暴君は時には下僕に成り下がる

ruki

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「どうした?」

ぴったりと密着した互いの腹の間で、オレの下肢が震える。

「もう・・・許して・・・」

さらにぐいっと腰を進める。

「なにを?」

「・・・ごめん・・・なさい。もう・・・逃げない・・・から・・・」

だから取って・・・。

「もう逃げない?」

意地悪な手がオレのそれを握ってゆっくり上下する。
もう限界まで大きくなったそこにはそれすらも過ぎる快感を生む。

「あっ・・・ぅ・・・」

「綾人?」

わざと握って返事が出来なくしているのに、和真さんは意地悪くまた聞いてくる。

「も・・・う・・・逃げない・・・」

必死に答えるのに、まだ紐を取ってくれない。それどころか敏感な割れ目を指でぐりぐりする。

「ひっ・・・ゃ・・・あ・・・っ」

「綾人は誰のもの?」

ぐりぐりぐりぐり・・・。
前と同時に後ろも緩く掻き回される。

頭の中もぐちゃぐちゃになり、言葉が上手く入ってこない。

「綾人?綾人は誰のもの?」

もう一度聞かれて、半ば無意識に言葉が口をついた。

「・・・オレは・・・和真さん・・・の・・・もの・・・です・・・」

その言葉に満足したのか、和真さんはようやく両手の拘束を解き、目隠しを外してくれた。

ずっと目を瞑っていたため視界がぼんやりする。そこへ和真さんの唇が降りてきた。

「もう一度。綾人は誰のもの?」

目じりから耳へと舌を這わせながら和真さんが囁く。

「和真さんの・・・」

ずっと上げていたために感覚が無くなった両腕を和真さんの背に回す。

「オレは・・・和真さんのもの・・・です」

それを合図に、和真さんは抽挿を再開させた。

「あっ・・・あ・・・ぁ・・・っ」

激しく打ち付けられ、卑猥な音が部屋に響く。

限界まで登り詰めていたオレの身体は強ばり、震えが止まらない。
意識も半ば遠のき、和真さんにされるがまま身体を揺すぶられていた。そして、和真さんが体重をかけて深く入ってきたと同時にオレの昂りの紐は解かれ、勢いよく白濁を吐き出した。

やっと許された射精に遠のく意識の端で、オレは和真さんの熱い迸りを身体の奥に感じてい た。

どれくらい気を失っていたのか。
意識が少しずつ浮上していく。だけど身体が泥のように重くて、瞼をあげるのが辛い。
なんでだっけ?と思って直ぐに思い出した。
また和真さんに潰されたんだった。
でも、今回は怒らせてしまったからいつもより酷い・・・。

あんなに怒るとは思わなかった。
ほんのちょっと、自分の時間が欲しかっただけなのに。

今まで週末はオレのご褒美の時間だった。
仕事も家事も何もせず、好きなものを食べてダラダラと過ごす。
この日のためにリストアップした動画を見て、見たい映画があったらレンタルして、ひたすら部屋にこもって過ごすのが、オレの至上の楽しみだった。
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