王子様、あなたの妃にはなりません!

小達出みかん

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第一部 馴れ初めから結婚まで

ここでキスして(2)

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それがキスだけで終わるはずもなく、数分後2人は折り重なって床に倒れていた。


「はぁ・・はぁ・・・リリー・・・きょ、今日は・・・」


 若干警戒しつつリリーはルセルに聞き返した。


「今日は?」


「お、お前に・・・・触れたい」


「『ふ』れたい?」


ルセルはこくんとうなずいた。


「いつも、余が触られてばかりだ。余もお前に触れたい」


まぁ、それくらいならいいか、減るものでもないし・・・とリリーは承諾した。

リボンをゆるめ、リリーは胸をはだけさせた。なめらかな真珠色の乳房があらわになった。


「し、白いんだな・・・・」


あらわになったリリーの上半身を見てごくんとルセルはつばを呑んだ。


「いままでたくさん見てきたでしょう、女の裸」


「そうだが・・・お前の裸はほかの女の裸とちがう」


「はは、どうちがうんですか・・・わっ」


いきなり首筋に吸い付かれて、リリーは顔をしかめた。


「どうしたんですか、いきなり・・・」


ルセルは嬉しげにリリーの首にできた赤い跡をなぞった。


「余のしるしだ。ずっと、これがしてみたかった」


「隠すの大変じゃないですか、もう」


 その言葉にルセルはむくれた。


「隠す必要などない、お前は・・・・」


 しかしその続きは、リリーのキスによってふさがれた。


「んっ・・・・はぁ・・・」


 その挑発を受けて、ルセルはリリーの体に触れた。隠すものもなくさらけだだれているリリーの乳は、思った以上に柔らかかった。ルセルはリリーがしたように、乳首へ唇をよせた。


「あっ・・・・」


びりっと走った快感に、リリーは思わず目を閉じて眉を寄せた。こんな風に誰かにされるのは久々だ。体は快楽に対して貪欲になっていた。


(リリー・・・こんな表情、するのか)


 ルセルはリリーの顔を凝視した。


「ちょ、ちょっと・・・何、そんな見てるんですか」


「お前のそんな顔、もっと見たい」


「え?・・・・うわっ・・・」


 ルセルはそういって赤子のようにリリーの乳を吸い続けた。


「ううっ・・・ちょっと・・・ひっ・・・・も、もう・・・・」


 ルセルの舌と唇・・・。こんな感じたら、おっぱいがおかしくなっちゃうんじゃないだろうか。そう心配になるくらいその快感はむき出しだった。

 しゃれにならないくらい足の間が濡れているのを感じて、リリーはぎゅっと太ももを閉じた。


「なあ、リリーのここ、見せて」


 そんな葛藤を察したのか、ルセルはしたリリーの足を開こうとした。


「い、いやです」


 リリーは足に力を入れてふんばった。


「なぜだ」


「そ、そりゃ・・・私だって恥ずかしいですよっ」


「お前も余に恥ずかしいことをしたではないか。何をためらう」


 それもそうだった・・・リリーはそう思って力を抜いた。


「よし、ひらくぞ・・・」


 もうしょうがない。こうなったらヤケだ。リリーは自分から足をひらいた。

 ぴと、とその入り口に指が触れて、奥まっていた場所がひらかれるのを感じた。


「っ・・・・!」


 それだけで、しびれるような快感だった。


「す、すごい・・・濡れて、きらきら光っているぞ」


「あーーっやめてください!そういう事、言わないでっ」


 くくく、とルセルは笑った。


「お前はさんざん余にあんなことしたくせに、自分がされるのは恥ずかしくてたまらないようだなぁ・・・なぜだろうな?」


もっとリリーを恥ずかしがらせたい。自分が恥ずかしがった以上に、身をよじるほどに。

そう思ったルセルはリリーのそこに舌を這わせた。


「ギャーーーッ!!!」


「どうした、うるさいぞ」


「ダメです殿下、あっ、それはやめてっ!」


「なぜだ。お前が余にしたことだぞ」


「私はいいけど殿下はダメなんです!・・・ひっ!」


「何だそれは。いってることがめちゃくちゃだぞ」 


 ルセルは話をやめて舐めることに集中した。女のこの場所を、こんなに近くで見るのは初めてだ。濃い珊瑚色の玉と襞は、ルセルの唾液とリリーの体液で濡れててらてらと光ってる。

 ルセルは小さいその珊瑚玉を幾度も舐めあげた。


「っ・・・・・・!!!!!」


 ふいにリリーの体に力がはいって、ビクビクと痙攣した。リリーは歯をくいしばって、顔は手で覆っている。


「ど、どうした・・・?大丈夫か」


リリーはぐったり体の力を抜いた。


「もしかして・・・いったのか?」


リリーは顔をかくしたままうなずいた。


「ならそうと言えー!いくときの顔を見逃したではないか」


「いえ、殿下にこの顔はおみせできません、断じて」


「お前、以外と強情だな・・・でも、入れるぞ」


入り口にルセルのそれがあてがわれた。リリーの体はその快感を待って震えていた。だが・・・・だが。


(だめ、できない・・・・私って、本当・・・・)


だが、リリーの体は理性を忘れることができない。いつだって。


「ごめんなさい・・・それは・・・だめ・・・」


 ここまでされておいて何をという感じはあったが、理性の強い声を忘れ去ることは、リリーには不可能だった。


「なぜだ?余と・・・するのがいやなのか?」


「そうじゃないです・・・し、したいとは思うんだけど・・・・でもしたら、妊娠してしまうかも・・・・。それが、怖いんです」


「良いではないか、それの何がわるいのだ」


「何が、って・・・!赤ちゃんができるんですよ、これって、大変なことなんですよ」


 その瞳に浮かんだ切実な光に、ルセルは驚いた。


「何を言う、子どもができたなら余の・・・」


 妃になって産めば良いだけの話ではないか。

 そういいそうになって、はっとルセルは気が付いた。


(そうだ、リリーが妃になればいい、いや、妃でなくても、なんでもいいからそばに居て欲しい・・・)


 だが、その楽しい想像はすぐに掻き消えた。かわりにルセルの脳裏に、美しいスノウの姿が浮かんだ。

 とたんにいつもの苦しい思いがルセルに重くのしかかった。

 リリーが、スノウより自分を選ぶはずがない。

 だって言っていたではないか、スノウをずっと見守るのだと・・・。


(妃になれなどと、いえない。だってリリーに断られたら、余は、余は・・・・)


 ルセルは泣きそうになりながら言葉をしぼりだした。


「お前、さっき・・・絵、ちゃんと完成させると言ったよな」


「ええ・・・」


「じゃあ、それまではずっと城にいるな?」


 意味を理解したリリーは、そっとルセルを抱きしめた。


「うん、居ます。約束、します」


 ルセルはリリーの胸に顔をうずめてうなずいた。


 仰向けになっているリリーの目には、窓の外の星が映っていた。

 サファイヤのように、青く美しく輝く星が。



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