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しおりを挟む「うっ…重い」
大人の男の体は、骨が軋む重みだった。一切動くことができないから、私の中で少しずつ体積を失っていくのが体感できた。
「ごめん、先にいって」
「いいよ。日晴くんが気持ちいいのが、嬉しいから」
私で感じて射精したという事実が、大変満足です。
そっと日晴くんの体が離れて、私の中が空洞になる。でも、異物感というか、中にいました感は消えない。
「痛くない?体、大丈夫?」
「日晴くんがまだいる気がするけど、痛くはないよ」
「そっか」
彼がくるりと後ろを向くので、気になって起き上がろうとしたら、途中で力付きてベッドに倒れ込んだ。
「おわっ」
「大丈夫?!」
慌てて日晴くんが私の方を向くと、手には脱ぎたての避妊具があった。
あー、これを見せたくなかったのね。
「ふふ、日晴くんの精子だ!」
指を差すとパッと後ろ手に隠した。
「見なくていいから」
「なんで?いいじゃん!いずれは中出しすることになるんだよ?」
そう言うと、日晴くんの顔は暗くても分かるくらい真っ赤になった。
「倫音さん…!」
「おお、日晴くんが照れている。可愛いから、これからも積極的に言おうかな」
「いいよ言わなくて!」
顔を背け、手にしていた避妊具を処理し、あっという間に捨ててしまった。
「倫音さん、起き上がれないよね?お風呂入りたいでしょ?」
確かに、体はベトベトだしお風呂に入りたい。
「体力的な問題なのか、ちょっと起きられないので回復したら入ろうかとおわっ」
彼に抱き上げられ浴室へ連れて行かれる。
「力持ち…!」
「倫音さん軽いから」
「それはどうも」
浴槽の縁に座らされ、温かなシャワーをかけられた。
「自分で洗えますよ」
「でも辛いでしょ?」
ボディーソープを泡だてて洗う準備をしているけれど…
「日晴くんに触られたら…気持ちよくなっちゃうから、自分で洗う」
「さっき、倫音さん中途半端だったから…」
そう言って床に座り、私を引き寄せて膝の上に抱える体勢を取った。
「辛かったらもたれかかって」
「ひゃあっ!?」
泡を体に滑らせて、胸からお腹、脇腹や背中などを手のひらで触り始める。
「や、やだっ、日晴くんっ!?」
「倫音さんが満足するまでやる」
早くも尖り始めた胸の先端をギュッと摘んで引っ張り離す。
「んにゃっ!」
「猫ちゃんみたい。たくさん撫で撫でしてあげる」
「や、やだやめてえっ、ああっ!」
ぬるぬると動き回る手のひらに翻弄されて、下腹部がひくひくと疼いた。彼は楽しそうで、頭上から時たま笑い声がする。私は本当にそれどころじゃなくて、快感に震え、中に入っていたずらをする指先に抗えず、喘いで泣いて許しを請うけれど、全く聞き入れてもらえなかった。
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