堕ちる君に愛を注ぐ~洗脳・歪んだ愛のカタチ~

Yura

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始まり(※少しシリアス)

模擬

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目を覚ますと知らない部屋にいた。
見たことない部屋の風景だった。
たぶんここは寝室なのだろう…。
コンクリートで固められた壁、窓もなければ空調と換気扇しかない…殺風景な部屋にベッドがひとつある。
そこで眠っていて、目を覚ましたようだ。
今までソファで寝起きをしていたので、寝室があったことさえ知らなかった。

…ふと足元を見ると手枷となっていた鎖が外されていることに気付く。

『…っ!!!(外に出られるかもしれないっ)』

そう思ってただひとつのドアに向かって走り、ドアノブを回したが外から鍵が掛かっているようで出られはしなかった。

何故、今まで暮らしていた場所から移動している?
その疑問は安易に溶けた。

『…セックス…するため…か…』

ふと自分が何も着ていないことに気付いた。
まあ、もし出られたとしても全裸だと躊躇する可能性も考えられていたのかもしれない。
変質者扱いされるだろうし…きっと…。

しぶしぶベッドに戻り、座りながら周りを見渡した。
昨日言っていたカメラを数台見つけた。
殺風景な部屋に置いてあるため直ぐに見つけられる。
隠す気は無いのだろう…。 
さっきの行動もきっと見られた。
後で怒られるかもしれない…ベットの中心で蹲りながら思考を巡らせていく。

──────────────────

(ガチャリ…)

「あ、起きてたの?よく眠れた?」

その後、暫くすると先生が部屋に入ってきた。
言葉を発さずに頷くと「良かった」と言って、ベッドに腰掛ける。

『せんせ…ここって…』

「ん?見ての通り寝室だよ?僕の寝室と言うよりかは2人が愛し合うための部屋って感じかな」

予想的中だった。
たぶん、先生の寝室は別にあるのだろう。ここは僕を監禁して使用するためだけに作った部屋だ。
声も通らない叫んでも助けに来てくれることなんてない、そんな部屋な気がした。

『あ…と、これっ…て…』

そう言って僕は首元に付いてある首輪を指した。
今まで首輪なんて付いてなかったのに、裸で首輪だけ付いてるのが違和感でしか無かった。

「可愛いでしょ。僕のだってわかるように特別に発注したんだよ?」

何処までも独占欲が強い人なんだと理解することにした。
もう僕は先生の言うことを聞いていれば良いのだ。
そうすればこの狂気に満ち溢れた愛も怖くなくなるのかもしれないのだから…。

「今日はね、僕と繋がろう…て思ったんだけど…最初は怖いでしょ?だから一緒に練習しようね?」

『…練習…?』

「そ、練習…じゃあ、四つん這いになって」

もう手慣れたものだった。
指示された通りに先生にお尻を向けた状態で四つん這いになる。
その瞬間にどろっとしたローションがかけられた。

『…つめ…たくない…』

「温感だからね。ほら、枕を抱き抱えて腰…もっと上げて」

ぬるぬるとした感覚を感じながら先生の指示通り枕を抱き抱えるようにして腰を上げた。
ローションはお尻の穴にはもちろん、お尻全体にも満遍なく塗りこまれる。

『んっ…お尻…揉まないで…』

「はあ…おしりの穴…ちょっとパクパクしてる…可愛い…前立腺擦られた時のこと思い出しちゃった?」

『…っんぅ…!』

ローションを全体に塗りこまれる感覚が気持ち良くなっている自分がいて…前日に手マンされた時のことを思い出してしまったことが恥ずかしくて枕に顔を埋めた。

「…前立腺いっぱい擦ってあげたら気持ち良くって気絶しちゃったもんね。今日もいっぱい擦ってあげるからね」

『嫌だ』なんて言えるはずもなく、僕は何も答えずに次に与えられる刺激に耐える準備をした。
先生は何かにローションを垂らしているようだった。
後ろを振り向けない僕はただただ哀れもない姿で待つことしか出来ない。

「今日はこのバイブ…入れようね…」

『バイブってなに…っ!!!!おあっ…あああああああああっ!!!』

聞く間もなくぬちょ…という音を立ててバイブがお尻に侵入してきた。
男性器の形を模しているのだろう。
アナルパールよりは苦しさは無いが長くて太い質量を感じた。
今までの前戯のおかげか痛みは全くなく、前立腺に擦れる感覚に身震いのみした。

「ちゃんと練習…だからね…。バイブ入れて終わりじゃないから…」

『…あっん…もう…やだ…っ』

バイブの質量のデカさに前立腺が確実に当たっているのが分かる。
こんなの動かされたらすぐイッちゃいそう…。

「素股…するから。素股わかる?ほら、脚閉じて…」

『す…また…』

脚を閉じるという行為のみに反応し、脚を閉じようとした瞬間…脚の隙間に熱いモノが挟まる感覚があった。
素股…先生のおちんちん…!?
擬似ってそういうこと…!?
漸く理解出来た頭だったが、行為はどんどん進んでいって…。

「まずバイブの電源を…押して…」

『ふあっ!!!!いっくっ!!!!いくいくいくいくっ…!!!!』

前日に散々イジメ抜かれた前立腺は快楽に弱くなってしまっていてグルグルと回り始めたバイブにすぐイッてしまった。

「こら…誰がイッて良いって言ったの?練習しないとだからイクの我慢しなさい」

『む…りぃ…っ!!!!とめてっ…とめてぇ…またっ…またいぐぅっーーーー!!!』

「はあ…」とため息をついた先生は、僕のお尻をパチンッと叩いた。
『ひいっ…!』と叫んだ僕はそれだけでまた呆気なくイッてしまう。

「甲斐性のないお尻まんこになっちゃって…まあ僕がしたんだけど…。」

「やれやれ…」と言った表情で先生は僕の脚に挟んだペニスを動かし始めた。
バイブの動きに合わせるように動かし、前後運動を始めた。

『あっ…あっああああっ!!!あっ、いくいくいくっ!!!またいくっ!!!』

「ダメだって言ってるでしょ…仕方ないな…」

立て続けにイッている僕を見兼ねて先生は僕のペニスにコックリングをはめ込んだ。
射精できないように蓋をされたのだ。

『あっ…いぎだいっ!!!!せんせ…っ、イかせてっ…!!!お尻…気持ちいいよおっ!!!!』

「はいはい。僕がイクまでイッちゃだめだよ」

『無理ぃ…きもぢい…っっ!!!きもちいのに…イケないっ…!!!!』

ぱちゅんぱちゅんと前後運動をする度にローションで濡れたお尻と先生の肌がぶつかる卑猥な音が部屋全体に鳴り響いた。
僕は前立腺に擦れるバイブと先生のペニスと自分のペニスが擦れる感覚に気が狂いそうだった。

もっと…もっと…気持ち良くなったら射精できる?もう思考が働いていない僕は涙とヨダレでぐちゃぐちゃになった顔を枕に押し当てながらそう考えていた。

「ははっ…なに、ベッドに乳首擦り付けて気持ちよくなろうとしてるの?」

『あうっ…ああああっ!!ちぐび…ぎもぢ…いっ…イキたいっ…!!!!』

「可愛い…けど、ダメ…」

──────────────────

コックリングをされたまま、乳首に与えた刺激に自ら悶え果てることなくその後も模擬セックスは続けられた。

先生がイクまでコックリングを外して貰えない僕はグルグルとした思考でもう何も考えられずただ喘いでいることしか出来なかった。

『…うっ…あああああああっ…いっう…んっーーーーー』

「はあ…もうイキそ…」

先生がそう呟いた時には何も考えられない状態でコックリングが呆気なく外された…。

『っーーーーー!!!!!!!』

言葉にならない喘ぎで盛大に精を吐き出した僕はぐったりと倒れ込んだ。
それをまた腰を持ち上げ、先生は素股の行為を続ける。
もちろんバイブは入れたまま…。

「精液が空になるまで続けようね?」

『あっー!!!!っやだっー!!!!!もうイグゥっー!!!』

音を吸収しないコンクリートの壁に僕の叫び声が何度も響いたが、この声は誰にも届かない。
ただ先生を喜ばす材料にしかならないのだと身体を揺さぶられながら快楽に堕ちていった。
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