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お留守番中はオレがママの代わり!短編読み切り

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夏休み
特に何もすることがないんだけど

記者の母ちゃんは
忙しく
今日から県を跨いで
遠くへ取材に行くことになった

その日の早朝
母ちゃんは玄関前で
オレの頭を撫でる



「それじゃあ、
今日からもお留守番お願いね
トオル」

でもオレは駄々をこねた

「いやだ!だったらオレも一緒に行く!」

「もう、何いってんの?
 アンタ今年で小学後年生でしょ
 
いつもどおり、トオルが
”ママの代わり”を
してくれれば安心よw

じゃ、いってきま~す!」


そう言うと
母ちゃんは外へと出かけていった


「ちぇっ…」

玄関のドアが閉まり
外の光が遮られる


今日から母ちゃんの代わり

でもそれは
ただ母ちゃんの代わりで
家事をするわけじゃない

アパートから
母ちゃんが出てくのをあとに
突然、体が熱くなった

「う…///」

ソファの上に座り込むと
服がミシミシと音を立てて
キツくなってく

やだ、
からだ…おっきくなっちゃう

慌ててズボンを脱ぐ
しかし、それと同時に
胸に激痛が走る

「あ…♡///」

どうしよ、まだ脱いでないのに
おっぱいが膨らんできた…

慌てて服を脱ぐと
たわわな乳房が
前へと”どーんっ!”と突き出す

太ももはパンパンに膨れ上がり
バストも大人の女性サイズに成長した


肝心のあそこも
引っ込み少しずつ縮んでく

オレは股を抑えながらソレを看取った

「いや…んん♡」
完全になくなったオチンチンの
位置にはモジャモジャと陰毛が生え
女性器を覆い隠す。



細身で子供ながらも筋肉質だった体は
むっちりとした成人女性の肉体に変わってしまった…


母ちゃんの代わり
それは母ちゃんと同じ年齢で体型にならなきゃいけない
家での決まりだった。


こんな体…誰にも見られたくない///


カーテンを下ろし
家の鍵をかけた

その矢先だった

プルルルるっ

電話が鳴ってる…

「はぁ…」

仕方なくオレは出た


「もしもし…?」

電話の相手は
クラスメイトの友達の高橋だった

「おっ!出たなw
ようオレだよ高橋!」

「何だよ…電話なんかしてきて」

尋ねると突然
高橋は泣き出した

「聞いてくれよぉお!
実はさぁ…今日家族で
1時間食べ放題のバイキングに行く予定だったのにぃ
いざオレが腹痛になったら
母ちゃんも父ちゃんも妹だけを
連れて出かけちまったんだぜ…!
オレだけを残して!」

「へぇ…そりゃあ不憫だったな…」

「だからさ!家出してやろうと思って~!
先立つものもねぇし


お前ん家止めてくんないw?」

「はっはぁ⁉」

「まぁタダとは言わねぇ
何か持っていくから

それじゃw!」

高橋は
断りもなしに電話を切った

「おっおい!ちょっと待て!」

プーップーッ…

嘘だろ…今日はだめなのに!

こうなったら玄関越しに
追い払うか…

するとまた
電話が鳴り出した

オレは再び
受話器を手に取る

「もしもし?」

次に電話相手に出たのは
高橋と同じくクラスメイトの
ヤスシだった

「ようっ!元気?」


「でっ何の用…?」

聞くと
さっきの高橋みたく
ヤスシもわめき出した

「聞いてくれよぉ~!
実はなぁ…
今日は家族で
遊園地に行く予定だったのに
オレが夏休みの宿題を溜め込んでやってないからって
理由で皆オレだけを残して
遊園地に遊びに行っちまったんだよぉ!
ひっでぇ話だろぉ⁉」


「…お前の自業自得じゃん」

「だからさw
今日お前ん家に行って
宿題移させてww」

「そっそんなの嫌に決まって…」

プーップーッ…

「また切られた…くそっ」

こうなったら
居留守を使うしかなさそうだな

しかし再び
電話が鳴り出した

次は誰だよ…
オレは電話に出た

「もしもし?」


やっぱり同じで
クラスメイトが出た
電話相手はコウ

まさか三度も続けて
家に来るなんてことはないだろ…

先に断っとくか?
そう思いコウに言いかけたが

「実はさ…
この前お前に渡した
ゲームソフト
返してほしいんだけど

良いか?」


「ゲームソフト?」

そうだった…
オレ、ゲームソフトを
アイツに借りてたんだ…

どうしよう…

断ることも
もちろんできず
オレは了解した


「ああ…来ていいけど
オレ留守にしてっから
外のポストに入れとくよww」

「あれ…?どこか行くのか?

…さっきお前の家に
泊まりに行こうって
高橋に誘われたんだけど?」

「えっ⁉…誘われた⁉」

オレは耳を疑った

すると受話器越しから
高橋とヤスシの声も
聞こえてくる…

「んじゃ♪そういうことだから!

お前が出かけると
家にお邪魔できねぇから
どこにも行くなよなぁww♪」

プーップーッ…

通話の切られた受話器を
片手にオレは
自分の体を見下ろす

目には大人の女性に成長しきった
自分の面影もない身体が見える

とりあえず
オレは全裸のまま
母ちゃんの部屋へと行き
クローゼットやタンスの衣類、下着類を
拝借することにした

大人の女の人がつける
刺繍の入ったパンツとブラジャー
オレはベージュ色を選んだ

前に母ちゃんがやっていたとおり
見様見真似に
ホックを正面で止め
後ろへと回し
パッドの方を前へと持ってきて
ブラ紐を肩に掛けた

うわぁ…///

胸元には谷間ができる

結構キツイんだな…ふぅ
ブラジャーってそういうもんなのかな…///
でもさっきより揺れなくなって
鬱陶しいのは無くなったし良いか


ブラとセットのパンツも履くと
適当に服を選び着用した

今はアイツらを
…騙して帰ってもらうしか無いんだ

それから数分後
インターホンが鳴る

ピンポーン

きっとアイツらだ

よっよし…


オレは玄関のドアを開ける

「はぁーい…」

三人はもちろん
固まった

「あの…僕達
トオルくんに会いに来たんですけど」

「ごめんなさいねぇww
トオルくんは
今図書館に出かけているのよぉwwフフ」

女の人っぽい慣れない口調で
オレは受け答えた

でもコウがオレを
怪しそうに見つめた

「ところでおばさん誰?」

うっ…おっおばさん⁉
同級生から見たら
おばさんに見えるのは仕方ないとは思うけど

何か真っ直ぐにそう言われると
胸の奥が締め付けられる気分になるな…はぁ


気を取り直して
オレはごまかした

「わっ私?…私は
トオルくんのママの妹よw♪
今日はお家にお邪魔してるのフフフ…」


「へぇーっ

ところでオレ、トオルに
返してほしいものがあるんだけど」

「ああっ聞いてるわよw
ゲームソフトでしょ ほらっ!」

オレはコウにゲームソフトを受け渡した




「ありがとw

そういやぁこのゲーム続編もあるんだけど
遊びたいか?トオル」

「えっマジ⁉もしかして借してくれんの⁉」

オレが物欲しそうに目を輝かせると
コウとオレ以外の
二人がその場で固まる

「えっ?」

「あっ…」
その空気に
続いてオレも固まった

まっまずい…⁉
つい、いつもの口調で…


コウはニヤリと笑ってオレを見る

「お前トオルだろww?」


それから
観念したオレは
全てを話した


疑うやつは誰一人おらず
三人ともすんなりと
信じてくれた

部屋の中
テーブルの前に集まるが
皆の視線は既にオレに向けられていた

ジーッ…
「…」

「何だよ…変だから見てんのか?」


「いやぁ…別に
でも見れば見るほどお前
本当にお前の母ちゃん顔負けの体に
なったんだなぁって…」

「…」

会話はまた途切れる
はぁ何なんだよ
このぎこちない空気…

すると高橋が
オレの隣に寄ってきた

高橋は
開口一番こんなことを口に出した

「…ちょっと
お前の膝に頭乗せても良い?///」


「はぁ?ヤダよ!」

「電話でも言ったかもしれないけど
オレ、親の愛を信じられなくて
家出してきたの!
だから今日はお前がオレのママとして
オレに愛情をくれよぉ~!

せっかくママさん体型になってんだから
良いだろぉ~!」


高橋はまたもや泣きじゃくった
するとそんな光景を見ていてか
ヤスシもオレに飛びついてきた

「うわあああん!オレも
オレにも愛情をくれぇ~!」

抱きついてきた二人に
身体をソファにひっくり返され
二人の小さな手が太ももや胸が
当たって服越しに擦れる

「んっ♡…いやっ♡待てっ!」

オレは重たい身体を必死に起こし
二人を引き離した

「はぁ…はぁ…///」

何だよコレ…
擦れただけなのに
変な声でちゃった…


「じゃあそういうことで
トオル、お前はお前の母ちゃんが
帰ってくるまでの数日間オレら母ちゃんをやれよなw」

さっきの電話の一件もあるし

どうせ断ろうとしても
無理やりやらされるんだろうな…

「わかったわかった…で?
具体的には何をすんの?」


「んーっそうだなぁ」

みんなは深く考え込む

「とりあえずオレは腹が減ってるから
昼飯作ってww!」


「はいはい…パスタで良いか?」

「おおっ頼むぜ!」

「さんせーい♪」

「オレも」


やれやれ…これじゃ本当に
三人の子持ちの主婦になったみたいだ


乾麺を茹で
袋に入ったソースも温め
完成すると
三人にできた昼飯を食べさせた


「うん!うめぇ!」

「オレも腹減ってたんだぁw
お前ん家に来て正解w!」

ズルズルと食べて
顔にカルボナーラのソースを付けるヤスシ

「ああwwヤスシ
お前口の周りに
ソースが付いてるぞw」

指摘すると
ヤスシはふっ…とオレに顔を突き出してきた

「んっ♪」

「何?」

「顔拭いてよママ♡///」

「はっ?じっ自分でやれよ…」


「泊まってる間はオレたちのママでしょ?
良いから早くぅ~♡♡♡」


「うう…わかった!
ったく…小さい子でもないのによぉ」

ティッシュを手に取ると
ヤスシの顔をクイっと上げ
綺麗に拭いてやった


「ほれっ…拭き終わったぞ」

「わぁい♡
ありがとーママぁ♡」

ヤスシはオレに抱きつき
胸に頬を擦り付ける

「きゃあっ⁉…///」


声を荒げると
三人はケラケラと笑った

「何だよその声ww」


「本物の女みてぇだぞ
お前ww」



「…んんもう!
一々抱きつくな…!
ソレと笑うな!///

しようがないだろ!
この体は
いつもの男の身体じゃないんだから…」

そんなことを言うと
コウがオレの下半身に目を向けた

「そういえばさ
女になったってことは
つまり…アソコも付いてないってことだよな?」



「ああ…うんそうだけど?」

他の二人も
オレの股に視線を落とす

「なっ!何見てんだよ?///」

同時にビクリと
お腹が震えた

じんわりと暖かく感じる下腹部を
抑え今まで味わったこともない
不思議な感覚に戸惑った

恥ずかしい…

目をそらし頬を染め固まっていると
三人はオレのすぐ足元にまで来ていて
スカートの中を捲ってきた

「ん…ふぅ///」


スカートの先には
むっちりとした太ももがそびえ立ち
割れ目のシワをつけたレディースのパンツが
顔を出した

同時に
むわぁん…っと
火照った身体の体臭が三人の鼻を突き抜ける

「っ!…///」

成人女性特有の
その香りに三人は頬を赤く染めた

ドキドキ…♡

「…ホントに付いてないじゃんw
お前…」


「すげぇ大人だなぁ…」

変なの…
コイツらまで
顔を赤くしてる…

オレは三人を見て
クスッと笑った

何か可愛く見えてきたw

目でも悪くなったのかな…


しかしオレは
あることを思いつく

今はオレが
コイツらの親なら
日頃の図々しさに
お灸を添えて懲らしめることが
できるチャンスなんじゃねぇか?



オレは開き直りパンツをずり下ろして
三人にモジャモジャした陰毛で
隠れた女性器を見せつけた

ほれっ!

「いっ⁉///」

「うぉっ⁉///」


「わあ…///」

三人は硬直し
身を寄せ合う


「フフwオレはお前らより
大人だ!だからお前ら
嫌々言わずママである
オレの言うことを
泊まってる間は
ちゃんと聞けよな…?」


「はっはぁ…」

「何かスイッチ入ったな…トオルのやつ」


「まぁ乗り気になったんだからいいんじゃね?」


こうなったらコイツらを
赤ん坊扱いして懲らしめてやるぞww!
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