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第6章 新しい命
6.7.2 10歳式への出発 エレノア編
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そもそも、この規模の騎士が騎乗していれば、なんちゃって騎士と知っていても近づいて来る盗賊は居ないだろう。
騎士だけじゃなくて侍女の役割で側に居る者達は大半が優秀な魔法使いだし。
当然だが、1日目はトラブルない。
まだ雪も降っていないし、バティアワードの領都から少し離れただけなのだ、特に問題なく移動できた。
慣れない旅と言うことで、お嬢様方と言うよりも初心者の騎士達の為に短めの移動でしかも野営ではなく宿泊が可能な場所で早々に停止。
予定通りとは言え、楽すぎる。
僕はエレノアとクリシュナ様に挨拶をして王都に向かった。
戻った僕は、今日はメリルディーナ家で宿泊した。
メリルディーナ家には、カルスディーナ公爵家のレッシィ様とセルニア様だけじゃなくて、カトレア様のもう一人の娘、オルトディーナ家のルーナ様とその娘サフィーナ様も一緒だった。
男性は、ファール様と僕だけだったら怖い食事会だっただろうが、
さすがに2公爵はそろわなかったが、セルニア様の息子でクリシュナ様の兄であるオレリアン様と、ルーナ様の息子でサフィーナ様の兄であるオニールが一緒に揃っていたので男性率が少し上がって助かった。
そこで、今日のことを話したが、カトレア様とレッシィ様がどうやって人を集めたのか話が聞けて面白かった。
カトレア、セルニアの親子でやっていたのかと思ったがそうではなく、カトレア様はレッシィ様と行動を共にしていたようだ。
「意外? セルニアとアンジェリカは私ではなくファールの方に似たのよ。書類仕事は得意だから集めた人員の面接や申請とかをやって貰ったのよ」
ああ、やっぱりカトレア、ルーナ、サフィーナのピンクの髪が何かを受け継いでいるのか。
「そこで、なぜルーナお母さまではなく、私の方を見るのかしら?」
ニコニコとした笑顔でサフィーナ様に怒られた。美人の笑顔、ちょっと怖いです。
「なんでもありませんよ。カトレア様によく似ていらっしゃるとおもっただけで?」
「何が似ているのかは聞かないでおきましょう」
誰にも見えていないのだろうが、サフィーナ様の上でイシスがめちゃくちゃ喜んでいる。
「イシス様も、大人しくしていてくださいね」
「え、見るようになったのですか?」
「いえ、まだよ。でも何となくどこに居るかわかるようになってきたわ。気配を感じたり感じなかったりするから、この近くでバタバタとしているのでしょう?」
「まあそうですね。イシス大人しくしておきなよ」
『わかったのじゃ』
そんな感じで二人の頑張りを聞かされたが、今回エイミーが参加となったことが追い風になったらしい、王都でめったに見ることができなくなった剣王の称号を持つ唯一の騎士であり、しかも女性。そして先日剣帝に昇格。
騎士を目指していた女性達の人気は高く、王都だけでなく地方に勤めている者達が短期間の護衛任務に領主の許可を貰った多くが参加してくれた。
それでも50名ほど。
それを多いと考えるのか少ないと考えるか。
そして後はその50名の知る学生時代に剣を習った同僚を集めまくり200名での訓練が始まり、そして結果的に半数になったと言うことらしい。
いや、まてそうじゃない。
元々の正規の訓練を受けていた者が50名だから150名が50名に減ったと言うことじゃないか。
「そうなのよ、少なくとも昼間だけでも騎乗できないといけないでしょ。それだけの体力があった子が少なかったのよ。あの白い鎧も、張りぼてなのよ」
「え、張りぼて?」
「見栄えは良いけど、とても薄いのよ。軽くするためにそうなったのだけど。布の服と変わらないような防御力しかないわ。ついで剣もよ」
「え、剣が?」
「レイピア、細剣を使っている者はまだまし。結局、木よ。表面だけ鉄ぽくみえるようにコーティングしているけど。ほんとに作るのに苦労したわ」
レッシィ様が、本当に とうなずいていた。
「一月では剣の訓練までは無理だったのよ。残念よね」
「え、それじゃあ、魔物に襲われるとまずいんじゃ」
「大丈夫よ。半分はちゃんとしてるわ。アイリをメンバーに入れたから、その年代の騎士候補を少し入れることができたのが幸いね」
レッシィ様の娘で、カルスディーナ公爵家の長女であるアイリ様は21歳。
侯爵家の嫁いだはずだが、今回だけ協力したのか。
つまり、学園で騎士訓練を受けたが嫁に出た貴族家の娘たちを集めたのか。
確かに、そんなことでもしないと学園を卒業した女性は1,2年で結婚するのだ。
常設ではない短期の騎士なのだ、公爵家出身の長女も参加しているのだから他家も参加しやすい気がする。
こうして、直接話を聞くことで普通は結婚して出てこない貴族の女性騎士が大量に集まった理由が解った。
騎士だけじゃなくて侍女の役割で側に居る者達は大半が優秀な魔法使いだし。
当然だが、1日目はトラブルない。
まだ雪も降っていないし、バティアワードの領都から少し離れただけなのだ、特に問題なく移動できた。
慣れない旅と言うことで、お嬢様方と言うよりも初心者の騎士達の為に短めの移動でしかも野営ではなく宿泊が可能な場所で早々に停止。
予定通りとは言え、楽すぎる。
僕はエレノアとクリシュナ様に挨拶をして王都に向かった。
戻った僕は、今日はメリルディーナ家で宿泊した。
メリルディーナ家には、カルスディーナ公爵家のレッシィ様とセルニア様だけじゃなくて、カトレア様のもう一人の娘、オルトディーナ家のルーナ様とその娘サフィーナ様も一緒だった。
男性は、ファール様と僕だけだったら怖い食事会だっただろうが、
さすがに2公爵はそろわなかったが、セルニア様の息子でクリシュナ様の兄であるオレリアン様と、ルーナ様の息子でサフィーナ様の兄であるオニールが一緒に揃っていたので男性率が少し上がって助かった。
そこで、今日のことを話したが、カトレア様とレッシィ様がどうやって人を集めたのか話が聞けて面白かった。
カトレア、セルニアの親子でやっていたのかと思ったがそうではなく、カトレア様はレッシィ様と行動を共にしていたようだ。
「意外? セルニアとアンジェリカは私ではなくファールの方に似たのよ。書類仕事は得意だから集めた人員の面接や申請とかをやって貰ったのよ」
ああ、やっぱりカトレア、ルーナ、サフィーナのピンクの髪が何かを受け継いでいるのか。
「そこで、なぜルーナお母さまではなく、私の方を見るのかしら?」
ニコニコとした笑顔でサフィーナ様に怒られた。美人の笑顔、ちょっと怖いです。
「なんでもありませんよ。カトレア様によく似ていらっしゃるとおもっただけで?」
「何が似ているのかは聞かないでおきましょう」
誰にも見えていないのだろうが、サフィーナ様の上でイシスがめちゃくちゃ喜んでいる。
「イシス様も、大人しくしていてくださいね」
「え、見るようになったのですか?」
「いえ、まだよ。でも何となくどこに居るかわかるようになってきたわ。気配を感じたり感じなかったりするから、この近くでバタバタとしているのでしょう?」
「まあそうですね。イシス大人しくしておきなよ」
『わかったのじゃ』
そんな感じで二人の頑張りを聞かされたが、今回エイミーが参加となったことが追い風になったらしい、王都でめったに見ることができなくなった剣王の称号を持つ唯一の騎士であり、しかも女性。そして先日剣帝に昇格。
騎士を目指していた女性達の人気は高く、王都だけでなく地方に勤めている者達が短期間の護衛任務に領主の許可を貰った多くが参加してくれた。
それでも50名ほど。
それを多いと考えるのか少ないと考えるか。
そして後はその50名の知る学生時代に剣を習った同僚を集めまくり200名での訓練が始まり、そして結果的に半数になったと言うことらしい。
いや、まてそうじゃない。
元々の正規の訓練を受けていた者が50名だから150名が50名に減ったと言うことじゃないか。
「そうなのよ、少なくとも昼間だけでも騎乗できないといけないでしょ。それだけの体力があった子が少なかったのよ。あの白い鎧も、張りぼてなのよ」
「え、張りぼて?」
「見栄えは良いけど、とても薄いのよ。軽くするためにそうなったのだけど。布の服と変わらないような防御力しかないわ。ついで剣もよ」
「え、剣が?」
「レイピア、細剣を使っている者はまだまし。結局、木よ。表面だけ鉄ぽくみえるようにコーティングしているけど。ほんとに作るのに苦労したわ」
レッシィ様が、本当に とうなずいていた。
「一月では剣の訓練までは無理だったのよ。残念よね」
「え、それじゃあ、魔物に襲われるとまずいんじゃ」
「大丈夫よ。半分はちゃんとしてるわ。アイリをメンバーに入れたから、その年代の騎士候補を少し入れることができたのが幸いね」
レッシィ様の娘で、カルスディーナ公爵家の長女であるアイリ様は21歳。
侯爵家の嫁いだはずだが、今回だけ協力したのか。
つまり、学園で騎士訓練を受けたが嫁に出た貴族家の娘たちを集めたのか。
確かに、そんなことでもしないと学園を卒業した女性は1,2年で結婚するのだ。
常設ではない短期の騎士なのだ、公爵家出身の長女も参加しているのだから他家も参加しやすい気がする。
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