ」
冷菓は、落石を全て避け切り、高度の高い安全な場所であることを確認すると、ステルスの場所を確認しようとする。
周囲は、土煙で覆われていたが、次第に視界が開けて来ていた。
冷菓は、高度を上げた事により、森林より少し上の位置を飛行しているステルスを発見した。
土煙がまだ舞っている為、視界が悪くレーザー光線も威力が急激に弱まってしまうが、ステルスの影である事は間違いない。
「見付けたわ。ふふふ、レーザー光線は効かなくても、氷柱をぶち当てる事は出来るわ。今度は、あなた達が落氷に注意する番よ!」
冷菓は、巨大な氷柱を作り出し、ステルス目掛けて落下させた。
「これで上空に誘導して、レーザー光線でトドメを刺してあげるわ!
さあ、上へ這い出してきなさい!」
氷柱が落下し、ステルスに向かって行くが、ぶつかる前に爆発する。
ミサイルにより、氷柱が破壊されて、爆発したのだ。
予想外の出来事に、冷菓は焦る。
ステルスの居場所が分からなくなった。
「く、落ち着け私。
相手の行動を先読みするんだ。
そうすれば、回避できない攻撃方法は相手には無い。
まず、彼らにとって危険な位置は、レーザー光線があるUFOの前方のはず……。
そこからレーザー光線を拡散させているからね。
なら、相手は後ろから攻めて来るはずです」
冷菓は、相手の行動を予測する事で、何とか落ち着きを取り戻した。
ステルスは、冷菓の読み通り後ろから接近を試みていた。
「ボインジャーは、残り一発のみ。絶対に外せない。
至近距離からぶち当てるよ! この隙が唯一の勝機!」
ステルスがUFOに近付くと、ゆたかと真槍ちゃんはUFOが百八十度回って後ろ向きに飛行している事を発見する。
しかし、かなり近付いてからであった為、冷菓の思惑を知って回避する時間が無かった。
冷菓は、勝利の笑みを浮かべる。
「ふっ、円形で回避能力が高いのと、方向転換が最小限でできるのが、UFOの強みですよ。
水蒸気爆発により、視界が分かりづらかったのが仇になりましたね」
冷菓は、小型の氷を使い、レーザー光線を無数に拡散させる。
ステルスにそれを回避する方法は無かった。
「では、さようなら。レーザープリズム光線を喰らって、墜落しなさい!」
UFOのレーザー発射口が光り始める。
ゆたかは、最後の悪足掻きに出た。
「くっそ! 迎撃しろ、ボインジャー!」
ステルスに乗ったゆたかは、相手が前方に回り込んだ事が判明した時点で、反射的にミサイルをレーザーの発射口に向かって撃っていた。
レーザー光線の発射とミサイルが氷に当たるのがほぼ同時であり、二機の飛行マシーンは水蒸気爆発に巻き込まれていた。
周囲に、雷が鳴り響く様な轟音が響き渡っていた。
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