【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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第十章 引き離されたオレと冷菓!

第六十二話 槍と剣の制作者

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 茨木童子に負けて、オレが落ち込んでいるが、真槍ちゃんは彼に怒り出していた。
負けの衝撃は確かにあるが、それよりもみんなを助ける使命感の方が強い。

すぐに対策を立て直していた。
ショックを受けているオレに対してこう語るが、オレの心には届かない。

「さてと、すぐに奴らを追うわよ! ここで引き離されたら、捜索は困難になるわ! 
少なくとも、奴らのアジトの見当くらいは付けておかないと……。
ゆたか、戦闘機のステルスを出すのよ!」

「アイアイサ―! ステルスちゃん、君に決めた! 
即席の機体だから意識は無いけど……」

「うん、意識は入らないわ! 飛べれば良いだけだもの。
エロ要素は除外しておいて!」

ゆたかは、三人乗りの戦闘機ステルスを出現させる。
真槍ちゃんとゆたかは、機体に乗り込もうとするが、オレだけは動けないでいた。

「あの、もう乗れるんだけど……。マモル君、動かないね。
どうしよう? キスしたら目覚めるかな?」

ゆたかは、動かないオレにキスしようと迫るが、真槍ちゃんが阻止する。

「とりあえず、それは止めておきなさい。
まあ、負けたショックだろうね。アタシがマモル君を乗せるわ。
ゆたかは、飛び立つ準備をしておいて!」

「ヘイヘイ!」

ゆたかは操縦席に乗り、真槍ちゃんはオレを運ぼうとする。
とりあえずお姫様抱っこで移動を試みる。

オレと真槍ちゃんの背丈は同じくらいなので、何とか移動させる事が出来る。
オレは、身体に気持ちの良い弾力を感じて、意識を取り戻した。

「真槍ちゃん?」

オレの顔の前に、真槍ちゃんの顔があり、吐息がかかる。
更に、右腕にオッパイの感触を敏感に感じ取る。

負けたショックで落ち込んでいようと、身体が自然と反応する。
負けたショックによりも、性欲の方が強いのだ。

「あ、気が付いた様ね。良かった、自分で歩いてくれる? 
さすがに、男の子をお姫様抱っこするのはキツイから」

オレが意識を取り戻したのを確認すると、真槍ちゃんはオレを下に降ろす。
女の子が男の子をお姫様抱っこするのは、普通の男子には屈辱だろうが、オレはもう少し身体全体で感じていたかった。

真槍ちゃんのオレに対する優しい気遣いに、オレは感動していたのだ。
決してやましい気持なんかじゃない。

切実に、真槍ちゃんの温かさに包まれていたかった。
これが、思春期の男子の正直な気持ちだ! 
オレは、泣く泣く真槍ちゃんの腕の中から降りる。

「なんか、別の事を考えてなかった? 
どさくさに紛れて胸を触った気がしたんだけど、気のせいかしら?」

「いや、ごめん! 降りるのに手間取っちゃって。
お姫様抱っこなんて、普段された事が無いから……」

真槍ちゃんの胸を触ったのも態とじゃない。
それは本当だが、この場合はオレにもどちらか分からなかった。
男は、手の届く所にオッパイがあると、本能的に触ってしまう者かもしれない。

女性の諸君、痴漢が嫌なら女性専用車両に乗ってくれ! 
態とじゃなくても、お尻やオッパイに触れてしまう事は良くある事なんだ。
電車は確かに便利な乗り物だが、男性の特性までは完璧に理解していない。

男性が女性の周りに囲まれる。
背の高さが関係しているのだろうか、その状況では手の甲で女性のお尻やオッパイが当たってしまうのだ。

避けた弾み、電車の揺れ、ラッシュ時の圧力、どれが原因なのかは分からないが、一時間に三回は当たる。それを避けるためには、手を上げ続けて乗るほかない。

しかし、そんな万歳をしている人間が乗って来たら、みんなは警戒するだろう。
テロと間違われない為にも、普通に乗るしかない。

だが、それだと痴漢に間違われる危険もある。
女性の諸君、男性が近くにいる時は、優しく接して欲しい。

痴漢に間違われたら、会社を首にされ、社会的に抹殺され、うつ病になってしまう危険も潜んでいるのだから。
そうなったら家族の助けが無い限り、自殺の一途しかないかもしれない。

初犯の場合は、誤解と判断して欲しい所だ。
本当の痴漢の常習犯は、一日に何度も電車に乗っているからね。

日頃から懸命に犯罪を取り締まっている真面目な警官にもお願いしたい。
五回を超えたあたりから、痴漢だと判断して欲しい。

それが社会の安全、電車という乗り物を安心して利用でき、尊い若者の命を救う事になるのだから。後、女性は露出控えめに。

まあ、実際の痴漢は、大人しい露出の控えめな子を集団で狙うから、警官は心の片隅に置いて欲しい。

本当の卑劣な奴らは、集団という自分に優位な条件で活動しているから、良く目を光らせていて欲しい。虐めとかは、その犯罪集団を作り出す過程なのだ。

レイプ被害とかも、集団で襲うのが当たり前になっているでしょう。
学校の虐めを黙認している教師とかは、犯罪者を育てている事になるので、多少厳しい処置を取っておきましょう。一応、性的暴力も含まれる可能性が高いからね。

 真槍ちゃんは、優秀なのでその事を理解し、オレの些細な行動を不問にしてくれた。
多少オレと距離を取っているが、この場合は仕方ない。

オレ達は、戦闘機ステルスに乗り込み、空賊の空母を追う。
相手の機体の相当性能が良いのか、すでにかなり遠くまで離されていた。

真槍ちゃんは、不意に地上を見下ろすと、弟の剣冴と霊子を確認する。
二人の無事を確認し、安堵しながら携帯電話をかける。

「もしもし、剣冴? あんた達は無事だった様ね。良かったわ!」

「ああ、真槍姉さん。
実は、茨木童子という奴が攻めて来て、教師と生徒を連れて行ってしまったらしい。
真槍姉さん達は無事?」

「いえ、アタシ達もそいつに遭ったわ。
戦ったけど、冷菓とマモル君の妹が攫われちゃった。
今、そいつらを戦闘機で追跡中よ。

あんたは、現実の世界に戻って、戦力を連れて来て欲しい。
アタシ達の知り合いは、あんまりいないんだけど……」

真槍ちゃんは、必死で援助してくれそうな人を探すが、思い浮かばないようだ。
オレは、数人ほど心当たりがある。

「真槍ちゃん、オレの家の住所を教えるから、お父さんとお母さんを呼んで着て欲しい。彼らは、何かしらの事情を知っているようだし、戦力にもなるだろう。
妹の奏子が攫われたんだ。絶対に助けを呼んでくれる!」

オレの言葉に、真槍ちゃんは頷いた。

「うん、分かった! ゆたかは、どう? 誰か、助けてくれそうな人はいる?」

「……」

真槍ちゃんは、ゆたかにそう尋ねるが、返答は無かった。

「まあ、剣冴達は、マモル君の両親を尋ねる事にして、アタシ達はあいつらを追うわよ!」

戦闘機ステルスは、懸命に空母を追うが、次第に引き離されて行き、十五分ほどで完全に行方を見失った。オレ達は仕方なく、しばらく前方に飛んで行った。

五分ほどして、大きな街がある事を確認する。その街の近くに不時着した。
この街に、茨木童子とその仲間を見付ける手掛かりがあるのだろうか? 

オレ達は、捜索を開始しようとする。
オレが率先して捜索に乗り出そうとすると、真槍ちゃんがオレの手を握り引き止める。
初めての街だから緊張しているのだろうか? 

それとも、オレにまた恋愛の感情が出て来たのだろうか?
オレは、手を強く握り返して言う。

「緊張しているの? 大丈夫、オレが君を守るよ!」

オレが手を握り返すと、真槍ちゃんはオレの手から離れる様に距離を置いた。
本当は、オレの手を握っていたいけど、恥ずかしくてそれが出来ない。

可愛く顔を赤くして突っ撥ねる。ツンデレ特有の反応だ。
オレがそう思って真槍ちゃんの顔を見ると、怒っていた。

「何しているのかしら? まだ気分が悪いの? 
これからの作戦を話そうとして、引き留めただけなんだけど……」

真槍ちゃんは、真顔でそう言う。
どうやら、真剣に冷菓と奏子を心配しているらしい。
当たり前の事なんだけど……。

真槍ちゃんは、こういう作戦を立てる。

「まず、二手に別れようと思うわ。
ゆたかは、この街で茨木童子と彼の仲間の『七天童子』を捜索して見て。
何か分かったら、アタシの携帯電話に連絡しなさい。

アタシとマモル君で、子狐丸を直しに行くわ! 
アタシの槍を作ってくれた人なら、子狐丸の修復もできると思う。
まずは、この計画でどうかしら? 

子狐丸が修復してから、また三人で合流する。
見た所、この街は安全そうだし……」

「えー、私一人でお留守番? 後、『七天童子』って呼び難いから、『七天童』で良い?」

「うん、別に『七天童』でも良いけど……」

ゆたかは渋っていたが、この方法しかないだろう。
真槍ちゃんは、ゆたかの操縦技術を見ていたのか、すでに一人でステルスを運転できるレベルになっていた。

オレと真槍ちゃんで、子狐丸を修復しに行く。
ゆたか一人は不安だが、たぶん大丈夫だろうと信じる。

オレは、真槍ちゃんの隣に座り、ゆたかを見送った。
そして、真槍ちゃんと二人きりという事実に気が付く。

邪魔なゆたかを排除して、オレと二人きりになろうとするとは、真槍ちゃんは策士だった。そこまでしてオレと二人きりになろうとするとは、いじらしい子だ。

オレは、真槍ちゃんの操縦する横顔をじっと見つめていた。
いったいどこに向かおうとしているのだろうか? 
二人きりのデートが開始しようとしていた。
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