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夏合宿
2-25
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合宿最後の夕飯と言う事で、最後の日はバーベキューをすることになった。
「じゃ、合宿お疲れさまと言う事で!!」
「「「かんぱーい!!!」」」
ふふっ…凄いハイテンションだ。
あたしはオレンジジュースを飲みながら、皆がはしゃいでいる所を見ていた。
「沙奈ちゃん。」
「悼矢さん、」
「隣、いい?」
「はい」
ら
悼矢さんはあたしの隣の椅子に腰を掛ける。
今日で悼矢さんとこうやって過ごすのも最後、かー
そう思うと、時間が過ぎて欲しくないと思うあたしがいた。
「今日で、最後だな…」
「そう、ですね…何かちょっと寂しい気がします」
「ははっ、騒ぎ声が聞こえなくなっとそう思うよな!」
確かにそれもあるけどー…
あたしが一番思っているのは、悼矢さんと離れてしまう事。
せっかく仲良くなれたのに・・・
「悼矢~~!」
渡邊先輩が悼矢さんを呼びながら、手を振っている。
「渡邊…」
「向こうで花火するってさ!一緒にやろー!」
「まじ?沙奈ちゃんも行こうぜ?」
「あ、あたしは、これ飲んでから行きます」
持っていたオレンジジュースを見せる。
悼矢さんは、先に行ってるな、と言って渡邊先輩と行ってしまう。
あたしは1人ポツンと座っていた。
「臨時マネージャーも、明日で最後、かー」
足をブラブラさせながらそう思う。
こんなに楽しいと思うなんて思ってもみなかった。
まだ、これからもやっていきたいという気持ちは、誰にも届かない。
「沙奈ちゃん!」
1人しんみりしている時に、さっき渡邊先輩と花火をしに行ったはずの悼矢さんが来た。
何、で・・・
「やっぱ、1人にすんのは良くねぇと思ってさ」
笑顔であたしに言って、手を引いてくる。
「一緒に、花火しようぜ!皆、待ってる」
「・・・はい」
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