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第2章 幼少期

2.14.6 7歳の誕生月

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 隣にいたリリアーナかあさまが僕に質問してきた。
「ジルベール、手に持っている石は何かしら。
もしかして神石?
こんな大きな物、見たことも聞いたこともないわ」

 後ろの人たちも近づいてきて神石を見ている。

 大司教様がやってきて、石を見せてほしいと言うので渡した。

 大司教様は鑑定が使えると聞いている。

 僕の鑑定スキルで見たら、確かに鑑定スキルを持っていることが確認できた。
 さすが大司教様ハイスペックだ。
 石を見た後で大司教様がお話を始めた。

「この石は、ジルベール様が所有者として刻まれています。
もし盗まれても、祈れば手元に戻ってきます。
しかし、本当にメリーナ様が降臨されジルベール様に直接祝福を授けるとは。
あなたは、神の使徒なのでしょうか?
メリーナ様が、なぜあなたにこの神石をお渡しになったか理由をおっしゃっていましたか?」

 神の使徒だって。
 なんてやばそうなことを言ってるんだ。

「えっと、神の使徒とは一言も言われていません。
なぜ僕に良くしてくださったのかは解りません。
特に天命があるとも言われていませんし。
あえて言うなら、がんばって生きてと言われているぐらいです。
そして先ほど、魔法特性の全てと、全属性の魔法が使えるようにしたと言ってました。
あと、この石があれば楽に魔法が使えるからって。
それともう会えないと言ってましたよ」

「そうですか、もう降りてこられることは無いと。
そうですか。
だから神石を授けられたのですね」
 もちろん、最後は嘘だ。

 そして、ファールじいちゃんが他の人を集めて相談を始めている。
 とりあえず神石は今必要なさそうなので空間魔法を使ってマイストレージに収納。

 暫くするとみんなが戻ってきた。

 とりあえず大神官様が私を鑑定するようだ。
 え、やばくない。どこまで見えるんだろ。

 大神官様の鑑定レベルは5だ。

 大神官様が見えた数値を書き出した。

 おお、ステータスウィンドウでは成長中として表示されなかった体力などの基礎値が表示されている。

 もしかして自分で自分に鑑定を使えば見えたのか?
 と疑問に思ってやってみたら表示された。
 なんとびっくり。

「最近、鑑定レベルが4から5に上がったので、総魔力量がランクではなく数字で表示できるようになったんです。
こちらが以前のランク表との対応になります」

 僕の鑑定は上位鑑定だからなのか、レベルが低くても数字で見れた。

 総魔力量 ランク
 0~50   F
 50~100  E
100~200  D  貴族ぎりぎり
200~400  C  平民が貴族になれる数値
400~600  B  上級貴族
600~1000 A  魔導師を目指すレベル
1000~2000 S  王宮魔導師
2000~3000 SS  聖女や歴代の大神官たち
3000以上  SSS 建国の王様や賢者と言われた人の魔力量が5000前後
※ 序盤で設定後に、変更しているので前の話と差異があるかもしれません。
  順次見直ししていますが不都合箇所があると思いますがご了承ください。

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