転生10歳の織田信長

砂町銀座

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第2章・富国強兵基礎編

47話 1551年6月2日・命の輝き 織田信忠誕生!

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1551年6月2日 那古野城

夜中に濃姫の陣痛が始まった。何時もとは違う痛みに「来た!」と直感する。

お産に備え、2日前から那古野城内にて待機していた産婆さん軍団。

男の信長にやれる事は無いが、せめてもの掩護射撃として産婆さん軍団に、城内大浴場の提供と鰻重、天ぷら、ステーキ、カレー、スイーツ等々。

お姫様待遇を受けた五人の経験豊かな軍団は、気合いが入ってもうヤル気満々のヤルマン状態!万全の体制でその日を迎えた。


『何のいたずらだろ。6月2日だとさ光秀…』

『史実だと天正10年6月2日、31年後ですね本能寺の変』

『まあ正確には6月2日は旧暦だから、俺達が使ってる令和の暦だと日にちが違うけど、やっぱり本能寺イコール6月2日だよなあ~』

『濃姫様が織田信忠を産むと、生駒吉野様が産むお子は誰になるのでしょうか?』

『吉野か…これから出会うんだろうな。てか生駒家だから出会うのは必須だけど、あの人、病弱なんだろ?』

『元々濃姫様のような健康体では無かったのかも知れません。ただその辺の資料が、吉野さんに限らずほとんど残されて無いんですよ、戦国時代の女性達は。』

『それは本当にそう。陸自の資料室でも戦に関する資料は、国立図書館等のコピーが山のように保存されているんだが、無いんだよ女性の資料は…』

『何れにせよ変えまくりましたから、殿が史実を。もうこれから先、何が起こるのか?知っている歴史とは違って当然です。今川義元が桶狭間より10年も前に、織田信長に敗れた訳で』

『しかも勘十郎と結託して三河で俺を襲ってきた。日本史めちゃくちゃだよな。』

『ですが殿が前世の記憶を自覚した10歳から書き続けている日記。これこそ超一級品資料!具体的なやり取りを日記の中で、公務とプライベートに分けて書かれている。未来の世で国宝になります。』

『少しでも残しておきたくてな、それも正確に。敵も味方も皆必死に生きている。後世の人達の道標になれば、頑張って生きた甲斐があるってもんさ』

『はい某も頑張ってますよ。焼津の軍港と併設している貿易専用港、それに清水の漁港と三つも同時進行で総監督ですからね。ちゃんと書き残して下さいよ、明智光秀は織田信長を強く支えた働き者だったと』

『書いてるよちゃんと明智イツメン光秀ってミドルネーム入りだぞ(笑)』

『……まったく余計な事を、キリシタンでは無いと注釈入れといて下さい』

『ああ、俺の執事長に出世したと書いてるぞ、草履取り(下足番)から(笑)』

『…それ豊臣秀吉の逸話ですよね、まったく…日吉丸、現在14歳。昨年尾張の実家を出て、遠江で針売りをしながら食い繋いでいます。どうするんですか?史実と違う方向に進ませるのなら、早い段階で殿の家臣に加えた方が良いかと』

『どうするかな、雇用するなら文官だな、軍事力は一切持たせない。あいつに軍備を与えたら、史実通り織田家を乗っ取る可能性が大きい。』

『…放置しておくと、どこかの家中に入りますよ。あの男です、どこに行っても出世するでしょう。厄介な敵に育つ前に織田家で管理するべきかと…では寝ます明朝も早いので』

『ああ御苦労、出産が無事終わったら遠江に赴き猿をリクルートするしかないか』



​信長と光秀の念話《テレパシー》が終わりしばらくして、濃姫の声が奥の間から聞こえてきた。
​「ぐううぅぅぅぅぅーー!」

​信長は椅子から飛び上がる。男の自分は無力だが、声掛けなら出来る。

​『お濃!大丈夫だ大丈夫!』

​信長はテレパシー通話で濃姫を励ます。そしてひたすら、妻の無事を願うのだった。


​明け方、濃姫の声は次第に大きくなっていった。

産婆軍団の1人が出てきて
​「若殿!産道が開き始めております。もう少しですよ!」

​「そうか…」
​信長は、ただ祈ることしかできない。その祈りは神の血液を通じて、天へと届いているのだろうか?

​『お濃 頑張れ!俺が付いてる!』

濃姫は最後の力を振り絞り、叫んだ。

​「殿!!!」

​その声が信長の心臓を鷲掴みにする。信長は濃姫の命の輝きを感じた。
不思議とその瞬間、すべての音が消えたかのように錯覚する。

次の瞬間!!
「おぎゃあ!!おぎゃあ!!」

「はっ!!やったか!」
濃姫の部屋から大きな声で泣く、赤ん坊の産声うぶごえが聞こえてきた。

​産婆軍団の1人が信長の元へ駆けつけ

「若殿!!!おめでとうございます!立派な男の子です!」

​「お…お…おおおぉぉ…」

​信長は言葉にならない。
ただただ涙が頬を伝っていた。


​急ぎ奥の間に入室。念入りに消毒スプレーを両手に振りかけ、我が子をその手に抱いた。

「殿…信忠です…」

「お濃…帰蝶!よく頑張ったな!ああ……信忠……!!」

信忠を抱きしめ​生命の息吹を感じる。二人の間に生まれた新たな命。
この命が日ノ本を、そして世界を変える運命的な一歩となるのだろう。

織田仁誠おだじんせいは信長としてその夜、父となったのである。

──────

この物語は現在(2026/1/15)カクヨムで124話まで公開しています。毎日投稿続けてますよ。

ここ(アルファポリス)での投稿は、このエピソードで打ち切らせて頂きます。

(理由)

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作品フォローしてくれているユーザーが、誰だかわからない。因みにカクヨムならユーザー名が表示される。

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1つだけ素晴らしいと感じたのは、本文中にイラスト掲載が可能な事。

今日までありがとう御座いました。

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感想 9

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みんなの感想(9件)

荒川男
2026.01.15 荒川男

いやあ、これからと言うところで読めなくなるのは無理。カクヨムで読ませてもらいます。

2026.01.15 砂町銀座

コメントありがとうございます。引き続きカクヨムでお楽しみ下さい。

解除
荒川男
2025.12.19 荒川男

濃姫イラスト、カモン

解除
荒川男
2025.12.12 荒川男

明智光秀、極悪非道

2025.12.13 砂町銀座

イツメン君
楽しんでますw

解除

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