231 / 273
第十五部:勇者の活躍
恩賞
しおりを挟む
「シュウジ殿、連絡は受けている。まさかほぼ同時に二つのダンジョンが暴走を起こすとは思わなかった。助かったとしか言いようがない」
「いや、どうせ対処するなら一度の方が楽だ。終わって帰ってきてまた別のところではバタバタするだろう」
俺にできないレベルのものを押し付けられればそりゃ困るけど、どうにかできるレベルのものならまとめて片付けた方が楽だ。そこまで大変なことじゃなかったけど五分一〇分で終わることじゃない。終わったと思って王都に戻ったらまた起きたって、誰だって嫌だろう。
「それで今回の報酬だが、あの領地はどうだろうか? ギャエルもシュウジ殿には領地があってもいいのではないかと言っている。もちろんまだ発表はしていないが、シュウジ殿が引き受けてくれれば今日のうちにでも公表したい」
ルブラン侯爵か。あの人は最初は俺を警戒してたんだよな。使用人の契約の件とか。異世界からやって来た素性の分からない男を勇者として扱うわけだ。慎重にならざるを得ない。俺が彼の立場でも警戒はするよなあ。いきなり王宮で魔法をぶっ放したりしないか、とんでもない要求をしたりしないか。気を張っていたのは理解できるから、それについて文句を言ったことはない。だからってことはないと思うけど、それ以降はかなり便宜を図ってくれる。
「あの領地って、ルニエ子爵領か?」
「そうだ。今でこそ子爵領だが、その前は伯爵領だった。広さはそこそこあって、見てもらって分かったと思うがダンジョンが二つある。貴殿なら管理できるだろう」
一つは普通の洞窟型のダンジョン、もう一つは階ごとに川と海が交互に現れる魚介類のダンジョン。たしかに魚介類が豊富なのは嬉しい。嬉しいけど領地持ちか。俺でなくてもよさそうな気もするけどな。前回の報酬は一時金だった。そちらでもいいんだけど。
ラヴァル公爵家の収入は今のところはコワレ商会の売上だけだ。ミレーヌたちがデザインした女性向けの商品やイネスたちが作った薬や美容液など。他には俺が偶然作ったら売れたオブジェなどだ。
俺が作るものは貴族が見栄を張るためのものだ。貴族たちから搾り取るつもりはないけど、それを庶民向けの商品の価格を下げるために有効に使わせてもらう。要するに貴族向けの商品は高くし、庶民向けの商品の価格をギリギリまで下げる。もちろん美容液でも品質が違うから、全く同じものを値段を変えて売っているわけじゃない。高級品と廉価品を用意しているだけだ。
「他に誰か相応しい貴族はいないのか? 俺でなくても務まりそうなものだが。そもそも俺には領地経営の知識はないぞ」
領主になるのが嫌なわけではないけど自由度は下がるだろう。
「それは分かっている。だがこれまでに届いた報告では、あの領地は子爵がかなり好き勝手にやっていたからガタガタになっている。もちろん余としても子爵に何度も注意をしてきたのだが、領民たちの不信感が高いらしいのが厄介なところでな」
「国に対する不満が高まっているとか?」
「ああ。国が何もしてくれなかったとな。よほどひどくなければ国は貴族の領地のことには口を挟まない。それは昔からだ。だが反乱でも起こされたらたまったものではない。それに南には都市国家群がある。それぞれの国は小さいが、戦力としては冒険者を中心にかなりレベルが高い」
都市国家は一つの町とその周辺地域だけで一つの国になっている小さな国で、このフレージュ王国の貴族領一つ一つよりもさらに小さい。そのような小さな国がたくさん集まって商業活動を中心に栄えている。
都市国家群はこの大陸の中央にあるので、東西や南北に移動するにはここを通らなければならない。北のフレージュ王国から東のカロシュ王国に行く時でも、その時にいる場所によっては都市国家群を通った方が早いこともある。東西南北の四つの国と隣接していて、商売を行うにはちょうどいい。しかも山に囲まれた地域なのでダンジョンが多い。その素材も取り引きの対象になっている。
都市国家群の大陸の中央部分を四つの国のいずれかが支配下に置けば経済を支配することができるだろう。でもそれをやろうとする国はない。ダンジョンが自分の国の倍以上あるからだ。
たしかにダンジョンは魅力的だけど、放っておくと大変なことになる。あえて火中の栗を拾うつもりはない。四か国ともそう考えて、この大陸で一番面倒な部分には手を出さなかったために今のような状況になっている。
「だからシュウジ殿にその近くにいてほしいということもあるのだ」
「話は分かるが、領主にならなくても連絡があればトゥーリアに乗せてもらって移動できるが?」
王都にいて南部で何かあればすぐに駆けつけることができる。町に接近されるまで気づかないなんてことはありえない。人が一日で移動できる距離なんてたかが知れている。鳥を使って連絡するくらいの時間はあるだろう。
「それはそうなのだが、都市国家群に対する牽制の意味もあるのだ」
不穏な言葉が聞こえた。
「牽制ってまさか戦争でもするつもりか?」
「いやいや、そう簡単にするつもりはない。だが都市国家群はダンジョンへの冒険者の派遣が収入の大きな柱の一つになっている。ここ数年はダンジョンがやや活発になっているようで、派遣料がかなり高くなっているのだ」
ダンジョンが暴走を起こさないようにするためには定期的に底の方まで潜って魔素をひっ掻き回す必要がある。長年その役割を都市国家群に委ねてきたフレージュ王国は、そのせいもあって自前の冒険者の数が少なくレベルも低い。だからどうしても外部に頼りがちだ。
派遣とは関係なくやって来る冒険者もいるけど、ダンジョンの底にまで潜ってもらうためにはそこそこの人数が必要だ。そうなると出費が嵩む。向こうは調子に乗って依頼料を引き上げる。それでも依頼があるからだ。
「このあたりで一度正常な範囲に戻したいのだ」
これは極端な話だけど、俺がスキュラたちと一緒にこの国にある一五個のダンジョンに順番に潜ればいい。二日で潜って二日で戻る。俺たちだけなら特に問題なく一番下まで潜れるはずだ。さらに極端な話、スキュラたち五人だけでもこれまでのダンジョンなら制覇できる力は十分になる。でもそうなると都市国家群に応援を頼む必要はなくなる。あちらさんとしては四か国から冒険者の派遣を頼まれていたのが三か国に減ることになる。収入も減るだろう。
俺のことは大々的に発表されていたので、他の国にも知られている。大々的に発表したからな。短期間に三つのダンジョンの暴走を押さえ込んだ俺がダンジョンのある領地の領主、しかも都市国家群に隣接する料理の領主になれば、向こうとしても依頼料を下げざるを得なくなる。もちろんアドニス王も依頼料を格安にしろと迫るつもりはなく、以前と同じ程度まで下がればそれでいいそうだ。それでも一悶着ありそうなんだけどな。面倒ごとが増えるかもしれないけど……。
「分かった。引き受けよう」
「よろしく頼む。経営に口を挟むことはない」
「やったことはないが、やるからには口の挟みようがないほどしっかりと経営してみせよう」
俺にできることならやろう。アドニス王の旗幟になると決めたからな。大変そうならダンジョンはフランに手伝ってもらえばいい。領地の方は……タイスに聞けばいいか。侯爵家の跡取りになるために勉強していたようだからな。
「いや、どうせ対処するなら一度の方が楽だ。終わって帰ってきてまた別のところではバタバタするだろう」
俺にできないレベルのものを押し付けられればそりゃ困るけど、どうにかできるレベルのものならまとめて片付けた方が楽だ。そこまで大変なことじゃなかったけど五分一〇分で終わることじゃない。終わったと思って王都に戻ったらまた起きたって、誰だって嫌だろう。
「それで今回の報酬だが、あの領地はどうだろうか? ギャエルもシュウジ殿には領地があってもいいのではないかと言っている。もちろんまだ発表はしていないが、シュウジ殿が引き受けてくれれば今日のうちにでも公表したい」
ルブラン侯爵か。あの人は最初は俺を警戒してたんだよな。使用人の契約の件とか。異世界からやって来た素性の分からない男を勇者として扱うわけだ。慎重にならざるを得ない。俺が彼の立場でも警戒はするよなあ。いきなり王宮で魔法をぶっ放したりしないか、とんでもない要求をしたりしないか。気を張っていたのは理解できるから、それについて文句を言ったことはない。だからってことはないと思うけど、それ以降はかなり便宜を図ってくれる。
「あの領地って、ルニエ子爵領か?」
「そうだ。今でこそ子爵領だが、その前は伯爵領だった。広さはそこそこあって、見てもらって分かったと思うがダンジョンが二つある。貴殿なら管理できるだろう」
一つは普通の洞窟型のダンジョン、もう一つは階ごとに川と海が交互に現れる魚介類のダンジョン。たしかに魚介類が豊富なのは嬉しい。嬉しいけど領地持ちか。俺でなくてもよさそうな気もするけどな。前回の報酬は一時金だった。そちらでもいいんだけど。
ラヴァル公爵家の収入は今のところはコワレ商会の売上だけだ。ミレーヌたちがデザインした女性向けの商品やイネスたちが作った薬や美容液など。他には俺が偶然作ったら売れたオブジェなどだ。
俺が作るものは貴族が見栄を張るためのものだ。貴族たちから搾り取るつもりはないけど、それを庶民向けの商品の価格を下げるために有効に使わせてもらう。要するに貴族向けの商品は高くし、庶民向けの商品の価格をギリギリまで下げる。もちろん美容液でも品質が違うから、全く同じものを値段を変えて売っているわけじゃない。高級品と廉価品を用意しているだけだ。
「他に誰か相応しい貴族はいないのか? 俺でなくても務まりそうなものだが。そもそも俺には領地経営の知識はないぞ」
領主になるのが嫌なわけではないけど自由度は下がるだろう。
「それは分かっている。だがこれまでに届いた報告では、あの領地は子爵がかなり好き勝手にやっていたからガタガタになっている。もちろん余としても子爵に何度も注意をしてきたのだが、領民たちの不信感が高いらしいのが厄介なところでな」
「国に対する不満が高まっているとか?」
「ああ。国が何もしてくれなかったとな。よほどひどくなければ国は貴族の領地のことには口を挟まない。それは昔からだ。だが反乱でも起こされたらたまったものではない。それに南には都市国家群がある。それぞれの国は小さいが、戦力としては冒険者を中心にかなりレベルが高い」
都市国家は一つの町とその周辺地域だけで一つの国になっている小さな国で、このフレージュ王国の貴族領一つ一つよりもさらに小さい。そのような小さな国がたくさん集まって商業活動を中心に栄えている。
都市国家群はこの大陸の中央にあるので、東西や南北に移動するにはここを通らなければならない。北のフレージュ王国から東のカロシュ王国に行く時でも、その時にいる場所によっては都市国家群を通った方が早いこともある。東西南北の四つの国と隣接していて、商売を行うにはちょうどいい。しかも山に囲まれた地域なのでダンジョンが多い。その素材も取り引きの対象になっている。
都市国家群の大陸の中央部分を四つの国のいずれかが支配下に置けば経済を支配することができるだろう。でもそれをやろうとする国はない。ダンジョンが自分の国の倍以上あるからだ。
たしかにダンジョンは魅力的だけど、放っておくと大変なことになる。あえて火中の栗を拾うつもりはない。四か国ともそう考えて、この大陸で一番面倒な部分には手を出さなかったために今のような状況になっている。
「だからシュウジ殿にその近くにいてほしいということもあるのだ」
「話は分かるが、領主にならなくても連絡があればトゥーリアに乗せてもらって移動できるが?」
王都にいて南部で何かあればすぐに駆けつけることができる。町に接近されるまで気づかないなんてことはありえない。人が一日で移動できる距離なんてたかが知れている。鳥を使って連絡するくらいの時間はあるだろう。
「それはそうなのだが、都市国家群に対する牽制の意味もあるのだ」
不穏な言葉が聞こえた。
「牽制ってまさか戦争でもするつもりか?」
「いやいや、そう簡単にするつもりはない。だが都市国家群はダンジョンへの冒険者の派遣が収入の大きな柱の一つになっている。ここ数年はダンジョンがやや活発になっているようで、派遣料がかなり高くなっているのだ」
ダンジョンが暴走を起こさないようにするためには定期的に底の方まで潜って魔素をひっ掻き回す必要がある。長年その役割を都市国家群に委ねてきたフレージュ王国は、そのせいもあって自前の冒険者の数が少なくレベルも低い。だからどうしても外部に頼りがちだ。
派遣とは関係なくやって来る冒険者もいるけど、ダンジョンの底にまで潜ってもらうためにはそこそこの人数が必要だ。そうなると出費が嵩む。向こうは調子に乗って依頼料を引き上げる。それでも依頼があるからだ。
「このあたりで一度正常な範囲に戻したいのだ」
これは極端な話だけど、俺がスキュラたちと一緒にこの国にある一五個のダンジョンに順番に潜ればいい。二日で潜って二日で戻る。俺たちだけなら特に問題なく一番下まで潜れるはずだ。さらに極端な話、スキュラたち五人だけでもこれまでのダンジョンなら制覇できる力は十分になる。でもそうなると都市国家群に応援を頼む必要はなくなる。あちらさんとしては四か国から冒険者の派遣を頼まれていたのが三か国に減ることになる。収入も減るだろう。
俺のことは大々的に発表されていたので、他の国にも知られている。大々的に発表したからな。短期間に三つのダンジョンの暴走を押さえ込んだ俺がダンジョンのある領地の領主、しかも都市国家群に隣接する料理の領主になれば、向こうとしても依頼料を下げざるを得なくなる。もちろんアドニス王も依頼料を格安にしろと迫るつもりはなく、以前と同じ程度まで下がればそれでいいそうだ。それでも一悶着ありそうなんだけどな。面倒ごとが増えるかもしれないけど……。
「分かった。引き受けよう」
「よろしく頼む。経営に口を挟むことはない」
「やったことはないが、やるからには口の挟みようがないほどしっかりと経営してみせよう」
俺にできることならやろう。アドニス王の旗幟になると決めたからな。大変そうならダンジョンはフランに手伝ってもらえばいい。領地の方は……タイスに聞けばいいか。侯爵家の跡取りになるために勉強していたようだからな。
0
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる