口が悪くてスミマセン。

osho

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秋の桜海祭編

体育祭ー体育祭の日の朝④

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グラウンドに着くと涼しい風が吹き抜ける。






青空がどこまでも広がる絶好の天気のもと、私達は今日一日ここで頑張るのだ。










私がグラウンドに着くころには既に桜海祭実行委員や先生達があっちこっちで右往左往していた。







やはり準備や最終確認で忙しいのだろう。








それに昨日よりはだいぶ少ないが、ギャラリーにはたくさんの人達が見に来ている。






OBやOGの方々なのだろうか?








いずれにせよ、今日もまた楽しみにしている人達がいるということだ。













私達は一度、自分達のテントへと向かう。






色分けはクラス単位で振り分けられており、私達は白軍になっている。








白軍のテントに着くと、既に三年生の応援団員の人達が準備をしていた。








「ねーねー、応援団かっこいいねー。来年やりたいね。」








「うん、確かに面白そうだね。」






吹雪の言うように、今日の体育祭では応援団の人達は特別な衣装を着ていて、いつもよりもかっこよく見えるのだ。










(私も少しやってみたいかも………。)






なんて思ったりもする。












「私は出来るなら学ラン着てみたいです。」







「あ、良いねー学ラン。かっこいいもんね。」






いつの間にか星宮ちゃんと吹雪は応援団になった時の話で盛り上がっていた。










そんな話で盛り上がっていると、時間はだんだんと経過し召集場所へと向かうことになった。






学校全体の集会などでも思うのだが、一度にみんながこうして集まるのは中々の圧巻である。












「「あ、染井先輩だ。」」








「「あれ染井先輩じゃね?」」







そして私は、昨日ミス桜海で優勝したということもあり多方面からひそひそと話声が聞こえてきた。











「さくら有名人になったねー。」






吹雪はそんな私を笑っている。







私は少しの間だけだろうが、芸能人は外を歩くたびこんな生活をしなくてはいけないことを考えると大変だなと思った。













「…………あっ。」






遠くに勢也君を見つけた。






どうやら紅軍のようだ。









…………きっと向こうも本気でくるんだろうな。











体育祭で優勝したい、かっこいいところを見せたい、良い思い出を作りたい。……そして誰かに勝ちたい。









みんなのいろいろな思いがある体育祭。









そんな一年で一度だけの体育祭が今、幕をあけた。





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