口が悪くてスミマセン。

osho

文字の大きさ
上 下
115 / 124
秋の桜海祭編

体育祭ーブロック別対抗リレー前に②

しおりを挟む


そんな話題の中心にいる松白君は一体どこにいるのだろうか?






最後の競技になるから声をかけてあげたいんだけどなぁ。









「探しに行く」とか言ったら面倒なことになりそうだから、私は吹雪がいるテントをこっそり抜けて一人ウロウロ探していた。







最後の競技であるブロック別対抗リレーの前には少し長めの休憩がもうけられていた。








(見つけられたらいいけど……。)












「あっ、染井先輩だ!」







「ん?」






私は声をかけられた方を見る。







するとそこには花梨ちゃんがいた。











「あ、花梨ちゃん。どう午後は?楽しい?」






「はい、熱い試合が多くてとても楽しいです。」







「ふふふ、それは良かった。」






やっぱり体育祭はみんな熱くなれるから楽しいよなぁ。






花梨ちゃんも楽しんでるようだし良かった良かった。









「それより、染井先輩はさっきからキョロキョロしてますけど、どなたか探していらっしゃるんですか?」






「えっ?えーと、その………。」













「もしかして…………松白先輩探してるとか?」







「えっ!何で松白君の名前が出るの!?」






突然のことで思わず大きな声が出てしまった。










「え、いやぁ何となくです。違ってたらすみません。」






「ううん、大丈夫だよ。」






この子はもしかして吹雪みたいに勘が鋭かったりするのか?










「……で、ちなみに松白先輩なら、あっちの自販機前の広場にいましたよ。」







「えっ!本当?」








「はい。ふふ、やっぱり松白先輩探してたんですね。」







花梨ちゃんはそう言うと「失礼します」と言ってテントの方に戻っていった。







(私ってからかわれやすいのかな……?)








そう思いつつも花梨ちゃんに聞いた自販機の方へ向かうと松白君の姿があった。




しおりを挟む

処理中です...