転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第4章 10歳王都編

4.13.9 平和な王都の日々

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「ああ、じゃが従者と共にとなっておるだろう」
「そうでした。確かに、トシアキに付き合ってもらわないと倒せなかったんだった、あの時は」
「強いと言っても、10歳の枠からかけ離れた姿は想像できないのだろう。
それに、お主はあまり多くの前でお披露目しておらんしな」
「それで、勝負を挑んできたら倒せば良いのですか」
「そうじゃ。なるべく厄介毎から隠すために表に出さなかったのが逆に災いしたようだ。
それで、明日、戦いを挑もうとしている者達が居る事を聞きつけ細かい条件は伝えてある。
まず、”勝てば婚約者候補とする”これはどのような勝負であっても最初の条件でもあるので消せない。
だが、勝負を挑む段階で、騎士団長の推薦があるならば負けても罪には問わないが、推薦の無い試合を挑む場合は負けた場合は罪に問うとした」
「勝てば良いが、負ければ処罰ですか、それで仕掛けてくる者がいるとは思えない」
「1人でも勝てば条件を変えられる、そう追記されている」
「意味ない条件ですね」
「いや、ジルベールが負ける事はあるまい、ついでにそういった反抗的な芽は全部刈り取って、再教育しておかねばな。新王太子である兄上のためにもな、そうであろうジルベール」
「いや、都合の良いように使われているだけの様な」
「さて、そういうわけだが、罪を問う者のランクがある。
勝負と挑み、実際に剣を合わせなければ軽い処分となる。
その場合でも騎士や魔導士への就職は無しだ。
数年間、王宮からの指示による下働きをして貰う」
「では、実際に剣を合わせると?」
「そなたに、剣を向ける事ができるなら、そなたが使えば良い、駒が欲しいのだろう」
「まあ、今まで王都に来なかったせいで駒が足りないのは自覚してますから、それで良ければ」
「ああ、明日の訓練場は、特に何もしかけられていない。それは、すでに調査済みだ」
「では、僕が舐められているわけですか」
「陛下からは王族の伴侶としてふさわしい事を示せと言われておる。
威厳を保ち、厳しい態度で挑んでくれ、例の威圧も使うように」
「あれ、使うんですか」
「ああ、構わん。明日はその他の護衛も置いていくようにな。
連れて行くと問題が起きた場合の責任を問われることになる。良いな」
「では、明日は二人をカトレア様にお貸ししましょう」
「ああ、そうしてくれ」

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