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第43話

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「ほら見て、私のこんなに大きくなってるの」
言われて視線を下げると、お揃いのシースルーワンピースの中、同じデザインのショーツを男性器がパツパツに膨らませ、鬼頭がはみ出てこんにちはをしていた。
「えっ、だって…私…男の人じゃないですよ」
ゲイの紅子さんが、私で興奮しているとはどういうことなのか。
「そうなのよね!不思議なことに、聖ちゃんだと勃つの。この前の時もそうだったから、間違いないわ」
衝撃の事実。
前回のお泊まりの時も、紅子さんの紅子さんはお元気だった。らしい…
「…どうして」
「私も知りたいのよ。だから聖ちゃん、私の為に協力してほしいの。ね、お願い」
両手を合わせてお願いする紅子さんが可愛くて、こくりと頷いてしまった。
「ありがとー!じゃあ早速、色々試してみるわね」
色々って、何?!
動揺している間に状況は進んでいく。
紅子さんは下着の上から下腹部を撫で、私の膝を開いた。
「ひえっ?!」
「開かないと触れないでしょ?」
確かに…!
「綺麗な脚ね…」
こんな体勢でまじまじと見られて、顔から火を吹きそうだ。
膝裏から指先がツツッと移動して、太腿の付け根まで来ると、下着のラインに沿ってなぞられる。
「はっ…くすぐった…」
異様にくすぐったい。特に、股関節を触られると身をよじりたくなる。
紅子さんは私がぐったりするまで何度も繰り返した。
「もう、無理…です…はあ…はあ…」
変な汗をかいてきた。
「あらそう?じゃあ違うのにするわね」
そう言うと、クロッチ部分を指先で押す。
「わっ?!」
「随分と柔らかいのね」
他人と比べたことがないので分かりません!
「えっと、確かこの辺よね」
すりすりと左右になぞられた部分から、ビリっと電流が走った。
「ひえっ!」
危うく足を閉じてしまいそうになったのを、寸前で堪える。
「場所は合ってたみたいね!」
楽しそうな紅子さんに胸がキュンとした。
上から少し押すようにされたり、円を描くように擦られていくうちに、下腹部が熱くなっていく。
「んっ…」
恥ずかしい声が出そうになって口を押さえていると、その上からキスをされた。
「聞きたいな、聖ちゃんの声」
紅子さんのお願いには逆らえない。
手を外し、刺激で耐えきれず出てしまう声をそのまま上げる。
「あっ…ひゃっ…」
「ショーツの上からでこれなんだから、直接触ったらどうなっちゃうのかしらね」
うふふと笑って、下着の隙間から紅子さんの指が入ってくる。
「あ…」
腰から肩までぶわっと肌が粟立った。
「へえ、女の子も硬くなるのね。小さいおちんちんみたいなものかしら」
「うっ…恥ずかしい…」
「いいじゃない。私、恥ずかしがってる子って好みよ」
それでもやっぱり恥ずかしい。
指の腹をピタリと当てて芯を嬲られた。

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