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第二部 王様の牢屋
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「これがあれば玲奈は言う事聞くってほんとかな?」
無理だ。玲奈はあきらめた。抵抗するだけむなしい。昨日と同じだ。
「…何すればいいの」
ハヤトの顔が輝いた。
「ね、玲奈からしてほしい。お、俺の上に乗って…」
「…じゃあベッドに横になって」
「うん…」
「服脱いだら?」
「玲奈…脱がせてよ」
甘えるようにハヤトは言った。玲奈は乱暴にパンツと制服のズボンを脱がせた。
ハヤトのそれは、痛々しいほど固くなって、先に透明な液体があふれていた。玲奈はため息をついて自分の下着を脱ぎ捨て、さっさとそれにまたがった。
「あっまって、いま、は、だめっ…」
ハヤトがぎゅっと体をこわばらせてそう言ったので玲奈は動きをとめた。
「どうして」
「き、きを、ぬくと、い、いっちゃいそう、だから」
「いつならいいの」
「も、もういい、よ…あっ」
「なに」
ハヤトが両手を差し出した。
「手、て、つないで…」
その汗ばんだ手は、玲奈の手をぎゅっと握った。手につながれた鎖がちゃりちゃりと鳴った。結構つらい体制だなと思いながら玲奈は一気に腰を下ろした。
「あああっ…!!」
ハヤトはぎゅっと体に力を入れた後、怒ったように玲奈を見上げた。その瞳は熱で潤んでいる。
「い、いきなりするなよっ…!そ、そんなに、そんなに早く終わらせたいのかよ!」
答えるのも面倒で、玲奈は無言で腰を動かした。
「やだっ、やだっ、だめって、そ、それ、もっと、もっとゆっくり…っ!」
ハヤトが手を振り払って玲奈の腰を抑えた。
「く…ああっ…はぁ、あ、れいな、れい…なっ」
ハヤトの爪が玲奈の腰に食い込んだ。
「だめっ、うごかさないでっ、とまってっ…!やだっ、あっ、あっ…!!」
ハヤトの身体にぎゅっと力が入って、その後緩んだ。全力疾走した後のように息が荒い。
「…いった?」
ハヤトは無理やり自分の身体を起こそうとした。玲奈はバランスを崩してベッドに手をついた。
「ちょっと、急に動かないでよ、危ない!」
ハヤトがまた怒ったように見上げてきた。
「ひどいよ、玲奈って意地悪だ」
「…気持ちよくイっといてその言い草?」
「そういうとこっ…」
ハヤトの声は震えていた。
「玲奈意地悪だから薬あげないっ…!」
「…じゃあどうすればいいの」
「そんなの玲奈が自分でかんがえてっ!」
ハヤトはすねてそっぽを向いた。その目は赤い。
「体勢かえてもう一回する?」
「やだ。」
「前みたいに手でする?」
「ちがう」
「…また潮吹くまでやろうか?」
ハヤトは顔を真っ赤にして怒った。
「ちがうっ!玲奈のバカ!!次間違ったら本当に本当に薬あげないから!!」
玲奈は真剣に考えこんだ。だけど何も思いつかない。そんな玲奈をハヤトはちらちらと見た。
「じゃ、ヒント、あげる…」
ハヤトは少し顎を上げて、玲奈に向かって目を閉じた。しっとり濡れた睫毛が、頬に影を落としていた。
玲奈はその少し震える唇に唇を重ねた。ハヤトの手が乱暴に玲奈の身体を掻き抱いた。彼が少し唇を開けたので、その望み通りに玲奈はハヤトの口に舌を入れ、ハヤトの舌に触れた。
手と裏腹にハヤトはの舌は少しためらって、怖がっているように震えていた。それが伝わってきたので、玲奈は出来るだけ優しくゆっくりと舌を絡ませた。ハヤトと玲奈の唾液が混ざり合って、滴り落ちた。
ようやく口をはなすと、ハヤトはとろんとした目つきで玲奈を見た。
「玲奈…も、もういっかい」
「キス?」
こくんとハヤトがうなずいたので、玲奈はもう一度彼と口を合わせた。今度はハヤトも玲奈にかぶりつくようにキスをした。つながったままのハヤトの身体が再び熱くなっているのがわかった。
「…これ、好き…。ヤるのとおなじくらい…はぁ…気持ちいい…」
そういいながら、名残り惜しむようにゆっくりとハヤトは口を放した。すっかりハヤトのそこはまた固くなっていた。
「もう一回する?」
無表情に聞く玲奈に、ハヤトはこくんとうなずいた。
「体勢は?」
「玲奈の…好きな体制で」
好きな体制なんてない。だけどもう疲れて動きたくなかったので玲奈は言った。
「じゃあ私横になる。前みたいに上からきて」
「うん、玲奈がそうしてほしいなら」
玲奈はそれにはこたえず横になった。その手をハヤトが握った。
「今日は…いっぱいキスして、いっぱい…エッチするって…玲奈としたのは、一回、だけ…だから」
ハヤトのそれが、再び玲奈の中に入ってきた。昨日から入れられすぎて、もう感覚がマヒしてきている気がした。
「はぁ…あ、ゴム、なしで、俺…玲奈の、中にっ…!」
城築にもさんざんされた後だったからか、中は充血して、液体が滴っていた。
「なんか、なんかっ…前のときより、ねぇ、きついっ…ね、玲奈、きもちいい?」
玲奈は無言でただハヤトを見た。
「なんか、なんか言ってよっ…玲奈、きもちいい?いたい?」
「……きもちいいよ」
前もこんなやり取りをしたなと思いながら玲奈は機械的に言った。
「俺も…すっごく、すっごく気持ちいいっ…んんっ…」
ハヤトは歯をかみしめて我慢しているようだった。
「玲奈、れいな、れいなっ、俺の名前よんでっ」
「ハヤト…もういきそう?」
「ねぇ、言って、イクから言って…!」
必死にそういうハヤトに、玲奈はこれで合ってるかなと思いながら言った。
「私もきもちいい、ハヤト、すき、だよ」
「玲奈っ、俺もっ…!んんっ…!」
そういって、笑いながら彼は玲奈の中に射精した。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
また息をつきながら、ハヤトはゆっくりと引き抜いた。そして笑った。
「あ…すごい、玲奈の中から、俺のが出てきてる…えろい」
私は体を起こしてティッシュを探したが、手の届かない場所に置いてあった。
「ハヤト、ティッシュ取ってよ」
「拭いちゃだめ」
ハヤトはそう言って玲奈の腹に耳をあてた。
「俺の精子、がんばれ」
「…縁起でもないこといわないで」
「でも俺…中出しは二番乗りか。エッチも俺が初めてじゃないよな。でもキスは?」
そういえば一ノ瀬とキスしたことはないし、潤とのキスは最近だった。よって初めてはハヤトだ。玲奈は言われて初めてこのことに気が付いた。
「…ハヤトかも」
ハヤトの顔がぱっと輝いた。
「ほんとに?!ほんと??」
「うん、多分」
ハヤトはガッツポーズを決めた。
「やった!やった!…でも俺、他にも玲奈の初めてがほしい」
「…潮吹かせたの初めてだよ」
「それは俺のだろっ!俺じゃなくて玲奈にだよ。あ、玲奈って、イったことはある?」
「…わかんない。イくってどういう感じなの」
「うーん…全身気持ちよくなって、イった後はすっきりするよ。でも女は違うのかも」
「そうなんだ」
「ない?いったこと、ない?」
「…たぶんない」
そもそもセックスして気持ちよいと思ったことがない。
「じゃあ俺、玲奈をいかせる!俺が初めて玲奈をいかせた男になる!」
玲奈は嫌な予感がした。
「…どうする気」
「あれ、でも入れても玲奈はイかないし…」
ハヤトが首をひねって、スマホを取り出した。
「待って、調べる」
画面に「絶対彼女をイカせる!前戯の方法」「彼女が喜ぶエッチのテクニック!」等々ずらりと並んでいるのを見て玲奈はげんなりとした。
「そんなことしても気持ちよくないと思う」
「じゃあどうすれば気持ちいいの?どうやっていかせるの?」
「知らない…」
「じゃあ体にきいてみよっと」
ハヤトが玲奈のブラジャーを外そうとしたので、玲奈はその手を取ってあわてて言った。
「ちゃ、ちゃんとキスしたのはハヤトが初めてだからいいじゃん」
「?ちゃんと…?」
「あんなに…舌出したりするキスってこと」
「そう…なの?ディープキス、はじめて?」
「うん、はじめて」
「そっかぁ…」
ハヤトは心底嬉しそうな顔になった。
そして玲奈の頬を撫でて、もう一度唇に唇を重ねた。それにこたえるように繋いだもう片方の手を、玲奈はそっと握った。
「玲奈……やっぱ俺…玲奈が好き…」
ハヤトはそう言って、ぎゅっと玲奈を抱きしめた。
「何度も嫌いになろうとしたんだ…あの動画見たときも…でも、無理だった。あきらめられなかった。俺って…ダメなやつだよね」
「なんで」
「こんなひどいことして…意味ないってわかってる。それでも俺…もう玲奈が俺に二度と会ってくれなかったらどうしようって」
その言葉に嘘はなさそうだった。玲奈は少し申し訳なくなった。
「でも、ひさびさになんか楽だ。だってまだ9時だよ、明日まで一緒に居られるんだ…」
「ねぇ…いつか、いつか満足したら、ここから出してくれる?」
「ん…玲奈が俺を好きになって、出てもずっと一緒にいてくれるなら…」
玲奈はただ黙って下を向いた。無駄な期待だった。ハヤトはすっと玲奈を放した。
「…そうだよな。そうはならない。だから俺は、ここに玲奈を閉じ込めて、ほかのやつと分け合うことにしたんだ。シェア彼女だよ」
ハヤトはあきらめ顔で笑って玲奈の頬を軽くつねった。
「シェアでも、一緒にいれるなら、そっちの方が良いって思ったんだ」
私は彼を見ないで仕方なくうなずいた。
「だから…だからいっぱい気持ちいいことしよ?玲奈も気持ちよくなってほしい。玲奈がここで幸せになれるなら、なんでもするから、だから…」
「ハヤト、薬…」
ハヤトは一瞬無表情になってから、苦笑した。
「そうだね、薬。あげる。ちゃんとあげるから安心して」
無理だ。玲奈はあきらめた。抵抗するだけむなしい。昨日と同じだ。
「…何すればいいの」
ハヤトの顔が輝いた。
「ね、玲奈からしてほしい。お、俺の上に乗って…」
「…じゃあベッドに横になって」
「うん…」
「服脱いだら?」
「玲奈…脱がせてよ」
甘えるようにハヤトは言った。玲奈は乱暴にパンツと制服のズボンを脱がせた。
ハヤトのそれは、痛々しいほど固くなって、先に透明な液体があふれていた。玲奈はため息をついて自分の下着を脱ぎ捨て、さっさとそれにまたがった。
「あっまって、いま、は、だめっ…」
ハヤトがぎゅっと体をこわばらせてそう言ったので玲奈は動きをとめた。
「どうして」
「き、きを、ぬくと、い、いっちゃいそう、だから」
「いつならいいの」
「も、もういい、よ…あっ」
「なに」
ハヤトが両手を差し出した。
「手、て、つないで…」
その汗ばんだ手は、玲奈の手をぎゅっと握った。手につながれた鎖がちゃりちゃりと鳴った。結構つらい体制だなと思いながら玲奈は一気に腰を下ろした。
「あああっ…!!」
ハヤトはぎゅっと体に力を入れた後、怒ったように玲奈を見上げた。その瞳は熱で潤んでいる。
「い、いきなりするなよっ…!そ、そんなに、そんなに早く終わらせたいのかよ!」
答えるのも面倒で、玲奈は無言で腰を動かした。
「やだっ、やだっ、だめって、そ、それ、もっと、もっとゆっくり…っ!」
ハヤトが手を振り払って玲奈の腰を抑えた。
「く…ああっ…はぁ、あ、れいな、れい…なっ」
ハヤトの爪が玲奈の腰に食い込んだ。
「だめっ、うごかさないでっ、とまってっ…!やだっ、あっ、あっ…!!」
ハヤトの身体にぎゅっと力が入って、その後緩んだ。全力疾走した後のように息が荒い。
「…いった?」
ハヤトは無理やり自分の身体を起こそうとした。玲奈はバランスを崩してベッドに手をついた。
「ちょっと、急に動かないでよ、危ない!」
ハヤトがまた怒ったように見上げてきた。
「ひどいよ、玲奈って意地悪だ」
「…気持ちよくイっといてその言い草?」
「そういうとこっ…」
ハヤトの声は震えていた。
「玲奈意地悪だから薬あげないっ…!」
「…じゃあどうすればいいの」
「そんなの玲奈が自分でかんがえてっ!」
ハヤトはすねてそっぽを向いた。その目は赤い。
「体勢かえてもう一回する?」
「やだ。」
「前みたいに手でする?」
「ちがう」
「…また潮吹くまでやろうか?」
ハヤトは顔を真っ赤にして怒った。
「ちがうっ!玲奈のバカ!!次間違ったら本当に本当に薬あげないから!!」
玲奈は真剣に考えこんだ。だけど何も思いつかない。そんな玲奈をハヤトはちらちらと見た。
「じゃ、ヒント、あげる…」
ハヤトは少し顎を上げて、玲奈に向かって目を閉じた。しっとり濡れた睫毛が、頬に影を落としていた。
玲奈はその少し震える唇に唇を重ねた。ハヤトの手が乱暴に玲奈の身体を掻き抱いた。彼が少し唇を開けたので、その望み通りに玲奈はハヤトの口に舌を入れ、ハヤトの舌に触れた。
手と裏腹にハヤトはの舌は少しためらって、怖がっているように震えていた。それが伝わってきたので、玲奈は出来るだけ優しくゆっくりと舌を絡ませた。ハヤトと玲奈の唾液が混ざり合って、滴り落ちた。
ようやく口をはなすと、ハヤトはとろんとした目つきで玲奈を見た。
「玲奈…も、もういっかい」
「キス?」
こくんとハヤトがうなずいたので、玲奈はもう一度彼と口を合わせた。今度はハヤトも玲奈にかぶりつくようにキスをした。つながったままのハヤトの身体が再び熱くなっているのがわかった。
「…これ、好き…。ヤるのとおなじくらい…はぁ…気持ちいい…」
そういいながら、名残り惜しむようにゆっくりとハヤトは口を放した。すっかりハヤトのそこはまた固くなっていた。
「もう一回する?」
無表情に聞く玲奈に、ハヤトはこくんとうなずいた。
「体勢は?」
「玲奈の…好きな体制で」
好きな体制なんてない。だけどもう疲れて動きたくなかったので玲奈は言った。
「じゃあ私横になる。前みたいに上からきて」
「うん、玲奈がそうしてほしいなら」
玲奈はそれにはこたえず横になった。その手をハヤトが握った。
「今日は…いっぱいキスして、いっぱい…エッチするって…玲奈としたのは、一回、だけ…だから」
ハヤトのそれが、再び玲奈の中に入ってきた。昨日から入れられすぎて、もう感覚がマヒしてきている気がした。
「はぁ…あ、ゴム、なしで、俺…玲奈の、中にっ…!」
城築にもさんざんされた後だったからか、中は充血して、液体が滴っていた。
「なんか、なんかっ…前のときより、ねぇ、きついっ…ね、玲奈、きもちいい?」
玲奈は無言でただハヤトを見た。
「なんか、なんか言ってよっ…玲奈、きもちいい?いたい?」
「……きもちいいよ」
前もこんなやり取りをしたなと思いながら玲奈は機械的に言った。
「俺も…すっごく、すっごく気持ちいいっ…んんっ…」
ハヤトは歯をかみしめて我慢しているようだった。
「玲奈、れいな、れいなっ、俺の名前よんでっ」
「ハヤト…もういきそう?」
「ねぇ、言って、イクから言って…!」
必死にそういうハヤトに、玲奈はこれで合ってるかなと思いながら言った。
「私もきもちいい、ハヤト、すき、だよ」
「玲奈っ、俺もっ…!んんっ…!」
そういって、笑いながら彼は玲奈の中に射精した。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
また息をつきながら、ハヤトはゆっくりと引き抜いた。そして笑った。
「あ…すごい、玲奈の中から、俺のが出てきてる…えろい」
私は体を起こしてティッシュを探したが、手の届かない場所に置いてあった。
「ハヤト、ティッシュ取ってよ」
「拭いちゃだめ」
ハヤトはそう言って玲奈の腹に耳をあてた。
「俺の精子、がんばれ」
「…縁起でもないこといわないで」
「でも俺…中出しは二番乗りか。エッチも俺が初めてじゃないよな。でもキスは?」
そういえば一ノ瀬とキスしたことはないし、潤とのキスは最近だった。よって初めてはハヤトだ。玲奈は言われて初めてこのことに気が付いた。
「…ハヤトかも」
ハヤトの顔がぱっと輝いた。
「ほんとに?!ほんと??」
「うん、多分」
ハヤトはガッツポーズを決めた。
「やった!やった!…でも俺、他にも玲奈の初めてがほしい」
「…潮吹かせたの初めてだよ」
「それは俺のだろっ!俺じゃなくて玲奈にだよ。あ、玲奈って、イったことはある?」
「…わかんない。イくってどういう感じなの」
「うーん…全身気持ちよくなって、イった後はすっきりするよ。でも女は違うのかも」
「そうなんだ」
「ない?いったこと、ない?」
「…たぶんない」
そもそもセックスして気持ちよいと思ったことがない。
「じゃあ俺、玲奈をいかせる!俺が初めて玲奈をいかせた男になる!」
玲奈は嫌な予感がした。
「…どうする気」
「あれ、でも入れても玲奈はイかないし…」
ハヤトが首をひねって、スマホを取り出した。
「待って、調べる」
画面に「絶対彼女をイカせる!前戯の方法」「彼女が喜ぶエッチのテクニック!」等々ずらりと並んでいるのを見て玲奈はげんなりとした。
「そんなことしても気持ちよくないと思う」
「じゃあどうすれば気持ちいいの?どうやっていかせるの?」
「知らない…」
「じゃあ体にきいてみよっと」
ハヤトが玲奈のブラジャーを外そうとしたので、玲奈はその手を取ってあわてて言った。
「ちゃ、ちゃんとキスしたのはハヤトが初めてだからいいじゃん」
「?ちゃんと…?」
「あんなに…舌出したりするキスってこと」
「そう…なの?ディープキス、はじめて?」
「うん、はじめて」
「そっかぁ…」
ハヤトは心底嬉しそうな顔になった。
そして玲奈の頬を撫でて、もう一度唇に唇を重ねた。それにこたえるように繋いだもう片方の手を、玲奈はそっと握った。
「玲奈……やっぱ俺…玲奈が好き…」
ハヤトはそう言って、ぎゅっと玲奈を抱きしめた。
「何度も嫌いになろうとしたんだ…あの動画見たときも…でも、無理だった。あきらめられなかった。俺って…ダメなやつだよね」
「なんで」
「こんなひどいことして…意味ないってわかってる。それでも俺…もう玲奈が俺に二度と会ってくれなかったらどうしようって」
その言葉に嘘はなさそうだった。玲奈は少し申し訳なくなった。
「でも、ひさびさになんか楽だ。だってまだ9時だよ、明日まで一緒に居られるんだ…」
「ねぇ…いつか、いつか満足したら、ここから出してくれる?」
「ん…玲奈が俺を好きになって、出てもずっと一緒にいてくれるなら…」
玲奈はただ黙って下を向いた。無駄な期待だった。ハヤトはすっと玲奈を放した。
「…そうだよな。そうはならない。だから俺は、ここに玲奈を閉じ込めて、ほかのやつと分け合うことにしたんだ。シェア彼女だよ」
ハヤトはあきらめ顔で笑って玲奈の頬を軽くつねった。
「シェアでも、一緒にいれるなら、そっちの方が良いって思ったんだ」
私は彼を見ないで仕方なくうなずいた。
「だから…だからいっぱい気持ちいいことしよ?玲奈も気持ちよくなってほしい。玲奈がここで幸せになれるなら、なんでもするから、だから…」
「ハヤト、薬…」
ハヤトは一瞬無表情になってから、苦笑した。
「そうだね、薬。あげる。ちゃんとあげるから安心して」
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