転生10歳の織田信長

砂町銀座

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第2章・富国強兵基礎編

37話 黒船(戦艦黒龍丸)大船団・駿河湾に現る!

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1550年12月、駿河国

信長と雪斎の能満寺会談から3日後。重臣を集めての今川家評定は紛糾を極めた!

太守・今川義元公の帰還には全員賛同しているが、武装解除、特に城の取り壊しは賛否両論となる。

武田家、北条家と国境を面する者達は、今川から離脱して寝返らざる得ないと、公言する者まで出る始末。だがその末路は…


「昨夜も二人が殺られたぞ。」

「太守様の義弟、浅井政敏殿だったな…」

「飯尾 乗連のりつら様もだ。遠江から辛くも一族郎党で落ち延びて来たが、織田への恨みは深かった。」

「太守様帰還のため、織田信長の和解案を承諾した太原雪斎様。苦渋の決断に反対する者は残り1人か…」

武装解除や一国一城制度に反対する者たちは、次々と不審な死を遂げていく。

その背後には
信長の命を受けた、甲賀忍軍暗殺部隊の影がうごめいていた…


一方で、戦艦黒龍丸の艦砲射撃射程距離内に拠点を持つ城主達。

「断れば竜爪山の様な末路が待っているだけだ…」

現実的に織田に従う以外の選択肢は無いことを理解していた。


駿河国・民衆の間でも不安が広がる中、遠江との国境、大井川対岸から流れてくる民の声が希望の光を灯し始める。

​「あの織田様は、民を豊かにする神様らしいだ。」

「遠江んうなぎが、とんでもなく、うんまくなっただ!」

「それと、あのきれいなかわやも、遠江の村々には何処に行ってもあるそうじゃ。」

​遠江の民が織田信長を【神様】とあがめているという話は、瞬く間に駿河国中を駆け巡った。

「フフフもう一息ね。私たち若い娘の噂話に、男衆は興味津々で話を聞いてくれる。言い寄ってきたら喉を一突きだけど(笑)」
望月千代女…恐ろしい"くノ一"である…

戦に疲弊した民達には、信長の提示した条件が、平和をもたらすという淡い希望を抱き始めた。


武闘派が次々と暗殺され、今川義元の帰還と、織田の経済政策を指示する太原雪斎派閥が主流となった今も、武装解除には従わないと主張!抵抗を続ける大物の軍勢が残っていた。


『どうだ光秀?予定どおりだとそろそろ見えるはずだが?身長2m超え、化け者のお前ならw水平線の目視距離は5km超えるだろ?』

『化け者は余計です殿…幾つかの点が見え始めました。おそらくマストの先かと思われます。』

『良いか、突然現れて度肝を抜け!躊躇ためらうなよ有無を言わさずだ。』




信長の強引なやり方に、抵抗を続ける最後の大物
「何が武装解除だ!尾張の大うつけが図に乗りおって」

「殿、太原雪斎様も隠居していても良い御年。臆病風に吹かれたのでしょう。」

「まったく…たかだか16歳の小僧に牙を抜かれおって、恥を知れ!」

武闘派の中で最も頭が固い、岡部親綱おかべちかつなである。

今川家中でも用心深さには定評があり、家臣の中でも特に腕の立つ武者を寝所の周りに配置、昼夜問わず交代制で護衛を勤めさせていた。


​「殿!!一大事でございます!」

​息を切らして駆け込んで来る伝令

​「駿河湾沖に黒船が現れました!その数、二十隻!」

その​報告に岡部の顔が歪む。
家臣達も顔を見合わせ、言葉を失う。

​「黒船…だと…!!」
岡部親綱が発したこの世で最後の言葉であった。。。


御前崎沖に現れた20隻の黒龍丸。乗船ボートで合流した明智光秀は駿河湾に入ると、織田海軍として初、城に向かって艦砲射撃を敢行!

その圧倒的な攻撃力は、岡部親綱の居城を瓦礫とクレーターに変えた。

『殿、砲撃終了。岡部の居城は根こそぎ消滅しました。』

『ご苦労、本来は岡部親綱を処刑し、その首を駿府今川館の城門に晒したかったんだが、まあ贅沢は言わん。これで今川家臣団の抵抗はジ・エンドだ』

『はい。ではそれがし、このまま後続の黒船丸輸送船団を、駿河湾にて待ちまする』

『それで良い。伊勢から父上が尾張に戻った。直ぐに5,000の援軍が遠江に入る。取りあえず俺は3,000の火薬銃隊と共に大井川を渡り、駿河への橋頭堡を。だがな光秀…俺は迷っている…』

『…殿…城に向けて初の艦砲射撃…迷いも出て当然かと…ですが実行したのはこの光秀。迷い悩まぬ様に……』

『ん?なに言ってんだお前!城攻めなら犬山と楽田で大砲ぶっぱなしたぞ!陸上用だけどトックだよ!』

『……では何を迷っているので?』

『今の俺は尾張出身、だが前世は東京江東区…神の倉庫からのは、名古屋のドームにするか?スカイツリーにするかで迷っている…』

『知らんわ!!!』

『…本能寺も入ってるけど…要る?』

『勝手になされ!!テレパシー切断!!』

ツーツーツー

『う~ん、めんどくせ全部出そう(笑)』


1550年12月20日

信長の出した橋頭堡(拠点)を見た今川家臣団。太原雪斎が今川義元名代として、織田信長との和解条件を締結したそうです……
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