口が悪くてスミマセン。

osho

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夏の合宿編

合宿2日目ービーチフラッグス④

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び、ビックリした。








まさか、あの時の人だったなんて。












「へぇー、勢也せいや君合宿から帰って来てたんだ。」








「吹雪は勢也君のこと知ってるの?」








私は吹雪に質問する。










「当たり前じゃん。あの有名なイケメンバスケットボールプレイヤー知らない人の方が少ないでしょ。」










(し、知らなかったなんて言えない。)








私は自分のうとさに少し恥ずかしくなった。












「よし、そろそろ向こうに戻ろうぜ。」








「そうだな。」









そう言って松白君と笹山君は召集場所に戻っていった。













そしてビーチフラッグス2周目が始まる。









2周目となると他の人達のレベルも高くなるが、松白君と笹山君はフラッグを勝ち取っていった。








そして、も…………。














順番が回るにつれて走者のレベルが上がるが、松白君と笹山君は順調に勝ち進んでいく。











……が、一つ問題が起こる。










「あちゃ~、ここで当たってしまうのか。」








「仕方ないですよ。」








吹雪と星宮ちゃんが残念がるのも無理はない。








決勝の一つ手前、つまり準決勝で松白君と笹山君が当たってしまったのだ。










ビーチも最高潮に盛り上がっている中、二人はうつぶせになり準備に入る。










「お互いに仲がいいから、負けたくないでしょうね。」








星宮ちゃんの言うとおり、表情は見えないが二人から真剣な空気が伝わる。








きっと好敵手とは、二人の関係の事をいうんだろう。












そしてスターターピストルが構えられ、盛り上がっていたビーチに一瞬の静寂せいじゃくが流れる。










ピストルが鳴らされるその瞬間を待っているのだ。









「よーい………。」













『パンッ』







大きい音が鳴ると同時に二人は走り出す。










スタートはほぼ一緒だった。








しかし、徐々に差がつき決着がついた。













フラッグを勝ち取ったのは松白君だ。









「「わーーーー。」」






『パチパチパチ。』







「いいぞー、ナイスファイト。」









ギャラリーから惜しみない称賛の声と拍手が二人に送られる。










「二人とも、ナイスファイトー。」







私も二人に大声を上げて応援していた。















そして松白君と笹山君の勝負が終わり、いよいよ彼の出番になった。









相手はサッカー部のエース、相手にとっては不足無い。











……が、いざスタートすると勢也君の勝利で終わる。








最初の方に食らいついた相手も凄かったが、途中から空いた差は埋められなかった。










「「ステキー。」」






「「せいやくんカッコいい~。」」








ギャラリーからは黄色い歓声が聞こえる。








しかし、当の本人は歓声には反応せず普通にしていた。














「うわーー、次決勝だよ。こっちまで緊張しちゃうよー。」








そうだ、吹雪が言うように次は決勝だ。











ビーチフラッグスの最後の勝負が始まろうとしていた。






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