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「いいじゃん、出してよ。私、繋がれただけで嬉しい」
 日晴くんは眉間にシワを寄せて首を振った。
「倫音さんが気持ちよくならないとダメだから」
 どこまでも私が一番みたいだけど、私だって日晴くんが一番なのだ。
「じゃあ、ちょっとこのままでいよ?お互い慣れるまで」
 頷いて、私の耳と首にキスをしてくる。
「くすぐったい」
「慣れてなくて、ちょっと時間経っちゃったから…」
 私が快楽でグニャグニャじゃなくなったことを、心配しているみたいだ。
 私も仕返しに、日晴くんの耳を噛んだ。
「んっ」
 色っぽい声が漏れ、調子に乗って舐めたり甘噛みしたり、耳の穴に舌先を突っ込んでみる。
「倫音さんっ!」
 バッと体を押さえつけられて、首筋をしゃぶられ、胸の先端を咥えられて強く吸われた。
「んんー!!」
 快感にお腹の奥がキュンキュンと疼く。
「煽ると動きたくなるからやめて」
 ぷはっと唇を離して、睨むように言う。
 そんな顔したって、可愛いしかないんだからね!
「出ちゃう?」
「…今は平気」
 ちょっと我慢して言ってる気がするから、イタズラ心が芽生えてくる。
「本当かなー?」
 開いていただけの足を、日晴くんの腰に絡めて下半身だけ抱きついた。そのままゆっくりと腰を動かしてみる。初めてだからあまり上手くいかないけど、数回やってみたらなんとなく分かってきた。それにしても、すごくミチミチになってる。
「倫音さん…それダメ…」
「んふふ、気持ちいいんだ?」
「あーもう!煽ったのは倫音さんだからね!」
 膝の裏に腕を入れて持ち上げ、浮いたところに彼の太ももが入り固定される。
「痛かったら絶対言って!俺のこと嫌いになるって言われたらすぐ止まるから」
 そんなこと絶対に言わない。
 手を伸ばして彼の腕を掴む。
「私が痛くないかより、日晴くんが気持ちよくなってくれた方が、嬉しい」
 彼が苦しそうに顔を歪めて、腰を動かした。
「あっ!」
「絶対、倫音さんも気持ちよくする」
 ぐちゅぐちゅと激しく擦れ合う音が続き、私の体内で日晴くんが暴れ回る。奥を突きながら、彼の指が芯を摘んで引っ張ったり、左右からコリコリと揉み出し、すぐに何も考えられなくなった。
「あうっ、うっ、ああっ!んうっ!やあっ!」
 自分の腰が勝手に浮いて揺れだす。日晴くんと離れたくなくて、彼の体を引き寄せギュッと抱きしめた。ぴったりとくっつき合った体は、自分達でも引き離せないくらい混ざり合う。
 溶けてくっついて一つになってしまいたい。
 彼の律動に合わせて喘ぐ自分の声がどこか遠くに聞こえて、今はただ快感の波に飲み込まれる。
「あっ、あっ、やあっ、へんなの、へんになるっ!」
 お互いの局部が離れることなく音を立て、混じり合う。
「俺も…出そう…」
「だして、だしてぇっ」
 ぐっと奥まで強く突くと、更に奥へ抉るように押し込み、引いてから再度突き、日晴くんの体が私の体を押し潰した。

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