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夏の合宿編
合宿2日目ービーチフラッグス⑤
しおりを挟む気づけばギャラリーにいた桜海の生徒だけではなく、ビーチにいた一般の人も盛り上がっていた。
「いいぞー!二人共気合い入れていけよっ!!」
そして山口先生を始めとする、先生達も盛り上がっていた。
この熱さもまた桜海の繋いできた伝統なのだろうか。
「はぁ~、やっぱみさのヤツすげぇな。」
「笹山君、おつかれ。」
ちょうど笹山君が戻ってきた。
笹山君は笑って帰って来たようだが、やっぱり少しだけ悔しさもあるようだ。
「笹山君お疲れ~、決勝どうなるんだろうね。」
吹雪が笹山君に質問する。
「正直分からない。決勝のあの二人はレベルが違いすぎるからどっちが勝ってもおかしくないと思うな。」
笹山君でも分からないのか。
すると、笹山君はあることを話す。
「しっかし、勢也のやつ普段こんなイベントにはあまりヤル気出さないのに今日は何かあったんだろうか。」
「そんなに勢也君は気まぐれな性格なの?」
私の質問に笹山君が答える。
「気まぐれっていうか、無関心って感じかな。バスケに関しては凄い真面目なんだけどな………。」
「「うおーーーー。」」
「「二人とも頑張れーー。」」
ビーチが大歓声に包まれる。
いよいよ決勝戦が始まろうとしていた。
松白君と勢也君がうつぶせになり準備に入る。
そしてスターターピストルが構えられ、ギャラリーは静かに見守っていた………。
『パンッ』
そしてその音とともに両者勢いよく駆け出す。
(………!?)
松白君が少しバランスを崩したように見えた。
スタートダッシュに失敗したのだろうか。
その瞬間に二人の差が開く。
しかし、松白君はあの勢也君に追いつき二人ほぼ同時にフラッグを取りにいった。
どっちが勝ったのだろうか?
フラッグの行方を私は遠くから見つめる。
フラッグを持っていたのは…………、
勢也君の方だった。
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