21 / 124
夏の合宿編
合宿2日目ーひまわり畑へ②
しおりを挟む一日目と同じくらい空は青く、心地よい風が吹いている。
暑すぎない良い気温だ。
「あー気持ちいい。」
朝の散歩も悪くないかもしれない。
パシャッ
パシャッ
気合いの入ってる吹雪が歩くたびにガメラのシヤッターを押している気がする。
まぁ道中の景色も綺麗だから分からないこともないけど。
「ほら吉野さん、車が通るわよ。」
先生の一言でようやく吹雪は自分の不注意に気づく。
「しかし天気が晴れて良かったわねぇ。」
先生も引率という立場ではあるが少し楽しそうにしている。
「先生って『ひまわり畑』とか見に行ったことあるんですか?」
笹山君が、ふと先生に質問する。
「んー、来たことないわね。でも来たいとは思ってたから丁度良かったわ。」
普段忙しい先生もこういう時ぐらいはやっぱり息抜きしたいのだろうか。
そして歩くこと十数分…。
気づけば宿泊していたホテルは遠くに小さく見えるほどになっている。
でもその近くの海はここからでも相変わらず広く大きく見える。
(やっぱり海って凄いなー。)
パシャリ
私がしみじみと海の広さに感心していると、横からカメラを構えた星宮ちゃんに写真を撮られていた。
「せっかくだから私も写真撮ろうかなと思いまして。」
「もー、撮るなら言ってよ。」
「あはははは。」
「ほら、そろそろ見えてくるわよ。」
先生にそう言われ、ふざけてた私達は前の方を見ると、『ひまわり畑』と書いてある看板が見えた。
そして、少し歩くと……。
「おぉ。」
思わずみんな声が漏れる。
何かを見て感動するということはこういう事かと改めて知った。
そこには一面のひまわりが咲いていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる