転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第3章 竜の襲撃

3.11.5 10歳の誕生日

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 祈りが終わり、大神官様が合流し領主館へと戻った。
 急に服がすべてお直しとなったので採寸が優先された。
 僕は普段着を簡単に修正してもらい応接室に戻った。

 まずは大神官様から鑑定を受ける。
 ステータスの隠ぺいをしていたのでほとんどのスキルが見えないが、新しくもらった称号は隠ぺいしていなかったので確認された。

 ついでに鑑定の隠ぺい機能の使い方を大神官様に教えた。神官様も隠ぺい方法を知らなかった。常に隠すことなく堂々とするのが神職者なので教会には伝わっていない方法だったそうだ。
 そして、鑑定の隠ぺいスキルと別にステータス隠ぺいに特化した魔法があるらしいことも説明した。

「さて、メリーナさまが降臨されたお方が同時代に二人。
そう思っていましたがジルベール様はアロノニア様とラキシス様も。
もしかしたらマリアテレーズ様も10歳の時にはアロノニア様とラキシス様が降臨されるのでしょうか」
「さあ、それは。
少なくともそんな話はしていなかったし。
メリーナさまも二人が降臨して驚いてましたからね」
「そうですか、3神が揃って降臨されたと言う情報は記録上は存在しません。
とてもとても稀有な事なのです。
本来は公表したいのですが、これは神殿で100年眠らせる記録に移動しておきます」
「まあ、100年後の人が見る記録なら良いかな」

 夜の食事が日本食メインで皆に喜ばれたがその日はバタバタとしていたし、とにかく体が疲れていたのですぐに寝てしまった。

 次の日の朝。すっきりと目が覚める。体が軽い。
 朝の訓練。
多少の違和感はあるが剣もしっかりと振れる。
それどころか両手でばらばらに剣を動かせる。
僕に合わせたようにエイミーの動きもなぜか軽い。
違和感を感じて鑑定をしてみる。

あれ?

近くにいたトシアキとバーニィのスキルも確認する。
トシアキは変わらない。だけどエイミーとバーニィのスキルが明らかに変わっている。二人とも総魔力量が1000加算され、体力、力、素早さ、魔法力などが2割増し。
「エイミー、バーニィよく聞いて。
君たち二人ともメリーナさまからの加護をもらってる。
それにバーニィがジルベールの魔導士、エイミーはジルベールの騎士という称号をもらってる。それによって、総魔力量が1000加算されてステータスが2割上昇してる」
「へー、なんとなく夜そんな夢を見た気がしたよ」
「僕もです。きれいな女性に会いました」
「どういうことだろう?」
「これからもジルベール様を守るように言われましたけど、僕は王宮魔導士として戻らないと行けないと言ったんですけど、大丈夫運命はなるようになると言われましたよ」
「僕は、ジルちゃんと子供作れって言われたよ」
・・・
それは嘘だろ。
みんなでそういう目で見た。
「ははは、厳しいー。
嘘だよ、嘘。
僕もジルちゃんを守るように言われた。
僕よりちょっときれいで、ちょっと巨乳の人にね」
「お二人が女神から選ばれたのは国内最強の二人だからでしょう。
私は、まったく声がかかりませんでしたから」
「いや、他の二人はメリーナさまの加護小だけど、トシアキはメリーナさまの加護 中が付いているから、メリーナ様的にはトシアキの方を優遇してると思うよ」

「え、メリーナ様の加護中。母上と同じ加護だ。
ああ、メリーナ様。わたくしトシアキはこれからもメリーナ様一筋で信仰します」


 突然お祈りのポーズで祈り始めてしまった。
 転生者の子供に転生者並みの加護を与えていったのだからトシアキも十分好かれてるよ。
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