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番外編の最終章 最悪なるアンドロイドの誕生!
第六十一話 オレとエリスの決戦場!
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冷菓の体を乗っ取り、オレと子作りする為に交渉し始めた人造人間エリスだが、レイピアを構えて立ち止まった。
まだオレに攻撃を仕掛けていない為、オレも子狐丸をレイピアに変化させて様子を見る。
やはり、奴の心を折るには同じ武器で戦い、圧倒的な強さで勝たなければならないのだ。
「ほーう、身の程知らずにもレイピアで勝負する気か?
妾にレイピアで勝つなど不可能だぞ。
だが、心意気は買おう。
お前の心が折れぬまで戦いは続く事にしよう。
そして、妾には地球を潰す算段も付いておる。
どれ、一つ本気の次元能力をお披露目しようかのう。
ワープ能力で元の現実世界の地球にワープするぞ。
妾達の戦いに相応しく、誰の邪魔も入らない場所といえばココだのう!」
エリスは、膨大な電気エネルギーを使い、オレと一緒に現実世界の地球へ移動して来た。
今まで異世界で巨大な城を見て来たが、現実世界の地球上にもこんな綺麗な場所があったかと思うほどの荘厳な城と庭園が姿を現していた。
黄金の額縁に入った名画、それが天井に張り付いている様な荘厳な空間、ガラス作りの綺麗なシャンデリアと、眩しく差し込む様な光を引き入れる窓、そして広大な景色を思わせる様な建築物の大広間だった。
周りには誰も居らず、オレ達だけの話し声が響き渡る。
外の景色も、黄金が装飾された巨大な建築物と緑で覆われた庭が目に入って来た。
地球が広大である様なことを示している、そんな不思議な空間となっている。
足音一つ一つが壁にこだまし、オレ達以外にはこの場所に誰もいないことが分かる。
世界でオレだけが生き残っている、そんな錯覚をさえ抱かせる場所だった。
「ふむ、一度来て見たかった場所じゃ。
懐かしさと憧れと、野心と、孤独さを感じさせる不思議な場所だのう。
どれ、デートと行きますか?
知り合ったばかりでは、配偶者になるのも不安だからのう。
人は誰も居らぬが、建造物は全て見て回れるぞ。
何なら、ここで契りを交わすというのも浪漫チックかもしれぬのう。
まずは、衣装を着替えるとするか。
妾は、馴染みのあるドレスでも、お前は花婿衣装でも着るがいいぞ。
世界遺産という話だが、金持ち連中はこういう場所で挙式を上げる者もいる様だからな。
まあ、世界の宝である妾ならば、当然自由にして良いと言うことだ」
「おい、ここはどこだ?
どこに連れて来たんだ?」
「うん、見た事はないか?
教養が無いのか、日本人だから無知なのか……。
まあ、良い。
ここは、世界遺産『ベルサイユ宮殿』の中じゃよ。
妾も一度訪れたいと思っていた所じゃ。
ここでデートをし、二人の仲を深めた方が、後々の生活も上手く行くと思ってな。
いずれは、この場所を妾とお前の新居にする予定じゃ。
妾の人造人間能力を持ってすれば、五分足らずでできる仕事じゃぞ。
何なら、今ここで妾達の物にしようか?」
「いや、オレはお前と結婚する気もない。
冷菓の体を乗っ取らせるわけにはいかないんだ!」
「ふーむ、まあ、夫婦愛というやつじゃな。
美しいし、嫌いではないぞ。
じゃが、いつまで自分の考えを貫き通せるかのう?
少し試してみるか、お前が妾の夫に相応しいかどうかの試練も含めてな!
じゃが、まずは着替えが先じゃな。
この衣装も悪くはないが、やはり高貴な妾には合わん。
所詮は他人のセンスだ。
妾は、妾の着たい物を着る。
しばし、お前にも覚悟を決める時間をやろう。
二時間後に戦いを始めようではないか!」
エリスは、着替えをする為、ドレスがたくさんあるクローゼットへ入って行こうとする。
この時が無防備な状態だと思えたが、オレの考えを見抜いてなのか釘を刺された。
「あん、覗きたいからといって不用意に入って来てはダメだぞ♡
妾の着替えを邪魔するならば、お前は死ぬ覚悟で臨まなければならないな。
それでは、お前には確実に勝ち目がない。
危険を冒して入って来るのは構わないが、未来の夫が亡くなるのは寂しいからな。
だから、絶対に入って来るなよ!」
最後の言葉に確実な殺気を感じた。
オレが扉の前に立っただけで、殺害する気満々の様だ。
さすがのオレも女性を傷付けるわけにはいかない。
とりあえず時間まで城内を散策する事にした。
城内の様子が分かれば、奴が勝ち目がなくなりゲリラ戦術を使って来るときにも対応できるからな。
所詮は、生まれて数分間の人造人間だ。
オレがそんな敵に負けるわけはない。
まだオレに攻撃を仕掛けていない為、オレも子狐丸をレイピアに変化させて様子を見る。
やはり、奴の心を折るには同じ武器で戦い、圧倒的な強さで勝たなければならないのだ。
「ほーう、身の程知らずにもレイピアで勝負する気か?
妾にレイピアで勝つなど不可能だぞ。
だが、心意気は買おう。
お前の心が折れぬまで戦いは続く事にしよう。
そして、妾には地球を潰す算段も付いておる。
どれ、一つ本気の次元能力をお披露目しようかのう。
ワープ能力で元の現実世界の地球にワープするぞ。
妾達の戦いに相応しく、誰の邪魔も入らない場所といえばココだのう!」
エリスは、膨大な電気エネルギーを使い、オレと一緒に現実世界の地球へ移動して来た。
今まで異世界で巨大な城を見て来たが、現実世界の地球上にもこんな綺麗な場所があったかと思うほどの荘厳な城と庭園が姿を現していた。
黄金の額縁に入った名画、それが天井に張り付いている様な荘厳な空間、ガラス作りの綺麗なシャンデリアと、眩しく差し込む様な光を引き入れる窓、そして広大な景色を思わせる様な建築物の大広間だった。
周りには誰も居らず、オレ達だけの話し声が響き渡る。
外の景色も、黄金が装飾された巨大な建築物と緑で覆われた庭が目に入って来た。
地球が広大である様なことを示している、そんな不思議な空間となっている。
足音一つ一つが壁にこだまし、オレ達以外にはこの場所に誰もいないことが分かる。
世界でオレだけが生き残っている、そんな錯覚をさえ抱かせる場所だった。
「ふむ、一度来て見たかった場所じゃ。
懐かしさと憧れと、野心と、孤独さを感じさせる不思議な場所だのう。
どれ、デートと行きますか?
知り合ったばかりでは、配偶者になるのも不安だからのう。
人は誰も居らぬが、建造物は全て見て回れるぞ。
何なら、ここで契りを交わすというのも浪漫チックかもしれぬのう。
まずは、衣装を着替えるとするか。
妾は、馴染みのあるドレスでも、お前は花婿衣装でも着るがいいぞ。
世界遺産という話だが、金持ち連中はこういう場所で挙式を上げる者もいる様だからな。
まあ、世界の宝である妾ならば、当然自由にして良いと言うことだ」
「おい、ここはどこだ?
どこに連れて来たんだ?」
「うん、見た事はないか?
教養が無いのか、日本人だから無知なのか……。
まあ、良い。
ここは、世界遺産『ベルサイユ宮殿』の中じゃよ。
妾も一度訪れたいと思っていた所じゃ。
ここでデートをし、二人の仲を深めた方が、後々の生活も上手く行くと思ってな。
いずれは、この場所を妾とお前の新居にする予定じゃ。
妾の人造人間能力を持ってすれば、五分足らずでできる仕事じゃぞ。
何なら、今ここで妾達の物にしようか?」
「いや、オレはお前と結婚する気もない。
冷菓の体を乗っ取らせるわけにはいかないんだ!」
「ふーむ、まあ、夫婦愛というやつじゃな。
美しいし、嫌いではないぞ。
じゃが、いつまで自分の考えを貫き通せるかのう?
少し試してみるか、お前が妾の夫に相応しいかどうかの試練も含めてな!
じゃが、まずは着替えが先じゃな。
この衣装も悪くはないが、やはり高貴な妾には合わん。
所詮は他人のセンスだ。
妾は、妾の着たい物を着る。
しばし、お前にも覚悟を決める時間をやろう。
二時間後に戦いを始めようではないか!」
エリスは、着替えをする為、ドレスがたくさんあるクローゼットへ入って行こうとする。
この時が無防備な状態だと思えたが、オレの考えを見抜いてなのか釘を刺された。
「あん、覗きたいからといって不用意に入って来てはダメだぞ♡
妾の着替えを邪魔するならば、お前は死ぬ覚悟で臨まなければならないな。
それでは、お前には確実に勝ち目がない。
危険を冒して入って来るのは構わないが、未来の夫が亡くなるのは寂しいからな。
だから、絶対に入って来るなよ!」
最後の言葉に確実な殺気を感じた。
オレが扉の前に立っただけで、殺害する気満々の様だ。
さすがのオレも女性を傷付けるわけにはいかない。
とりあえず時間まで城内を散策する事にした。
城内の様子が分かれば、奴が勝ち目がなくなりゲリラ戦術を使って来るときにも対応できるからな。
所詮は、生まれて数分間の人造人間だ。
オレがそんな敵に負けるわけはない。
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