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最終章(仮) 秘められた願い! 絶対に明かしてはいけない真実!
第百八話 脅威の回復能力!
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オレの攻撃が効くと思い込み、勝昭はオレに攻撃を仕掛けてきた。
接近戦でオレを攻撃し、大ダメージを与えようとする。
拳や腕は鋼鉄のままだったが、関節は元の身体に戻っていた。
やはり高速で動くには、関節だけは肉体にならないといけないようだ。
(掛かったな!
わずかな焦りかもしれないが、オレにとっては攻撃できる唯一のチャンスだ!
この攻撃で一気に決める!)
オレの攻撃が勝昭にヒットし、勝昭は右腕の肘にダメージを受けた。
四本腕がある為、攻撃する手数で勝負できる。
勝昭の腕から血が流れ始めた。
傷ができれば、更に焦りが強くなる。
勝昭の次元能力は、確かに強力だが、焦りや不安、集中力が欠けることで使う事が出来なくなるのだ。
勝昭がただの人間に成り下がるなら、オレの勝ちは決まる。
勝昭も化け物になっているとはいえ、人間である以上は無敵ではない。
その認識がオレの誤算だった様だ。
勝昭は、オレから受けた傷を確認し、分析を始めた。
オレは、勝昭に追加攻撃をしようと試みたが、全身が鋼鉄化して攻撃を受けつけない。
勝昭の翼による飛行より、オレのジェット推進の方が速かったが、小回りでは勝昭の方が慣れているらしい。
「ふーむ、どうやら傷を受けたようだな。
だが、最初に受けたであろう脇腹に傷は無いな。
くっくっく、俺を嵌めたとは褒めてやろう、光宮マモル!」
「だが、オレの攻撃は食らっている。
確実に、お前はダメージを受けている。
これ以上続けば、お前の身体でも無事では済まないぞ!
今なら、穏便に処理する事ができるぞ!」
「ふん、そんな交渉術で俺を改心させようなど甘い!
貴様の攻撃など無意味に等しい。
見るがいい、俺の身体が一気に回復する姿を!」
勝昭の傷が治り、オレが傷付けたダメージは無駄のように思える。
体力の削られたオレと、完全に身体が回復した勝昭が再び対峙する。
だが、オレには勝昭がカラ元気になっているような気がする。
いくら身体の傷が回復したといっても、精神力はかなり消耗しているはずなんだ。
オレは、勝昭に攻撃が効いている事を確信し、一気に勝負を決めることにした。
高速のナイフに、子狐丸の火炎能力を組み合わせ、叩き落とされない限り飛び続けるナイフを誕生させた。
それとオレの次元能力ワープを組み合わせ、勝昭にナイフの散弾が襲い掛かる。
勝昭が僅かでも動くなら、生身の身体が一気に削れていくのだ。
かなり体力と精神力を消耗するが、それに見合う破壊力があるのだ。
更に、オレの子狐丸を使い、勝昭に攻撃する。遠距離と中距離の二重攻撃に全てをかけることにした。
「喰らえ、オレの必殺技『鋼鉄のスコール』!」
勝昭の周りに、高速のナイフが飛び交い、無数の刃となって襲い掛かる。
避ける事はできず、勝昭は鋼鉄の身体で攻撃を弾いていた。
だが、その防御法では、オレの攻撃を避ける事はできない。
ワープ能力によって、再び勝昭を攻撃する。
無数の刃により、鋼鉄の身体でさえも傷が付き始めていた。
生身の身体になれば、一溜まりもないだろう。
「ぐううう、なんという奴だ!
身動きを取る事が出来ん!」
「ふふ、確かにお前の身体は無敵だが、呼吸を奪ってしまえばどうかな?
この状態で、子狐丸を風呂敷台の布に変化させて被せれば、お前は呼吸ができなくなり死ぬ。
生き物である以上、呼吸は必須のはずだ。
それが奪われれば、生命維持をする事が出来なくなりお前は負ける!
どうする?
ここで諦めれば、暖かい家族と一緒に生活できるかもしれないのだぞ!
黒沢弘毅とエレンを許す事、オレ達に危害を加えない事、貴様の危険な野望を諦める事、これら三つを守るならば、オレはお前に危害は加えない。
この条件を飲んではくれないか?」
「くっ、見事だマモル。
だが、俺はまだ黒沢エレンを許す事はできない。
確かに、あいつに悪いところはないことも知っている。
だが、愛する妻を幸せにできなかった事は、俺の不注意によって彼女が他の男を愛し続けた事への憎しみは消える事はない。
そして、その遺伝子を持つ黒沢エレンを許そうとも思えない。
奴が幸せに生きているというだけで憎しみが込み上げてくる!
光宮マモル、いっそ俺を殺してくれ。
この憎しみを抱いて生き残るよりは、死んだ方が幸せだろう。
そうなれば俺自身が黒沢エレンに危害を加える事は無いだろうからな。
生き残るか、死ぬかなら、俺は死を選ぶ!」
オレは、黒沢勝昭の回答を聞き、勝昭の命を奪うことに躊躇していた。
オレは自分自身に、人間は絶対に殺さないという事を誓って戦いに臨んだ。
それが今や、殺す方法でしか止める事が出来ないという選択を迫られていたのだ。
勝昭を殺せるのは、今この瞬間しかないだろう。
オレ以外の奴では、それは不可能だ。
だが、殺さず野放しにした場合、勝昭がどんな行動をするかも分からないのだ。
理論上はここで殺すのが正しいが、オレの想いは殺す事を激しく拒絶していた。
早く決断しなければ、勝昭の反撃を受けてオレが負けてしまう。
オレが負けた場合、勝昭の魔の手は冷菓達に及ぶ。
よく分からない生物を産ませられる可能性さえもあるのだ。
トドメの一撃を放つ手が止まった事で、勝昭はオレの弱点を理解した。
オレの怒りを引き起こす事で、自決しようとしているのかもしれない一言を話す。
「ふふ、光宮マモル、貴様は弱いな。
俺を殺すことに躊躇するとは……。
実は、お前の愛する妻冷菓には、俺の実験を施してある。
彼女の卵巣に、俺特製の薬品を注入しておいた。
卵巣は二つあるが、その一つは俺の芸術品を生み出す実験対象になっている。
男と交わりを持ち、子供を産むようにすれば、二分の一の確率で素晴らしい怪物が誕生する。
キメラ化は、本来不安定な状態だが、受胎という過程を通す事で、安定した状態になるのだ。
光宮冷菓は、もはや二分の一の確率で化け物を宿す事になったわけだ。
どうかね、自分の妻が化け物を産むという絶望感は?
俺が憎いのなら、殺せば良い!
貴様にやられるなら本望だ!」
勝昭は、オレを挑発する。
オレが怒り狂い、勝昭を殺すのも奴の望みだし、仮に、オレが動揺して次元能力を操れなくなれば、勝昭に勝機が見出されるのだ。
どちらに転んでも自分が有利と判断したのだろう。
黒沢勝昭は、やはり恐ろしいほどの強敵なのだ!
接近戦でオレを攻撃し、大ダメージを与えようとする。
拳や腕は鋼鉄のままだったが、関節は元の身体に戻っていた。
やはり高速で動くには、関節だけは肉体にならないといけないようだ。
(掛かったな!
わずかな焦りかもしれないが、オレにとっては攻撃できる唯一のチャンスだ!
この攻撃で一気に決める!)
オレの攻撃が勝昭にヒットし、勝昭は右腕の肘にダメージを受けた。
四本腕がある為、攻撃する手数で勝負できる。
勝昭の腕から血が流れ始めた。
傷ができれば、更に焦りが強くなる。
勝昭の次元能力は、確かに強力だが、焦りや不安、集中力が欠けることで使う事が出来なくなるのだ。
勝昭がただの人間に成り下がるなら、オレの勝ちは決まる。
勝昭も化け物になっているとはいえ、人間である以上は無敵ではない。
その認識がオレの誤算だった様だ。
勝昭は、オレから受けた傷を確認し、分析を始めた。
オレは、勝昭に追加攻撃をしようと試みたが、全身が鋼鉄化して攻撃を受けつけない。
勝昭の翼による飛行より、オレのジェット推進の方が速かったが、小回りでは勝昭の方が慣れているらしい。
「ふーむ、どうやら傷を受けたようだな。
だが、最初に受けたであろう脇腹に傷は無いな。
くっくっく、俺を嵌めたとは褒めてやろう、光宮マモル!」
「だが、オレの攻撃は食らっている。
確実に、お前はダメージを受けている。
これ以上続けば、お前の身体でも無事では済まないぞ!
今なら、穏便に処理する事ができるぞ!」
「ふん、そんな交渉術で俺を改心させようなど甘い!
貴様の攻撃など無意味に等しい。
見るがいい、俺の身体が一気に回復する姿を!」
勝昭の傷が治り、オレが傷付けたダメージは無駄のように思える。
体力の削られたオレと、完全に身体が回復した勝昭が再び対峙する。
だが、オレには勝昭がカラ元気になっているような気がする。
いくら身体の傷が回復したといっても、精神力はかなり消耗しているはずなんだ。
オレは、勝昭に攻撃が効いている事を確信し、一気に勝負を決めることにした。
高速のナイフに、子狐丸の火炎能力を組み合わせ、叩き落とされない限り飛び続けるナイフを誕生させた。
それとオレの次元能力ワープを組み合わせ、勝昭にナイフの散弾が襲い掛かる。
勝昭が僅かでも動くなら、生身の身体が一気に削れていくのだ。
かなり体力と精神力を消耗するが、それに見合う破壊力があるのだ。
更に、オレの子狐丸を使い、勝昭に攻撃する。遠距離と中距離の二重攻撃に全てをかけることにした。
「喰らえ、オレの必殺技『鋼鉄のスコール』!」
勝昭の周りに、高速のナイフが飛び交い、無数の刃となって襲い掛かる。
避ける事はできず、勝昭は鋼鉄の身体で攻撃を弾いていた。
だが、その防御法では、オレの攻撃を避ける事はできない。
ワープ能力によって、再び勝昭を攻撃する。
無数の刃により、鋼鉄の身体でさえも傷が付き始めていた。
生身の身体になれば、一溜まりもないだろう。
「ぐううう、なんという奴だ!
身動きを取る事が出来ん!」
「ふふ、確かにお前の身体は無敵だが、呼吸を奪ってしまえばどうかな?
この状態で、子狐丸を風呂敷台の布に変化させて被せれば、お前は呼吸ができなくなり死ぬ。
生き物である以上、呼吸は必須のはずだ。
それが奪われれば、生命維持をする事が出来なくなりお前は負ける!
どうする?
ここで諦めれば、暖かい家族と一緒に生活できるかもしれないのだぞ!
黒沢弘毅とエレンを許す事、オレ達に危害を加えない事、貴様の危険な野望を諦める事、これら三つを守るならば、オレはお前に危害は加えない。
この条件を飲んではくれないか?」
「くっ、見事だマモル。
だが、俺はまだ黒沢エレンを許す事はできない。
確かに、あいつに悪いところはないことも知っている。
だが、愛する妻を幸せにできなかった事は、俺の不注意によって彼女が他の男を愛し続けた事への憎しみは消える事はない。
そして、その遺伝子を持つ黒沢エレンを許そうとも思えない。
奴が幸せに生きているというだけで憎しみが込み上げてくる!
光宮マモル、いっそ俺を殺してくれ。
この憎しみを抱いて生き残るよりは、死んだ方が幸せだろう。
そうなれば俺自身が黒沢エレンに危害を加える事は無いだろうからな。
生き残るか、死ぬかなら、俺は死を選ぶ!」
オレは、黒沢勝昭の回答を聞き、勝昭の命を奪うことに躊躇していた。
オレは自分自身に、人間は絶対に殺さないという事を誓って戦いに臨んだ。
それが今や、殺す方法でしか止める事が出来ないという選択を迫られていたのだ。
勝昭を殺せるのは、今この瞬間しかないだろう。
オレ以外の奴では、それは不可能だ。
だが、殺さず野放しにした場合、勝昭がどんな行動をするかも分からないのだ。
理論上はここで殺すのが正しいが、オレの想いは殺す事を激しく拒絶していた。
早く決断しなければ、勝昭の反撃を受けてオレが負けてしまう。
オレが負けた場合、勝昭の魔の手は冷菓達に及ぶ。
よく分からない生物を産ませられる可能性さえもあるのだ。
トドメの一撃を放つ手が止まった事で、勝昭はオレの弱点を理解した。
オレの怒りを引き起こす事で、自決しようとしているのかもしれない一言を話す。
「ふふ、光宮マモル、貴様は弱いな。
俺を殺すことに躊躇するとは……。
実は、お前の愛する妻冷菓には、俺の実験を施してある。
彼女の卵巣に、俺特製の薬品を注入しておいた。
卵巣は二つあるが、その一つは俺の芸術品を生み出す実験対象になっている。
男と交わりを持ち、子供を産むようにすれば、二分の一の確率で素晴らしい怪物が誕生する。
キメラ化は、本来不安定な状態だが、受胎という過程を通す事で、安定した状態になるのだ。
光宮冷菓は、もはや二分の一の確率で化け物を宿す事になったわけだ。
どうかね、自分の妻が化け物を産むという絶望感は?
俺が憎いのなら、殺せば良い!
貴様にやられるなら本望だ!」
勝昭は、オレを挑発する。
オレが怒り狂い、勝昭を殺すのも奴の望みだし、仮に、オレが動揺して次元能力を操れなくなれば、勝昭に勝機が見出されるのだ。
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