転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

文字の大きさ
289 / 532
第4章 10歳王都編

4.8.6 王都見学

しおりを挟む
新作始めました。
「神様なかなか転生が成功しないのですが大丈夫ですか」
ギャグぽく始まってますが、ギャグではありません。お暇な方はぜひお読みください。

----------------------------------------------------------------------------------
「では、出発しよう」

 第1王子と第2王子にサフィーナ様とアナスタシア様が1台目の馬車に。第1王女と第2王女、それに僕とニナシスティが2台目に。第3王子とエレノア、クリシュナ様、オレリアン様が3台目の馬車に乗って出発した。3台とも少しだけ高級感があるが印の入っていないお忍び専用馬車だ。乗り心地も良く、外から見ても高級な馬車だと解るのだけど。これがお忍びか。

 馬車でかなりの時間を走った。そして塀を抜けて街へと到着。

 中央広場のようなところで馬車から降りる。

 僕らはまずはお昼を食べると言うことになり、屋台の出ている方に向かう。
 そこで、串焼きやサンドイッチの様な物を買って広場に向かった。もちろん買ったもの全てを鑑定で確認しておいた。さすが庶民の食べる物。毒は無い。無いが、ちょっと古い物が交じっていたので避けておいた。

 ルカレディック王子が早速貰ったマジックバッグを持って来ていた。そこから敷物を取り出してそこにサフィーナ様含めて4人で座った。第2王女も大きめの敷物を広げて、僕ら4人で座る。
 第3王子達も同じようにしている。
「これがジルベールが持ってきたマジックバッグだ、とても容量があるので便利だな。
さあ食べよう。飲み物はこのバッグに入っているぞ」
 コップも取り出して、水筒から飲み物を入れていた。
「え、温かい」

「そうだろう。すごいよなこのマジックバッグ。中に入れている物の時が止まっているそうだ。魔石の魔力消費は多いがとても便利だ」
「僕のマイストレージと一緒ですからね。鑑定で確認しましたが、これらには毒は含まれていません。どうぞ皆さん安心して食べてください」
「便利なのね、鑑定って。
その避けた物はもしかして毒入りなの」
「いえ、ちょっと古いだけですよ。念のために。」
「マリアテレーズの診断は、人に対してしか使えないの」
「はい、鑑定の下位ではなく、系統が違うそうです。ジルベール様がおっしゃってました」
「ええ、僕は鑑定と診断の両方が使えますが、少し違いますね。診断は人や生き物に特化してるし、調べられる情報が違います」
「両方、すごいな。ジルベール君は使えない魔法を数えた方がはやそうだな。きっと全属性の魔法が使えるのだろう。ああ、そういえばマリアテレーズも全属性だったか」
「確かに全属性の魔法は使えますよ。マリアテレーズ様の持っている魔法だと、聖女系の絶対防御も使えるようになったから魔法薬生成と支援魔法が使えないかな。
あとは回復魔法が違うかな。マリアテレーズ様は上位回復魔法ですから。僕の回復魔法は解毒ができない」
「え、それ以外は全部使えるのか?」
「ええ、使えますね」
「それだけ使える魔法が多いと、レベルの上がらない魔法があるだろう」
「今のところは浮遊魔法と祈祷、絶対防御魔法、付与奪取魔法がレベル3とか4で一番低いかな」
 さすがに、使ったことにない死者蘇生は怪しすぎて言えない。
「無茶苦茶だな。マリアテレーズが7歳洗礼後に受けた鑑定結果も相当な衝撃を受けたが、ジルベールはそれ以上だったのか。隠されて育っていた理由が納得できる」
「へえ、マリアテレーズ様もそんなに衝撃だったんだ」

「聖女だぞ、50年ぶりの。それも覚醒時に最初から大半の魔法がレベル3以上。いくつかの魔法はレベル7まであったんだ。使ってもいない魔法のレベルが高い。
僕らはすごく驚いたんだ。
だが大神官様があまり驚いていなかった。冷静だなとは思ったんだ。あれは、その前にジルベールと言う規格外を見ていたせいだな。流石、大神官様だと感動していたのに、その感動を返して欲しい」
 ルカレディック王子の推察はきっと正しいのだろう。確かに大神官様は、僕のステータスを知っている。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

勇者の隣に住んでいただけの村人の話。

カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。 だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。 その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。 だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…? 才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!

石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。 応援本当に有難うございました。 イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。 書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」 から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。 書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。 WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。 この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。 本当にありがとうございました。 【以下あらすじ】 パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった... ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから... 第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。 何と!『現在3巻まで書籍化されています』 そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。 応援、本当にありがとうございました!

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

処理中です...