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そのに
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「今日から、生徒会かぁ」
学園にもそれなりになれた、5月の半ば。今日から生徒会のお仕事が始まる。生徒会室、と書かれたプレートがある扉をノックすると、そう間を開けずに扉が開かれた。
「どうぞ。ええと、君は……」
出てきたのは、副会長の冷泉昴さんだった。冷泉さんは、容貌も整っているけれど、確かクォーターとかで、淡い色彩をしている。
「西ヶ原菫です。今日から執行部の役員になった」
「そうだ、西ヶ原さん。今日からよろしくね。さぁ、中にはいって」
中にはいると、そこは別世界──とまでは、いかないものの、さすが学園の中枢を担う組織なだけあって、それなりに豪華だった。
まずは、自己紹介してから、他の生徒会のメンバーを紹介してもらう。
「俺は、会長の鷹司旭だ」
堂々と答える様は、さすが会長だ。冷泉副会長のように目立った色彩でもないのに、どこか惹き付ける魅力がある容姿だった。
「僕は、副会長の冷泉昴。よろしくね」
物腰が穏やかな副会長は、会長よりも親しみやすそう。
その後も、書記や庶務、会計の役員の紹介があり──。……ん?
「あの、すみません」
「どうしたの?」
「私の他に女子の役員の方がいらっしゃらないのですが、お休みですか?」
私の疑問に答えてくれたのは、冷泉副会長だった。
「休みじゃないよ。女子は、君だけなんだ」
な、な、な、なんだってー!!
学園にもそれなりになれた、5月の半ば。今日から生徒会のお仕事が始まる。生徒会室、と書かれたプレートがある扉をノックすると、そう間を開けずに扉が開かれた。
「どうぞ。ええと、君は……」
出てきたのは、副会長の冷泉昴さんだった。冷泉さんは、容貌も整っているけれど、確かクォーターとかで、淡い色彩をしている。
「西ヶ原菫です。今日から執行部の役員になった」
「そうだ、西ヶ原さん。今日からよろしくね。さぁ、中にはいって」
中にはいると、そこは別世界──とまでは、いかないものの、さすが学園の中枢を担う組織なだけあって、それなりに豪華だった。
まずは、自己紹介してから、他の生徒会のメンバーを紹介してもらう。
「俺は、会長の鷹司旭だ」
堂々と答える様は、さすが会長だ。冷泉副会長のように目立った色彩でもないのに、どこか惹き付ける魅力がある容姿だった。
「僕は、副会長の冷泉昴。よろしくね」
物腰が穏やかな副会長は、会長よりも親しみやすそう。
その後も、書記や庶務、会計の役員の紹介があり──。……ん?
「あの、すみません」
「どうしたの?」
「私の他に女子の役員の方がいらっしゃらないのですが、お休みですか?」
私の疑問に答えてくれたのは、冷泉副会長だった。
「休みじゃないよ。女子は、君だけなんだ」
な、な、な、なんだってー!!
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