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18.初めての日
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ランプの灯りに薄ぼんやりと照らされた自室の中、寝台に腰掛けたカレンは夕方の出来事に酷く疲労していた。
食堂での仕事がおざなりになっていたかもしれないと自責する心があるが、それ以上に母との再会で受けた衝撃が尾を引いている。
(リース院長が気に掛けて下さっていたのに)
カレンはずっと領地で母と暮らしていた。リースに母の訪いがあったことを聞かされたとき、彼女が王都にいたことに密かに驚いていた。
父であるイノール子爵は王都での生活を主としているので、彼が母の滞在を許可したことになるのだろうか。
浴びせられた母の言葉を脳裏で反芻する。
『領地に帰らせてもらえないの。伯爵様のお呼びが掛かるから王都から離れられないの』
王都に居残り続けているのは母の望むところではないらしい。
意に反して滞在する理由はカレンが後妻に入る予定であった伯爵。上位貴族からの呼び出しを無下にするわけにもいかず、誘われるがままに応じているのだろう。
その誘いの原因はカレンにある、と言っていた。
「どこまで行っても私が悪いというのね……」
カレンが紫黒の髪を持って生まれたばかりに。
父が結ぼうとした伯爵家との繋がりはカレンの髪のせいで流れてしまった。
母は両親に似つかぬ髪色の娘を生んだことで貞節でない女として見られ、伯爵の好奇の的に定められてしまった。
『旦那様は見て見ぬ振り。何もして下さらない』
イノール子爵が夫人の長期滞在を知らないはずがない。もしかしたら伯爵が夫人を呼び付けている事実も知っているのではないだろうか。知った上で無関与でいるのだろうか。
カレンの誕生がそこまで父に母を嫌厭させているのであれば、彼女に恨まれても仕方ないのかもしれない。
「でも、私は何もしていないわ……」
生まれ落ちた瞬間からこうなるように運命付けられていた。
カレン自身は何もしていない。周囲の大人たちが仕向けてきただけだ。
今日カレンが街に出たのは突発的な出来事で、母からしても二人の遭遇は偶然に違いない。しかし彼女から吐き出された言葉に一切の淀みはなかった。
イノール家から離れたカレンを伯爵家に差し出すのは母にとっての決定事項。
子爵家と伯爵家の繋がりなど関係ない。ただ母の自己保身のためだけに。
『あなたに出来ることなんてそれくらいなのだから』
ではカレンのこの半年間は何だったのだろう。
自らの意思で屋敷を飛び出し、修道院に身を寄せて離籍届を提出し、市民の生活を始めた。生きる術を学び、親友と呼べる存在にめぐり逢い、職を得た。広がる人間関係の只中に身を置きながら必死に生きている。
悔しい、と思った。
家族に対してこんな感情を抱くのは初めてのことだった。
ずっとずっと己に向けられる負の感情をやり過ごして生きてきたカレンは昼間の母の言にも何ひとつ言い返せずにいたが、今一人で思考を巡らせれば沸々と湧いて出る感情がある。
身体を横倒しにして寝台に身体を埋める。
閉じた瞼の裏側に蘇るのは深緑の広い背中。胸がぎゅっと締め付けられる。
いつからいたのだろう。どこまで聞いたのだろう。
母の言葉からカレンと子爵夫人が親子関係であることは察せられたように思う。
王城に勤めるようになったカレンは自らを名乗るとき、家名は告げずに名だけを伝えている。しかし今回の一件でレグデンバーにはカレンが貴族家の出であることは知られてしまったに違いない。
二十一の齢にして貴族籍を外された娘。
母に邪険にされている様子を見れば、不要なものとして扱われているのは火を見るより明らかだ。
(……知られたくなかったわ)
レグデンバーにどんな目で見られているのだろうと想像して身震いする。
貴族家の落ちこぼれとして軽蔑されるのか、哀れな娘と同情されるのか、厄介事はご免だと敬遠されるのか。
伯爵の元へ行くのが役目とまで言われては、カレンこそが身持ちの悪い女だと思われた可能性だってある。
新たな人間関係の構築は容易なことではない。けれども食堂で大勢の客と顔を突き合わせて彼らの望む注文を受けているからこそ、一人ひとりに対して真摯に向き合いたいと考えている。
特にレグデンバーとカッツェに関してはカレンとソフィアが食堂に採用されてすぐの頃からよくしてもらっているため、これまで築いてきた関係が母の言葉で崩れてしまうことを想像するとやりきれない気持ちになる。
目を閉じたまま、眉間に皺を刻んだカレンを緩やかな睡魔が襲いかかる。
食堂で働き始めた頃を思い出しながら、いつしか意識を手放していた。
◇◇◆◇◇
支給された制服に袖を通したカレンは人生で最大級の緊張に見舞われていた。同じく真新しいとひと目でわかる制服を着たソフィアもそわそわと落ち着きをなくしている。
何が何だかわからぬままに採用された職場での初勤務は、比較的に人出の少ない夕方の当番だった。
その日に限っては統括責任者のマーリルが一緒に食堂に立ち、業務のあれやこれやを教えてくれる。ホールの清掃に始まり、カウンター内で料理人から求められる要求にどう応え、客の注文をどう捌くかの説明を一通り受けた。
しかしカレンにとって接客は初めての経験だった。提供する側どころか客として接客を受けたこともない。口頭での説明ではするべき作業はわかっても、相手に対してどう振る舞えば良いのかまではわからなかった。
そこに現れた初めての客が深緑の騎士服に身を包んだ大柄な男性二人。
「何だ、新人か」
赤髪の鋭い目つきをした男に見下ろされてぎくりとする。
そんなカレンを慮ってか、もう一人の騎士が柔和な笑みを作ると穏やかな口調で話し掛けてきた。
「我々は食堂で毎日お世話になっている第二騎士団の者です。私は副団長を務めるドノヴァ・レグデンバーと申します。こちらは団長のレオ・カッツェ」
「は、初めまして。ソフィア・ルベンです」
「カレン、と申します」
ソフィアに倣って慌てて挨拶を返す。
カウンター越しに見る騎士たちは顎を上げなければならないほどに背丈が高く、肩幅も首や腕の太さも身体の厚みもこれまでに接してきた人々とは比べ物にならない。男性というだけでも不慣れなカレンは彼らのような大男がどっと押し寄せる風景を想像し、内心で冷や汗をかいた。
しかし強面の団長から意外にも優しい言葉を掛けられる。
「俺たちはこの見てくれに見合うくらいには食事量が多い。俺やこいつを含め、団員たちが世話を掛けるがよろしく頼む」
こいつと呼ばれたレグデンバーも優しく笑んだまま頷いてくれた。
「こ、こちらこそ、よろしくお願いいたします」
ソフィアと共に頭を下げる様を見守っていたマーリルがポンと軽く手を打った。
「お二人に特別な注文があるか、お聞きして練習させていただきましょう」
意を得たとばかりに片眉を上げたカッツェが「じゃあ俺は二人分もらおうか」と言い出すものだから、カレンもソフィアも思わず「えっ」と驚きの声を上げてしまう。
「気の張った仕事の後は多く食いたくなるんだ。トレーをふたつ寄越してくれ」
「は、はい、わかりました」
動いたのはソフィアだった。
カウンターにずらりと並べられた湯気の立ち上るトレーを恐る恐る滑らせてくるとカッツェの前に差し出す。それを二回。本当に一人で平らげるつもりなのかと疑心を抱くが、カッツェはそれぞれの手でトレーをひょいと持ち上げたので本気のようだ。
一方のレグデンバーは視線を泳がせることしか出来ていないカレンに優しく語り掛けてきた。
「パンをふたつ追加でいただけますか?」
「はいっ」
かしこまった返事をして、ちらりと背後を振り返る。
調理台には料理を乗せたトレーの他に、山積みにされた焼き立てのパンや大皿に盛られた果物が置いてある。おかわりを要求されたらここから取って渡せば良いとマーリルに教わったばかりだ。
カウンターのトレーをひとつ引き寄せたカレンはパンの乗った皿を持ち上げて背後に向き直る。香ばしい匂いを放つパンをふたつ、皿から落ちないように丁寧に配置してトレーに戻すとそっとレグデンバーの方に押しやった。
「お待たせいたしました」
「はい、ありがとうございます」
にっこりと微笑んでそう言われると家庭教師に褒められたかのような気分になる。しかし横で見ていたマーリルがどこか苦笑混じりに言った。
「そんなにゆっくりしていたら行列が出来てしまうけれどね。でも、きっとすぐに慣れるから頑張りましょう。お二人もご指導よろしくお願いします」
最後は騎士たちに向けての言葉だった。
「俺たちは食うだけだがな」
「失礼がないよう団員たちには言い含めておきます。食が絡めば皆聞き分けが良いですから」
生真面目な顔付きで、でもどこかおどけた内容を口にするものだから自然と場の空気が軽くなる。
レグデンバーとカッツェがトレーを手にテーブル席へ向かうのを見送って、ひとつの仕事をやり遂げたことにほっと安堵の息を吐いたのがカレンの初仕事の記憶だった。
それからというもの、第二騎士団長と副団長は食堂を訪れる度に何かしらと声を掛けてくれることになる。
初めての昼当番ではあまりの慌ただしさに目が回りそうになったし、マーリルの言っていた『行列が出来てしまう』の意味も正しく理解するはめになった。
仕事に慣れ始めた頃にはレグデンバーがソフィアへの賛辞をカレンに伝えてくるようになり、カッツェの視線も親友に注がれがちだと気付くのだが、カレンのするべき仕事に変わりはない。
そうしてカウンターを挟んで騎士や文官たちと交流を育むことで、現在のカレンへと成長していった。
食堂での仕事がおざなりになっていたかもしれないと自責する心があるが、それ以上に母との再会で受けた衝撃が尾を引いている。
(リース院長が気に掛けて下さっていたのに)
カレンはずっと領地で母と暮らしていた。リースに母の訪いがあったことを聞かされたとき、彼女が王都にいたことに密かに驚いていた。
父であるイノール子爵は王都での生活を主としているので、彼が母の滞在を許可したことになるのだろうか。
浴びせられた母の言葉を脳裏で反芻する。
『領地に帰らせてもらえないの。伯爵様のお呼びが掛かるから王都から離れられないの』
王都に居残り続けているのは母の望むところではないらしい。
意に反して滞在する理由はカレンが後妻に入る予定であった伯爵。上位貴族からの呼び出しを無下にするわけにもいかず、誘われるがままに応じているのだろう。
その誘いの原因はカレンにある、と言っていた。
「どこまで行っても私が悪いというのね……」
カレンが紫黒の髪を持って生まれたばかりに。
父が結ぼうとした伯爵家との繋がりはカレンの髪のせいで流れてしまった。
母は両親に似つかぬ髪色の娘を生んだことで貞節でない女として見られ、伯爵の好奇の的に定められてしまった。
『旦那様は見て見ぬ振り。何もして下さらない』
イノール子爵が夫人の長期滞在を知らないはずがない。もしかしたら伯爵が夫人を呼び付けている事実も知っているのではないだろうか。知った上で無関与でいるのだろうか。
カレンの誕生がそこまで父に母を嫌厭させているのであれば、彼女に恨まれても仕方ないのかもしれない。
「でも、私は何もしていないわ……」
生まれ落ちた瞬間からこうなるように運命付けられていた。
カレン自身は何もしていない。周囲の大人たちが仕向けてきただけだ。
今日カレンが街に出たのは突発的な出来事で、母からしても二人の遭遇は偶然に違いない。しかし彼女から吐き出された言葉に一切の淀みはなかった。
イノール家から離れたカレンを伯爵家に差し出すのは母にとっての決定事項。
子爵家と伯爵家の繋がりなど関係ない。ただ母の自己保身のためだけに。
『あなたに出来ることなんてそれくらいなのだから』
ではカレンのこの半年間は何だったのだろう。
自らの意思で屋敷を飛び出し、修道院に身を寄せて離籍届を提出し、市民の生活を始めた。生きる術を学び、親友と呼べる存在にめぐり逢い、職を得た。広がる人間関係の只中に身を置きながら必死に生きている。
悔しい、と思った。
家族に対してこんな感情を抱くのは初めてのことだった。
ずっとずっと己に向けられる負の感情をやり過ごして生きてきたカレンは昼間の母の言にも何ひとつ言い返せずにいたが、今一人で思考を巡らせれば沸々と湧いて出る感情がある。
身体を横倒しにして寝台に身体を埋める。
閉じた瞼の裏側に蘇るのは深緑の広い背中。胸がぎゅっと締め付けられる。
いつからいたのだろう。どこまで聞いたのだろう。
母の言葉からカレンと子爵夫人が親子関係であることは察せられたように思う。
王城に勤めるようになったカレンは自らを名乗るとき、家名は告げずに名だけを伝えている。しかし今回の一件でレグデンバーにはカレンが貴族家の出であることは知られてしまったに違いない。
二十一の齢にして貴族籍を外された娘。
母に邪険にされている様子を見れば、不要なものとして扱われているのは火を見るより明らかだ。
(……知られたくなかったわ)
レグデンバーにどんな目で見られているのだろうと想像して身震いする。
貴族家の落ちこぼれとして軽蔑されるのか、哀れな娘と同情されるのか、厄介事はご免だと敬遠されるのか。
伯爵の元へ行くのが役目とまで言われては、カレンこそが身持ちの悪い女だと思われた可能性だってある。
新たな人間関係の構築は容易なことではない。けれども食堂で大勢の客と顔を突き合わせて彼らの望む注文を受けているからこそ、一人ひとりに対して真摯に向き合いたいと考えている。
特にレグデンバーとカッツェに関してはカレンとソフィアが食堂に採用されてすぐの頃からよくしてもらっているため、これまで築いてきた関係が母の言葉で崩れてしまうことを想像するとやりきれない気持ちになる。
目を閉じたまま、眉間に皺を刻んだカレンを緩やかな睡魔が襲いかかる。
食堂で働き始めた頃を思い出しながら、いつしか意識を手放していた。
◇◇◆◇◇
支給された制服に袖を通したカレンは人生で最大級の緊張に見舞われていた。同じく真新しいとひと目でわかる制服を着たソフィアもそわそわと落ち着きをなくしている。
何が何だかわからぬままに採用された職場での初勤務は、比較的に人出の少ない夕方の当番だった。
その日に限っては統括責任者のマーリルが一緒に食堂に立ち、業務のあれやこれやを教えてくれる。ホールの清掃に始まり、カウンター内で料理人から求められる要求にどう応え、客の注文をどう捌くかの説明を一通り受けた。
しかしカレンにとって接客は初めての経験だった。提供する側どころか客として接客を受けたこともない。口頭での説明ではするべき作業はわかっても、相手に対してどう振る舞えば良いのかまではわからなかった。
そこに現れた初めての客が深緑の騎士服に身を包んだ大柄な男性二人。
「何だ、新人か」
赤髪の鋭い目つきをした男に見下ろされてぎくりとする。
そんなカレンを慮ってか、もう一人の騎士が柔和な笑みを作ると穏やかな口調で話し掛けてきた。
「我々は食堂で毎日お世話になっている第二騎士団の者です。私は副団長を務めるドノヴァ・レグデンバーと申します。こちらは団長のレオ・カッツェ」
「は、初めまして。ソフィア・ルベンです」
「カレン、と申します」
ソフィアに倣って慌てて挨拶を返す。
カウンター越しに見る騎士たちは顎を上げなければならないほどに背丈が高く、肩幅も首や腕の太さも身体の厚みもこれまでに接してきた人々とは比べ物にならない。男性というだけでも不慣れなカレンは彼らのような大男がどっと押し寄せる風景を想像し、内心で冷や汗をかいた。
しかし強面の団長から意外にも優しい言葉を掛けられる。
「俺たちはこの見てくれに見合うくらいには食事量が多い。俺やこいつを含め、団員たちが世話を掛けるがよろしく頼む」
こいつと呼ばれたレグデンバーも優しく笑んだまま頷いてくれた。
「こ、こちらこそ、よろしくお願いいたします」
ソフィアと共に頭を下げる様を見守っていたマーリルがポンと軽く手を打った。
「お二人に特別な注文があるか、お聞きして練習させていただきましょう」
意を得たとばかりに片眉を上げたカッツェが「じゃあ俺は二人分もらおうか」と言い出すものだから、カレンもソフィアも思わず「えっ」と驚きの声を上げてしまう。
「気の張った仕事の後は多く食いたくなるんだ。トレーをふたつ寄越してくれ」
「は、はい、わかりました」
動いたのはソフィアだった。
カウンターにずらりと並べられた湯気の立ち上るトレーを恐る恐る滑らせてくるとカッツェの前に差し出す。それを二回。本当に一人で平らげるつもりなのかと疑心を抱くが、カッツェはそれぞれの手でトレーをひょいと持ち上げたので本気のようだ。
一方のレグデンバーは視線を泳がせることしか出来ていないカレンに優しく語り掛けてきた。
「パンをふたつ追加でいただけますか?」
「はいっ」
かしこまった返事をして、ちらりと背後を振り返る。
調理台には料理を乗せたトレーの他に、山積みにされた焼き立てのパンや大皿に盛られた果物が置いてある。おかわりを要求されたらここから取って渡せば良いとマーリルに教わったばかりだ。
カウンターのトレーをひとつ引き寄せたカレンはパンの乗った皿を持ち上げて背後に向き直る。香ばしい匂いを放つパンをふたつ、皿から落ちないように丁寧に配置してトレーに戻すとそっとレグデンバーの方に押しやった。
「お待たせいたしました」
「はい、ありがとうございます」
にっこりと微笑んでそう言われると家庭教師に褒められたかのような気分になる。しかし横で見ていたマーリルがどこか苦笑混じりに言った。
「そんなにゆっくりしていたら行列が出来てしまうけれどね。でも、きっとすぐに慣れるから頑張りましょう。お二人もご指導よろしくお願いします」
最後は騎士たちに向けての言葉だった。
「俺たちは食うだけだがな」
「失礼がないよう団員たちには言い含めておきます。食が絡めば皆聞き分けが良いですから」
生真面目な顔付きで、でもどこかおどけた内容を口にするものだから自然と場の空気が軽くなる。
レグデンバーとカッツェがトレーを手にテーブル席へ向かうのを見送って、ひとつの仕事をやり遂げたことにほっと安堵の息を吐いたのがカレンの初仕事の記憶だった。
それからというもの、第二騎士団長と副団長は食堂を訪れる度に何かしらと声を掛けてくれることになる。
初めての昼当番ではあまりの慌ただしさに目が回りそうになったし、マーリルの言っていた『行列が出来てしまう』の意味も正しく理解するはめになった。
仕事に慣れ始めた頃にはレグデンバーがソフィアへの賛辞をカレンに伝えてくるようになり、カッツェの視線も親友に注がれがちだと気付くのだが、カレンのするべき仕事に変わりはない。
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