口が悪くてスミマセン。

osho

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夏の合宿編

班決め

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いつの間にか桜も散り初夏が訪れようとする頃、私達はあるイベントの班決めをしようとしていた。









そのイベントとは桜海名物『夏の合宿』である。






桜海では二年生の夏になると、二泊三日の合宿が開催されるのだ。













「………その二泊三日の活動で過ごす男女の班、噂じゃそこからカップルになる人達も多いとか。」







と、班決め前の休み時間に吹雪は目の前の席に座りに来て熱く語る。







「…………で、吹雪は何が言いたいの?」












「決まってるでしょ!桜と松白君を一緒の班にさせた………。」







私はすかさず吹雪の口を防ぐ。








「声がでかいって!松白君は関係ないでしょ!」










吹雪は呆れた顔で言う






「もー、そんなこと言ってると他の子にとられるよ。」








吹雪には告白された事はまだ言っていない。






言ったらとんでもない事になるのは目に見えているからだ。










……でも、吹雪の言うとおりこの学校には可愛い女の子が多い。










その中にはこの合宿で松白君のこと狙ってる人もいるのだろうか?














『キーンコーンカーンコーン』












「じゃぁ、頑張るぞ!」
と、言って吹雪は慌てて自分の席に戻りに行った。

















私は誰と同じ班になりたいか考えてみた。







女子は吹雪で決まりかな、気楽でいいし。











男子は誰だろう……?








学級委員の山野君は真面目過ぎて疲れそうだし、








スポーツ得意な磯浜君は熱すぎて疲れそうだし、














後ろの席からいろんな人達を眺めていると、ふと松白君に目が止まる。







松白君は話してみると本当に良い人だし、気楽に接することができるけど、新聞部に………、











私が松白君を眺めている所を遠くから吹雪に見られてしまっていた。







吹雪はこっち見てガッツポーズをしている。










(何のガッツポーズだよ…………。)
















『ガラガラガラ』






教室のドアが開き先生が入ってきた。








「はーい席に着いているわね?知ってるとは思うけど今から夏合宿の班決めを行うわ。」





教室がざわつき始める。






みんな誰と組むか、誰を誘うか、という話をしている。













「静かに!班決めをするわよ…………くじ引きで。」













え?くじ引き?









そうか、班決めをくじ引きで決めるという可能性を私は忘れていた。







吹雪も愕然がくぜんとしているのが見える。










つまり班決めは神のみぞ知るというやつなのか。





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