本当に愛する時

Estrella

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お断りを!

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皇城舞踏会から一夜明け────


サ「断ってください!」

サラシアは一人、皇帝との婚約を断るため父である公爵に詰め寄っていた。

公「出来ると思うのか?」

サ「そこを!こう権力で!」

公「皇帝には負けるだろ…」

サ「ぐぬ…じゃあ!なにか欠陥があると言って!」

公「うちの子どもたちに欠陥など無い。」

サ(怖!)

姉「そろそろあきらめたらどーお?」

欠伸をしながら姉二人が声を揃えて言う。
(いつも揃っている)

姉「かれこれ朝から3時間はこの話よ?飽きたわよー。」

兄「でも急にサラに婚約者、しかも皇帝!番ってことは父上知ってたんじゃないですか!?」

公「気のせいだ…」

サ「え!知ってたんですか!?あの人産まれた時いたって言っててその時知ったって言ってた!嘘ですよね!?」

公「少し落ち着け。言葉を詰めすぎだ…あと知ってたかどうかは重要ではなくないか?」

サ「でも普通物心ついたりしたら教えることですよね!」

公「そうは言ってもなぁ…世間知らずだったし…」

サ「!!」

兄「まー。サラを守るためならそうなるよ。」

姉「そうねー。仕方ないことよー。」

サ「どの辺が…?」

サ(隣国とかの争いから守るため?それとも内部に敵が?そもそも皇族の番とかの話しはあまり広まってないよね?え?単純にその方が面白かったから??)

ありとあらゆる予想をするサラシア
もちろん皇帝の熱い思いは前回のでは伝わってない。
サラシアは恋とは無縁の女だからである!

まぁそれをしたのは家族と皇帝のせいである…

公「あー。それとな、サラがデビューして婚約者と発表するにあたって、わざとその場で分かったと陛下が言っていたが、あれも作戦のうちの一つらしいな。」

サ「……作戦?」

兄姉「父上…」

公「うっおっほん!」

サ「父上…?」

公「気のせいだ…」

冷や汗かきまくり父上公爵

サ「……皇帝は私のことを産まれた時から知っていて、学園の時も知っていて?私がいくら姿隠してもバレていて、今回の皇城舞踏会でド派手にネタばらし…ってところですか?」

兄「いや…何もそこまでは…」

姉「そうそう!好きな気持ちも本物だし!サラもきっとちゃんと目を合わせれば分かるわよ!ね!」

慌てふためく兄と姉 ⅹ2

サ「……………」

沈黙

サ「部屋に戻ります…」

公兄姉「え?ああ…」

サラシアは下を向きながら自分の部屋に戻って行った

(大丈夫か…?)

公爵と、兄と姉 ⅹ2が同時に思った


サラシアは一人部屋のベッドで仰向けになりながら考えていた

サ(皇帝はいつから好きなの?見ればわかるって好きってことがわかるの?急に婚約になって、皇帝じゃなければこんなにも考えることもなかったんじゃないの?私の魔法を見破って…精霊王の加護も受けてるのに…)


サ「やっぱり…ひとつしかないかー」

サ(婚約を無かったことにするためには…!)




かくしてサラシアの悩みから夕飯時へ


姉「サラ~?ディナーの時間よー?」


兄「一緒に食べようぜ~!」


シーン

姉「あら?静かね?」

兄「寝てるのか?」

こっそりドアを開けベッドの膨らみを見ると…

姉「布団にくるまってるのかしら?」

兄「寒いのか?」

姉「まさか隠れてるつもりとか?」

兄「あんなに怒って今更…とか?」

布団一つで妄想がすごい兄姉

兄「なぁ、婚約が嫌だとどうする?」

姉「やだ急になーにー?」

兄「いや、サラのことだろ?」

姉「婚約が嫌で…引きこもる?」

兄「断食?」

姉「病弱になる?」

兄「悪女になるとか?」

姉「あとは家出かしらね~」


兄姉「………!?」


兄姉「サラ!」

勢いよく布団をめくる!…と

兄姉「な…布団の中にリーベ!」

(リーベとは公爵家で飼ってる大型犬)

兄「サラは!?」

姉「門兵に聞きましょ!」

兄「父上ー!」

姉「門兵ー!」

これぞカオス

サラシアは期待を裏切らず家出したのであった
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