妖精王女でしたが、純潔ではないと追放されました!

夕立悠理

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人間界へ

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 それからのお父様──いえ、妖精王の対応は迅速だった。

 私から妖精王家の証である金の羽を魔法で奪うと、人間界との境界に私を連れていった。

「お父様、私は……」
「もう口を開くな。これ以上、恥を晒すところをみたくない」

「では、リンアベル様との婚姻はどうなるのです?」
 リンアベルは、私が結婚するはずだった貴族の名前だった。
「アリーナをお前の代わりに嫁がせる」
 アリーナ。私の妹で、第三王女の名前だった。

「アリーナは幸いにして、リンアベルに好意を抱いている。貞淑ではないお前よりもよほど、リンアベルに相応しい。──これ以上は時間の無駄だな。お前は今後、人間として生きていけ」

 そういって、妖精王は、私を人間界へ行く渦のなかへ突き落とした。

 この渦の中を通るのは二度目だ。一度目と違うのは、私にはもう、妖精界へ戻る羽がないということ。





 私は渦の流れに身を委ねた。
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感想 3

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みんなの感想(3件)

松平悠里
2020.08.06 松平悠里

ざまあ無しなので、真相は無しでしょうか寂しい

2020.08.11 夕立悠理

お読みくださり、ありがとうございます。真相はおっしゃるとおり、闇の中になりそうです。申し訳ありません。

解除
みこと
2020.08.05 みこと

妹と、婚約者の貴族がなんかしたかな
それか王もグルかな

どっちにしろ碌でもないわ

2020.08.05 夕立悠理

お読みくださり、ありがとうございます。続きもお楽しみいただけましたら、幸いです。

解除
みこと
2020.08.05 みこと

主人公も主人公の妹も両方第2王女になってますが。

2020.08.05 夕立悠理

お読みくださり、ありがとうございます。修正させていただきました。

解除

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