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最近では「体を動かすと暑いから」と言って、頻繁に裸で家の中を歩くようになった。

「服を着なさい……!」と注意しても、耳を貸さない。

下半身も隠さずに歩くので、ソフィアは目のやり場がなかった。

「顔色が悪いわね。何か悩み事でもあるの?」

友人たちが心配して、相談に乗ろうとしてくれたが、ソフィアはそれとなく断った。相談したところで、息子の評判が下がるだけだと思ったからだ。

だが、ソフィアの誕生日に、息子から贈られたのは、黒いレースのついた下着だった。「母さんに似合うと思って」と言ってきたが、あまりに露骨過ぎる贈り物に、ソフィアの悩みは深まった。
こんなこと、誰にも相談することが出来なかった。

「……嬉しい。あのパンツ、履いてくれたんだ?」
「だ、だって、せっかくルークのくれたものだし……誰に見せるわけでもないもの……」

ソフィアは、どんな形であれ、息子が自分の誕生日を覚えてくれて、それを祝ってくれることが嬉しかった。ルークは頬を染めて俯く母親に、激しい劣情を催した。

「母さん。そろそろ、抱いてもいいだろ?」

固く勃起したものを股の間にこすり付けてきたので、ソフィアはぎょっとして叫んだ。

「……! 私は貴方の母親なのよ……!」
「ふぅん。乳首もこんなに立ってるのに……?」

ソフィアはルークに胸を揉まれ、乳首を強く引っ張られた。

「あっ……! や、やめなさい、ルーク……!」
「母さんがキスをしてくれたら、今日はやめてあげようかな」

ソフィアは、仕方なく、息子の頬にキスをしたが「全然だめじゃん。キスのやり方、知らないの?」と言って、頭を掴まれて強引に唇にキスをされた。
舌が入ってきて逃げ惑ったが、ルークは無理やり舌を絡ませた。

「……っ、はぁ!」
「……母さん、可愛い。キスだけで感じちゃった?」

ルークがニヤニヤしてソフィアの顔を覗きこんできた。父親に似た、その顔に、ソフィアはかあっと頬を染めた。

(私、母親失格だわ……!)

ソフィアはルークに平手打ちすると、泣きながら家を飛び出した。

「母さん……!?」

ルークはソフィアに、初めて手を上げられたことに衝撃を受け、立ち竦んでいたが「母さん、ごめん! 俺が悪かった! 何もしないから、家に戻ってきて……!」

ルークの必死な説得に折れて、ソフィアは家に戻った。

その日から息子からの過度な接触はなくなったが、ふとした時に息子から受ける視線は、とても母親に向けるものではなかった。

洗濯物の籠に置いていたはずの下着がなくなり、ソフィアはそれを息子の部屋で見つけた。その下着には、ルークが付けたと思われる白いしみがついていた。


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