転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第3章 竜の襲撃

3.8.1 竜との生活

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 ティアマトは25歳ぐらいに見える大人の色香のする綺麗な女性だ。
 竜のときは、ホワイトドラゴンだが、人間の姿の時は、黒髪に銀眼だ。
 母親の特徴を受け継いだと言っている。
 身長は160cmぐらい。
 スーパーモデル体型だ。

 ティアマトが元気になったら、エイミーと僕が剣の訓練をしている姿を見て、自分もと訓練に加わった。
 彼女は、何も無い空間から剣を出し、エイミーと打ち合っていた。
 ティアマトは当然のように空間魔法を使う。
使えない魔法は無いかもしれない。

 そういえばあの時、鑑定が使えなかったな。今はどうなのだろうと鑑定で確認した。
 やはり、名前は見えるがステータスの一部が見えない状態だった。
 鑑定が効かないらしい。

 その後も綺麗な打ち合いが続き、結構互角の良い勝負をしていた。
「エイミーもなかなかやるな。
人の身で互角にやれるものがいるとは思っておらんかった。
これはたまに来て訓練をしなければならんな」
「僕だって自信があったのに、竜形態じゃなくて、人の時まで勝てないなんてショックだ。またやろうね」

 ふたりで笑いあっていた。
 なんだかんだ、ふたり結構気があう感じだった。

 終わった後に、鑑定でステータスが見えないけど、どうしてと質問した。
「ああ、戦闘中に覗かれた感じがしたが、お主じゃったのか」
「へー、鑑定で見たのもわかるんだ。
 令嬢のステータスを勝手に見てごめんなさいね」
「いや、普通は見たことすら気づかぬ魔法だ。好きに使うが良い。
鑑定持ちが鑑定で相手を見るのは、目が見える者が容姿を見るのと変わらぬ。
ゆえ、気にはしておらぬ。
それに、我はとうにお主の馬鹿げたステータスを見ておるしな」
「え、なんかその言い方されると恥ずかしいな。
まあいいか。
ところで僕にステータスの隠し方を教えてもらえませんか」
「よかろう。簡単なことだ」
 そう言って、僕にやり方を教えてくれた。

 鑑定にも、攻撃、防御、生活の区分がある。
 攻撃の区分が人や、魔物などのステータスを見る。
 防御がそれを阻害する。
 生活は、鑑定が使われたことを検知する。

 どうやら、僕は鑑定の防御と生活の機能を使っていなかったらしい。

 やり方は簡単だった。
 まず、鑑定を自分に使う。
 表示されたステータスの画面に対して、各項目の防御設定ができる。

 数値を書き換えて見せる、隠す、表示する。のいずれかを選択する。
 僕は自分の魔力値を5000にした。
 そして、表示させたくない特殊魔法や加護は隠した。
 生活の機能は、相手が鑑定を使った場合に検知できる機能をONにできた。
 実際にそれ以外にも機能があった。
 初めて見る人に対して自動的にONする。
 敵意のある人や魔物が近づくと、自動的にONにするなど今まで意識してやっていたことが自動設定にできる機能だった。
 まじか。
 便利だ。
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