【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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番外編その三 IPET(神獣)VS IPET(性獣)

第二十六話 本気のゆたか!

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ゆたかは説明する様に、IPETジライヤに命令を出していく。
オレにもゆたかが少しばかりアンドロイド技術者に見える。

「仙人とは、霧の様なカスミを食べて成長する。
つまりジライヤには、水分によって膨張する性質があるのだ。
遊園地で買った恐竜の人形、水に漬ける事によって大きさを数倍にも膨れあがらせる。
その性質をパクリ、ジライヤも水分を吸う事で数十倍に巨大化する。
見るがいい、お前のキマイラにも匹敵する大きさの化け物だ!」

ジライヤの尻尾の一部が海水に浸かると、毛細管現象によってジライヤ全体が水分を吸って膨張した。
どうやら変化も使い、更に巨大化していた様だ。
大きさだけなら体育館並みのキマイラにも対抗できる。
小さな孤島を占領するかの様に、二匹の怪物が出現していた。

「ふん、見てくれだけの巨大化など何の意味もないわ!
この神獣キマイラは、硬質化して防御力も桁違いに強い。
けど、あなたのジライヤは、カスカスの張りぼてよ。
打撃系にも弱いし、火炎攻撃によって水分が蒸発し、元の大きさに戻ってしまうのでは?
まあ、変化を使っている様だから、三分の一くらいで止まるとは思うけどね。
何れにしても力の差は歴然、勝てる見込みはないわ!」

「なら、ジライヤを倒してから言うんだな!
お前じゃあ無理だと思うが……」

「いつもに増して挑発的ね。
いいわ、殺してあげる♡
どの道、全員生かして返す気はないからね。
キマイラの火炎で骨も残さず燃え尽きなさい!」

キマイラは、山羊の頭を使い、火炎攻撃を仕掛ける。
ジライヤを弱体化し、あわよくばオレ達も焼き殺す気だ。
ジライヤは蓄えた水分を口から一気に放出し、火炎攻撃に対抗する。
攻撃は互角であり、何とか火炎攻撃を防いだ。
ジライヤは、三分の一になり縮小化したが、周囲に濃い霧が立ち込めていた。

オレ達は、その濃い霧によって姿を隠して移動する。
ジライヤだけがその場に残り、オレ達の移動を気付かれにくくしていた。
オレ達が別の場所に移動し、キマイラの火炎攻撃が当たらないことを悟ると、キマイラはジライヤがいた方向に集中攻撃を仕掛ける。
火炎弾を使い、ジライヤを戦闘不能にする気だった。

「まさか煙幕で逃げ切ろうという気かしら?
でも、ジライヤは大きくて居場所がモロ分かりよ!
先に裏切り者の末路を味わいなさい!
火炎弾の集中攻撃よ!」

「ジライヤ、鳥に変化しろ!
そして、上空に逃げ込むんだ!」

「かしこまり!」

ジライヤは、巨大な鳥に変化し、キマイラの火炎弾を避け切った。
ジライヤが上空に逃げたことを悟り、キマイラも空を飛び始める。
激しい空中戦が展開していた。
怪鳥になったジライヤは海上を飛び回り、キマイラの火炎攻撃をことごとく避ける。

火炎弾や火炎放射攻撃を使うが、ジライヤを撃墜することはできない。
海面の水が蒸発し、徐々に雲が発生していた。
濃い雲が辺りを覆い、視覚自体が奪われる。
どちらも攻撃できない状況にある様に思われた。

「ふふふ、これが私の狙いですよ。
素晴らしいアンドロイドですが、所詮は機械。
電撃系の攻撃には弱いという弱点があります。
これは、全てのアンドロイドに共通の弱点なのです。
私のキマイラは地面に降り、避雷針を立てて雷に備えます。
しかし、水を大量に含んだジライヤでは、この電撃に耐えることはできません。
私の勝ちですよ!」

キマイラは地面に降り、尻尾の蛇を使って上空の雲に雷を発生させた。
キマイラの尻尾は、強いスタンガンの様な電撃の攻撃方法を持っており、咬んだ物を感電させる攻撃ができた。
それを応用し、雲の水滴を用いて攻撃範囲を拡散する。

アンドロイドには致命的な一撃が、怪鳥となったジライヤに襲いかかる。
空全体が爆発する様に光を発生させ、空を轟かす様な音が鳴り響いた。
次の瞬間、地面に引き寄せられる様に雷が島全体に落ちる。
天を怒らせたかのような雷数十発が、オレ達の周囲に落ちる。

「ふう、雷が怖いのは私も同じです。
故に、氷を使って雷の攻撃を避雷針のようにして防ぎました。
普通に喰らっていたら死んでましたよ。
まあ、観戦者を守る目的なので、反則ではないはずです。
とりあえずマモル君とゆたかちゃん、真槍ちゃんは無事ですね。
ただし、上空にいたアンドロイドは無事では済まないはずですけど……」

冷菓の遺伝子により誕生したIPETユッキーは、氷を使ってオレ達を守ってくれた。
しかし、ユッキーが心配するように、怪鳥ジライヤは雷攻撃の直撃を受けているはずだ。
しばらくしたら気絶して地面に落下してくることが予想された。
だが、怪鳥ジライヤは一向に落ちてくる気配がない。
異常事態を感じ取り、眼鏡童子は警戒を怠らない。

「おかしいわ。
そろそろジライヤが落ちてきてもいい頃だけど……。
まさか、あの雷攻撃を避けきるなんてことできるわけが……」

眼鏡童子がそう言っていると、超巨大なジライヤが落下して来た。
ダメージは多少受けているものの、戦闘不能にはなっていない。
キマイラの三倍ほどの大きさに成長し、一撃でキマイラを踏み潰した。
眼鏡童子は、超巨大化したジライヤを見て呆気に取られていた。

キマイラを破壊するほどの巨大化をどのようにして成功させたのだろうか?
そもそも雷の攻撃を受けて、気絶していてもおかしくないほどのダメージを受けているはずなのだ。
どうやって雷の攻撃を防いだのだろうか?

「ば、ばかな……。
雷の攻撃を受けていれば、巨大化も不可能なはずなのに……」

眼鏡童子は恐れを感じて、ゆたかの方を見る。
ゆたかは、ゆっくりと説明をし始めた。

「ふう、怪鳥ジライヤは竜巻を起こして、お前の雷攻撃を防いだのだ。
上空を飛び回り、竜巻の渦を作り出していたのだ。
お前が電撃系の攻撃を仕掛けてくるのは予想できたからな。
竜巻が避雷針の役目を果たし、ジライヤにまで雷が届かなかったのだ。

そして、竜巻によって雲を掻き集め、ジライヤを巨大化する役目を果たした。
言っただろう、仙人はカスミによって成長するとな!
これにより、お前のキマイラを上回る巨大さを手に入れたのだ。
さあ、ジライヤよ、キマイラにトドメのバイブレーション攻撃をお見舞いしろ!
巨大だから振動はかなりの効果を発揮するはず……」

激しい振動する音がジライヤの拳に宿る。
巨大なキマイラは、ジライヤの一撃によって砕け散った。
破片の一部一部がドロドロの状態になり、元の神獣ツナデンに戻った。
ツナデンは戦闘不能になり、気絶していた。
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