口が悪くてスミマセン。

秋の桜海祭編

体育祭ーブロック別対抗リレー前に

午後の競技では白軍は伸び悩み紅軍と青軍に追随をゆるしてしまう。





その結果獲得ポイントに差はほとんどなくなっていた。






そう、その為この『ブロック別対抗リレー』の順位がそのままの総合順位になるぐらい、勝負は拮抗していた。












『ブロック別対抗リレー』とは軍別の対抗リレー、つまりそれぞれの色の一年生から三年生までのドリームチームでのバトンリレーになる。






各軍2チームずつだが、流石のこの中には私が入れるほど甘くはなかった。








距離はクラス別対抗リレーと変わらない。







なので長期の戦いになることが予想される。












「おー、一年生から三年生まで良いメンツが揃ってるね。」







「うん、凄い圧巻だね。」




私と吹雪はプログラム表を見ながら話す。






これまでの桜海を支えてきた三年生、これからの桜海を支える一、二年生。






今まで高校で活躍してきた人、これからの活躍を期待される人。






このバトンリレーではその間の伝統の受け渡し的な意味合いもあったりするのだろうか？










(…………ま、考えすぎか。)






でも、それだけ楽しみなチームになっている。










私達白軍のチームの片方には松白君が入っている。









なんと走る順番は、ここでもアンカーだった。






当の本人は、三年生を差し置いて最後を走るのは申し訳なさそうにしていたが、決めたのは三年生の人達である。







正直、三年生の人達は松白君の走りが楽しみらしい。





だからアンカーに抜擢ばってきしたということだ。









そして紅軍のアンカーには勢也君が抜擢されていた。






理由は松白君と同じく、三年生の期待によるものだ。








もはや松白君VS勢也君の勝負は桜海全体から期待される勝負になっていた。