白薔薇姫は愛に溺れる【完結】

ちゃむにい

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話を聞くと、デルクは私どころか女性との経験が無いらしい。
性指南の書は読んだが、それ以上の知識は無いとのことなので、もしかすると私のほうが知っているのではないだろうか。

彼の初心な態度が、本物だと知って、私に対する彼の想いの深さを知った。

「初めては、レティアと、と思って……」

あまりの可愛さに、私は骨抜きになってしまった。今はもう、目の前のデルクをどうやって快楽に導いてあげようかで頭がいっぱいだった。
けれども、互いに服を脱いだだけで、心臓が破裂しそうだった。今まで彼をそのような対象に思えなかったから、目のやり場が無い。挨拶の延長線上でしかない接吻はしたことがあるが、こんな姿で対面してしまうと、どうしても、男として意識してしまう。

デルクは、私の体に触れて、ポツリと呟いた。

「こ、こんなに女体とは柔らかいものだったのか……」

何やら感激している。そこまで喜んでもらえると感慨もひとしおだったが、私はそれどころではなかった。
デルクは私の乳房を鷲掴みにした。柔肌を強く揉まれ続けると、だんだん妙な気分になってくる。悪さをする彼の手をはなそうとするも、か弱い私の力だけでは、びくともしない。デルクは、そのまま乳首に吸いついた。

「やっ、だめ、デルク、やめ、……!」

未知の感覚に恐れをなして、首を振って懇願するも、彼は満足するまで乳首を口に含み、愛撫した。酔いしれたかのようにデルクは囁いた。

「このきめ細かい肌……たまらないよ。もう少し……もう少しだけ、君の体を感じさせてくれ」

「あっ……!」

胸の谷間に頭を押しつけ、ちろりと舐められて、仰け反ってしまう。背筋がざわざわとする。体に口づけられることが、こんなにも取り乱してしまうものだとは、思っていなかった。
どうやら他の人がしているところを見て想像するのと、実際にされるのでは大いに違うらしい。デルクは性急に私の体を探った。
あらぬところまで舌で舐められ、指で触れられ、私は取り乱してしまった。

「んッ……、はっ、や……!!」

あちこちを試すように触られている内に、受け入れるのを待ち侘びている蕾がひくひくとして、その度に狂いそうになるほどの欲望を感じる。
このままでは、心とカラダがバラバラになってしまう。彼が我慢してくれたように、私も彼の好きなようにさせたいのに、快感の波が絶えず押し寄せてくる。

「そ、んな、ッ……見な……、きゃぅッ!!」

溢れだす蜜を掻きだすかのように、肉壁をデルクの中指に弄ばれて、疼きが電流のように体中に走り抜けた。

デルクの指を太ももに感じる。
その感触に理性が戻りかける。恥ずかしいと思えるような場所は、全て晒け出してしまっている。きっと感じすぎて、ぐちゃぐちゃになっているあそこも。
デルクに、痴態を晒しているのだと思うと、なぜか身悶えるような快感が襲った。そして、きゅぅっと膣内が収縮した。

「わかる? ……物欲しそうに、僕の指を咥えて、放さないよ……」

もっと強い刺激が欲しくて、全身から汗が吹きだす。指ではなく、もっと大きな肉塊で貫かれる充足感が欲しかった。

「~っ……!」

欲望に負けた瞬間だった。熱心に愛撫を続ける彼の腕に手を絡めると、目を潤ませながら少しだけ股を開いて、とんでもないことを口走ってしまった。

「……デル、ク……お願い……ッ、わた、しの……初めてを奪って……!」

「あぁっ……、何て可愛いんだ、貴方はッ!」

その言葉を契機に、デルクの男根がぴたり、とあてがわれた。
しかし、いくら挿れようとしても、入口からちょっと入ったところまでしか入らないようだ。彼の荒い息が聞こえる。指をいれたりして時間をかけて丹念に解したとは言え、誰も受け入れたことの無い狭いところだから、彼の男根が侵入するには狭すぎたのだろうか。
それでも、彼の努力が結実し、それは確実に入っていった。

「あっ……、やぁッ」

デルクの大きくて堅いものが、ずぶりと私の中を埋めていく感覚に、私は息も絶え絶えになりながら、身を震わして彼を受け入れた。
彼は中々挿れられないもどかしさで、焦れたような声を上げた。その度に、肉壁は押し広げられ、私は声も出せないほどの痛みに襲われた。半分ほど入ったところでデルクは、興奮で上擦った声で私に呼びかけた。

「もう……、我慢できない。レティアが欲しいんだ。……これからもずっと君だけを愛してるよ。痛かったら……、ごめんね……ッ」

「……あぁっ!!!!」

勢いで根元まで挿され、未開通だった膣内がこじ開けられる。子宮にあたるほど奥深いところまで侵入され、その衝撃に息が止まった。途中でぶつり、と何かが切れたような感じがした。守ってきていた処女を喪失したのだと、本能で感じた。
私が願ったことが、叶っただけだ。
けれど、この喪失感は何だろう。ふと、幼い日に見た、ランスロット王子の笑顔が浮かんで消えた。頬に涙が零れるような感触がした。

これはすべて、本当の気持ちを無視して流された結果の、代償だった。真っ黒い墨で塗りつぶしたかのように、心がくすんでいく。
私が己を愛してくれたのだと喜ぶデルクを偽ることが辛い。けれども嘘なくして、デルクとの関係は成り立たない。私はデルクに嫌われたくなかった。嘘と引き変えに、デルクの愛が手に入る。それは私が今、最も必要としているものだった。けれども、デルクが愛していると言う度に、体がこわばる。

女神さまに許しを求めながら、私は微かに震える手を伸ばした。



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