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第6章 新しい命
6.8.1 ゴブリンの襲撃
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エレノア達が旅だった後も、実家で妹をかわいがりながら平和な生活を過ごしていた。
そして今朝、エイミーはエレノア達と移動で居なかったので、クリスタと二人で王都に移動、トシアキが指導する皆と一緒に訓練をやっていた。
そこに急いで駆け込んでくる者が。
「大変だ、10歳式で移動中の子供達がゴブリンの大群に襲われているらしい」
一人の兵士が訓練場に入るなり、大きな声で叫んだ。
「場所は?」
頭の中にある行程表ではメリルディーナ領かイバストワードのどちらかに居る時期だ。
「メリルディーナ領からイバストワードに入った街です」
「街で襲われているの、街道とかじゃなくて?」
「はい、小規模なスタンピードが発生しているようです」
訓練を行っていた隊の隊長が僕のところに来て話しかけて来た。
「ジルベール様、どうしますか?」
「とりあえず、地図を持って来てくれ、近くの教会の転移門を確認したい」
「隣街に転移門があるそうです。こちらをご覧ください」
どうやら旅は順調だったようだが、遅れるか早ければ。タイミングが悪い。
「僕が行ったことが無い街だ、直接の転移は無理だな。とりあえずその隣町に行くか」
「では、転移門の準備をしておきます。転移門で兵士は送り込むとあまり数が遅れませんが、どうしますか?」
「兵は広場に集めておいて、僕が先に教会に転移して場所を覚えたら戻る。その後で兵士たちを送り込むから数は揃えておいて欲しい。何回かに分ければある程度の数を送り込める」
「わかりました」
僕は、クリスタと共に大聖堂へ移動して転移門で移動した。
外に出ると様子が変だった。
「状況を教えてくれ」
教会の中に居た司祭に尋ねる。
「ジルベール様ですよね」
「そうだ、状況は、どうなっている」
「この街から、もう魔物たちが見えています。もうすぐ襲ってくる位置にいるそうです」
「隣町じゃなかったの?」
「最初の伝令はそれで連絡しましたが、先ほどこちらにも魔物が襲ってくると、さきほどから鐘がずっとなっていますから、もう見えているはずです」
「隣町が落ちたのか?」
「いえ、そんなはずはありません。おそらく複数に別れていたのでしょう。隣町で報告のあった魔物がスタンピードにしては少なかったのはそういうことでしょう」
どうしよう、エレノア達の手伝いにも行きたいが、ここも危ないらしい。
どのみちすぐに戻っても兵士たちが集まるまでは少し時間がかかる。
「クリスタ、とりあえず外へ行こう」
「はい」
僕は外に出る。見えている魔物はかなりの量。気配探知で状況を確認すると、強い気配を感じだ。
すぐにガルダを最大サイズで出現させる。
「ガルダ、応援を連れてくるまでこの辺りを調査してくれ。後ろの方にいる大きな魔力の正体を見て来てくれ、クリスタは周りの警戒を頼む」
すぐに転移で王都に戻り、数が多いことを兵士に伝える。
「魔物の本体が街を襲ってくるらしい、救護の為にコハクを呼んできてくれ」
僕は、コハクが到着するまでに兵士を数回に分けて運んだ。
そして、最後にコハクと共に街に到着する。
さて、コハクをどっちに連れて行くべきか。
自分で隣町に走るか、コハクが走るか。
「こっちはどのくらいの敵がいるんだ?」
「今襲ってきているのはオークが100体ほどで後方に大量のゴブリンが見えます。オークたちであれば連れて来ていただいた騎士達で十分戦えますが、その後方に見える魔物が到着するとまずいですね。数が多すぎます。あれが本体でしょう」
『ガルダ、上空から見た感じではどうなの』
『別れていた分隊が合流して街に近づいている。後ろの魔物は全部で1000体ほどだ。畑や小屋があるから我は攻撃していないぞ』
「強い魔力の正体は?」
『ゴブリンキングだな、魔法を使って攻撃して来た。魔法タイプだろう強くはない』
魔法タイプか、数が多いからクリスタがこちらに残るより僕がこっちに残った方が良いだろう。少し離れた本体の部隊を魔法でまとめて倒せば今街に到着している魔物なら騎士達は殆ど消耗することなく勝てる。
「コハク、クリスタを連れてエレノア達のところへ移動して欲しい」
「わかりました」
「あっちについてもコハクは攻撃には参加しなくて良い。エイミーとクリスタが居れば十分だろう」
「良いのですか?」
「ああ、エレノア達を頼む」
「わかりました」
コハクが銀狐に戻り、クリスタを背に乗せてすごい速さで駆けて行った。
僕もすぐに門の上に立ち、周りを確認する。
後方に見える魔物はまだ少し先。だが数は多い。9歳の時に戦った時より多いかもしれない。
そして今朝、エイミーはエレノア達と移動で居なかったので、クリスタと二人で王都に移動、トシアキが指導する皆と一緒に訓練をやっていた。
そこに急いで駆け込んでくる者が。
「大変だ、10歳式で移動中の子供達がゴブリンの大群に襲われているらしい」
一人の兵士が訓練場に入るなり、大きな声で叫んだ。
「場所は?」
頭の中にある行程表ではメリルディーナ領かイバストワードのどちらかに居る時期だ。
「メリルディーナ領からイバストワードに入った街です」
「街で襲われているの、街道とかじゃなくて?」
「はい、小規模なスタンピードが発生しているようです」
訓練を行っていた隊の隊長が僕のところに来て話しかけて来た。
「ジルベール様、どうしますか?」
「とりあえず、地図を持って来てくれ、近くの教会の転移門を確認したい」
「隣街に転移門があるそうです。こちらをご覧ください」
どうやら旅は順調だったようだが、遅れるか早ければ。タイミングが悪い。
「僕が行ったことが無い街だ、直接の転移は無理だな。とりあえずその隣町に行くか」
「では、転移門の準備をしておきます。転移門で兵士は送り込むとあまり数が遅れませんが、どうしますか?」
「兵は広場に集めておいて、僕が先に教会に転移して場所を覚えたら戻る。その後で兵士たちを送り込むから数は揃えておいて欲しい。何回かに分ければある程度の数を送り込める」
「わかりました」
僕は、クリスタと共に大聖堂へ移動して転移門で移動した。
外に出ると様子が変だった。
「状況を教えてくれ」
教会の中に居た司祭に尋ねる。
「ジルベール様ですよね」
「そうだ、状況は、どうなっている」
「この街から、もう魔物たちが見えています。もうすぐ襲ってくる位置にいるそうです」
「隣町じゃなかったの?」
「最初の伝令はそれで連絡しましたが、先ほどこちらにも魔物が襲ってくると、さきほどから鐘がずっとなっていますから、もう見えているはずです」
「隣町が落ちたのか?」
「いえ、そんなはずはありません。おそらく複数に別れていたのでしょう。隣町で報告のあった魔物がスタンピードにしては少なかったのはそういうことでしょう」
どうしよう、エレノア達の手伝いにも行きたいが、ここも危ないらしい。
どのみちすぐに戻っても兵士たちが集まるまでは少し時間がかかる。
「クリスタ、とりあえず外へ行こう」
「はい」
僕は外に出る。見えている魔物はかなりの量。気配探知で状況を確認すると、強い気配を感じだ。
すぐにガルダを最大サイズで出現させる。
「ガルダ、応援を連れてくるまでこの辺りを調査してくれ。後ろの方にいる大きな魔力の正体を見て来てくれ、クリスタは周りの警戒を頼む」
すぐに転移で王都に戻り、数が多いことを兵士に伝える。
「魔物の本体が街を襲ってくるらしい、救護の為にコハクを呼んできてくれ」
僕は、コハクが到着するまでに兵士を数回に分けて運んだ。
そして、最後にコハクと共に街に到着する。
さて、コハクをどっちに連れて行くべきか。
自分で隣町に走るか、コハクが走るか。
「こっちはどのくらいの敵がいるんだ?」
「今襲ってきているのはオークが100体ほどで後方に大量のゴブリンが見えます。オークたちであれば連れて来ていただいた騎士達で十分戦えますが、その後方に見える魔物が到着するとまずいですね。数が多すぎます。あれが本体でしょう」
『ガルダ、上空から見た感じではどうなの』
『別れていた分隊が合流して街に近づいている。後ろの魔物は全部で1000体ほどだ。畑や小屋があるから我は攻撃していないぞ』
「強い魔力の正体は?」
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「コハク、クリスタを連れてエレノア達のところへ移動して欲しい」
「わかりました」
「あっちについてもコハクは攻撃には参加しなくて良い。エイミーとクリスタが居れば十分だろう」
「良いのですか?」
「ああ、エレノア達を頼む」
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僕もすぐに門の上に立ち、周りを確認する。
後方に見える魔物はまだ少し先。だが数は多い。9歳の時に戦った時より多いかもしれない。
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