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秋の桜海祭編
体育祭ーブロック別対抗リレーを終えて②
しおりを挟む「えっ?ま、松白君、他の人と話してなくて良かったの?」
いきなりの事で少し慌てる。
「ぷははははは。」
吹雪はそんな私を見て笑っている。
さては、松白君が来ていたのきづいていたな。
「別に大丈夫だよ。それよりさくら、何だよその呼び方。」
「えっ?」
「応援してくれてた時は違ったろ?」
あ、言われてみたらそうだ。
あれはリレー中の作戦としか考えてなかったから、すっかり呼び方が戻ってしまっていた。
「やっとさ、名前で呼んでくれたんだからそのままでいいよ。」
「本当?松白君じゃなくて『みさ』って呼んでいいの?」
「最初は女っぽくて嫌だったけど、仲のいい人達から呼ばれるのは案外良いなって思ったんだ。それに応援してくれたとき、名前で呼んでくれたの嬉しかったし。」
「…………ふふ。」
「あっはははは。」
「何だよお前達、何で笑うんだよ。」
私と吹雪は思わず笑ってしまった。
本当に笹山君が言うように、小さいことでも嬉しかったんだな。
「分かったよみさ。今日からこう呼ばせてもらうね。」
「お、おう。」
みさは呼べって言ったわりには少しだけ照れ臭そうにしていた。
そして、全ての競技を終えた私達は一同に集まって閉会式が行われた。
競技である以上順位が出てしまうのだが、みんな満足そうな顔をしている。
わずか二日間の出来事ではあったのだが、すごく思い出の詰まった時間になった。
私にとっても文化祭と体育祭どちらも最高の思い出になった、最高の二日間だった。
そして、私達は二日間の桜海祭の最後のイベント後夜祭に入る。
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