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5、屈辱の寝台(前)※成人向け
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「っ……!?」
反射的に叫び、バタンと扉の閉まる音が響く。
気づけば、カイオスの寝室に連れ込まれていた。
寝台の上に投げ出され、シーツの弾む感触に身を打たれる。
「っ、ふざけ……!」
上体を起こそうとした瞬間、肩を押さえつけられた。
「落ち着け」
「こんな状況で落ち着けるわけが……!」
怒声を遮るように、カイオスの手がリアンの顎をすくう。
そのまま顔が近づき、唇が触れそうな距離に迫る。
「お前は……私を憎んでいるんだろう?」
囁きながら、カイオスの指がリアンの喉元を撫でた。
「……ええ」
「なら……いい」
「は……?」
「憎んでもいい。恨んでもいい」
その言葉と共に、リアンの手の甲へ熱い口づけが落ちる。
(なぜ……そこまで僕を……?)
リアンの中で、混乱と戸惑いがせめぎ合う。
(この人は、僕を……捨てたはずなのに……)
「お前は、もう逃げられない。この婚姻を受け入れた時から、それは決まっていたことだ」
囁くように言いながら、カイオスの両腕がリアンの体を再び抱き締める。
「やめろ……!」
リアンはもがくが、圧倒的な力に抗えない。
(違う……僕は、逃げなければ……!)
絞り出すように、声を吐く。
「……僕を、どうするつもりだ……?」
カイオスの指がリアンの髪を撫でる。
「……お前を愛する。今度は、最後まで」
まるで誓いの言葉のように、静かに告げられる。
首筋にそっと唇が触れた。
「リアン、愛しい人。もうここから逃がさない……」
震えるリアンの身体に、カイオスの手が絡みつく。
背筋をなぞられ、熱がじわじわと広がっていく。
「やめろ……カイオス……!」
リアンの声は掠れ、拒絶の言葉もか細く揺れる。
けれどカイオスの視線は、冷静で、どこまでも獣のように深い。
「お前は私の妃だろう?」
そして返ってくる声は、まるで冷静な論理のようだった。
唇が耳朶を食み、じっくりと熱を送り込む。
「……っ、や、めろ……!妃であれば、無理やり従わせてもいいというのか……!?」
カイオスの瞳がわずかに細められ、唇が歪む。
「無理やり?どこがだ?」
「は……?」
「これは、夫婦ならば当然のことだ。そうだろう?」
理屈で縛るような声だった。
顎を持ち上げられ、視線が絡む。
「それにお前は、私に憎しみを向けながらも、どこかで拒み切れていない」
「……っ!」
言葉の刃が、痛いほどに核心を突いた。
(だって……あまりにも似ているから)
彼の手、彼の腕、彼の声。
全部が、あの頃と同じ。
「お前は、本当に私を拒めるのか?」
頭の中が真っ白になる。
(拒まなければ……拒む、僕は──)
「……やめ」
言いかけた瞬間。
カイオスの唇が再びリアンを塞いだ。
逃げ場も、抗う力も残っていない。
熱を孕んだ舌が、咥内をねっとりと這い、粘膜を丹念に掬っていく。
未経験の身体には、そのすべてがあまりに刺激的だった。
「んっ……ぅ、っ……」
逃げたい。嫌悪の声をあげたい。けれど、それすらもう、うまくできなかった。
無理やり塞がれた口から零れた甘い声を、カイオスは喜ぶように舌で追う。
ぴたりと張りついた身体に、リアンの細い指先が震える。
カイオスの体温が、肌に押しつけられた衣越しに伝わってくる。
身を捩っても、その腕は逃がす気配すら見せなかった。
ただ、逃げ道を与えないように、丁寧に──優しく、けれど冷酷なまでに重く、身体を覆ってくる。
小さな舌を軽く吸われた後、ようやく唇が解放された。
リアンは息を吸い込み、荒く呼吸を繰り返す。
その姿を、カイオスは愉悦に満ちた瞳で見下ろした。
「何も、知らないんだな……リアン……」
低く囁かれる声が、熱の残る耳をくすぐった。
──その声音は、確かな悦びに満ちていた。
その声音の下に潜むのは、執着と欲望、そして──所有の悦び。
二年前、婚姻が取り決められたその前から。
リアンは誰にも心を開けず、誰にも身体を向けることができなかった。
故にリアンは──男は当たり前で、女すら知らない。
その無垢さが、いま目の前の男をどこまでも悦ばせていると、リアンは気付いていない。
カイオスの指が、肌の上を這い落ちていく。
細い腰を辿るように撫でながら、ぬるりと体温を移してくる指先に、リアンの身体がびくりと震えた。
「や、いや、だ……っ」
かすれる声と同時に、手首を押さえつけられる。
その力強さに、腕がベッドに縫いとめられるような感覚を覚えた。
唇が、白い肌のうえにじわりと熱を滲ませる。
リアンは息を乱し、何度も唇を噛んだ。
それでも、声は漏れてしまう。
「……やめろ……っ、カイオス……!」
懇願するようなその声に、男はただ静かに、楽しげに喉を鳴らした。
「……そんなに息を震わせて……何が、やめろ、だ」
冷ややかな声音なのに、なぜだろう──その声は妙に心臓に触れてくる。
カイオスの指がリアンの太腿を撫でる。
すっと、脚の間へと滑っていく。
そのたび、身体の奥から突き上げるような震えが走った。
「……っ、ひぁ……」
漏れてしまった声に、カイオスが愉悦を隠さず口元の笑みが深まる。
「……そんな可愛い声が出るとはな」
「ち、違……っ」
恥ずかしさにリアンが顔を背けた瞬間、カイオスの指先がさらに深く這った。
触れるか触れないか、その絶妙な距離で敏感な場所をなぞられる。
呼吸が、苦しいほどに浅くなる。
「ほら……もう、こんなに熱くなってる」
潤み始めた鈴口を、指がぬるりと擦る。
誰にも触れさせたことのないそこは、あまりにも素直に反応していた。
ゾクリと背筋を這い上がる感覚に、視界がかすむ。
「……っ、や……っ、やめ……っ!」
必死に腰をよじるが、カイオスの腕に捕らえられたまま、逃れることは叶わない。
ついに、リアン自身を手のひらに収めたカイオスは、わざと強めに擦り上げた。
「ひっ……!やぁ、ああ……!」
リアンは叫びにも似た声を上げた。
このままではいけないと、理性が警鐘を鳴らすのに、身体は言うことをきかない。
「逃げられると思うのか?」
低く、耳元に落とされる言葉が、また熱を孕む。
カイオスの唇が、首筋を這う。
それだけで、肌が粟立ち、意識が焼けるように疼く。
「……私から、こんな状態で?」
リアンの太腿が跳ねるたび、湿った音が部屋に響く。
「やだ……っ、こんなの……っ」
「……こちらは嫌がっていないな」
その嘲るような声が、快楽を肯定する鎖のようにリアンを縛っていく。
「ち、が……っ、違う……っ!」
否定の言葉を吐いても、身体はすでに限界を超えていた。
カイオスの手が一際強く擦った、その瞬間──
「くぅ、んんっ……!」
リアンは背を弓なりに反らせながら達した。
白濁とした液体がゆっくりとカイオスに手のひらに流れていく。
荒く息を吐き、濡れた吐息が空気に溶ける。
「どこまでも可愛いな……お前は……」
手の中に溢れた熱を、カイオスは絡め取るように弄ぶ。
そして──。
濡れた指先が、リアンの後孔へと伸びていった。
リアンの呼吸が、止まった。
熱が、深くまで侵食してくる。
拒むつもりだった感覚が、リアンの中でひどく脆く、もろく崩れていく。
重たく沈み込んでくるカイオスの身体。その熱を、リアンの中は否応なく迎え入れてしまっていた。
反射的に叫び、バタンと扉の閉まる音が響く。
気づけば、カイオスの寝室に連れ込まれていた。
寝台の上に投げ出され、シーツの弾む感触に身を打たれる。
「っ、ふざけ……!」
上体を起こそうとした瞬間、肩を押さえつけられた。
「落ち着け」
「こんな状況で落ち着けるわけが……!」
怒声を遮るように、カイオスの手がリアンの顎をすくう。
そのまま顔が近づき、唇が触れそうな距離に迫る。
「お前は……私を憎んでいるんだろう?」
囁きながら、カイオスの指がリアンの喉元を撫でた。
「……ええ」
「なら……いい」
「は……?」
「憎んでもいい。恨んでもいい」
その言葉と共に、リアンの手の甲へ熱い口づけが落ちる。
(なぜ……そこまで僕を……?)
リアンの中で、混乱と戸惑いがせめぎ合う。
(この人は、僕を……捨てたはずなのに……)
「お前は、もう逃げられない。この婚姻を受け入れた時から、それは決まっていたことだ」
囁くように言いながら、カイオスの両腕がリアンの体を再び抱き締める。
「やめろ……!」
リアンはもがくが、圧倒的な力に抗えない。
(違う……僕は、逃げなければ……!)
絞り出すように、声を吐く。
「……僕を、どうするつもりだ……?」
カイオスの指がリアンの髪を撫でる。
「……お前を愛する。今度は、最後まで」
まるで誓いの言葉のように、静かに告げられる。
首筋にそっと唇が触れた。
「リアン、愛しい人。もうここから逃がさない……」
震えるリアンの身体に、カイオスの手が絡みつく。
背筋をなぞられ、熱がじわじわと広がっていく。
「やめろ……カイオス……!」
リアンの声は掠れ、拒絶の言葉もか細く揺れる。
けれどカイオスの視線は、冷静で、どこまでも獣のように深い。
「お前は私の妃だろう?」
そして返ってくる声は、まるで冷静な論理のようだった。
唇が耳朶を食み、じっくりと熱を送り込む。
「……っ、や、めろ……!妃であれば、無理やり従わせてもいいというのか……!?」
カイオスの瞳がわずかに細められ、唇が歪む。
「無理やり?どこがだ?」
「は……?」
「これは、夫婦ならば当然のことだ。そうだろう?」
理屈で縛るような声だった。
顎を持ち上げられ、視線が絡む。
「それにお前は、私に憎しみを向けながらも、どこかで拒み切れていない」
「……っ!」
言葉の刃が、痛いほどに核心を突いた。
(だって……あまりにも似ているから)
彼の手、彼の腕、彼の声。
全部が、あの頃と同じ。
「お前は、本当に私を拒めるのか?」
頭の中が真っ白になる。
(拒まなければ……拒む、僕は──)
「……やめ」
言いかけた瞬間。
カイオスの唇が再びリアンを塞いだ。
逃げ場も、抗う力も残っていない。
熱を孕んだ舌が、咥内をねっとりと這い、粘膜を丹念に掬っていく。
未経験の身体には、そのすべてがあまりに刺激的だった。
「んっ……ぅ、っ……」
逃げたい。嫌悪の声をあげたい。けれど、それすらもう、うまくできなかった。
無理やり塞がれた口から零れた甘い声を、カイオスは喜ぶように舌で追う。
ぴたりと張りついた身体に、リアンの細い指先が震える。
カイオスの体温が、肌に押しつけられた衣越しに伝わってくる。
身を捩っても、その腕は逃がす気配すら見せなかった。
ただ、逃げ道を与えないように、丁寧に──優しく、けれど冷酷なまでに重く、身体を覆ってくる。
小さな舌を軽く吸われた後、ようやく唇が解放された。
リアンは息を吸い込み、荒く呼吸を繰り返す。
その姿を、カイオスは愉悦に満ちた瞳で見下ろした。
「何も、知らないんだな……リアン……」
低く囁かれる声が、熱の残る耳をくすぐった。
──その声音は、確かな悦びに満ちていた。
その声音の下に潜むのは、執着と欲望、そして──所有の悦び。
二年前、婚姻が取り決められたその前から。
リアンは誰にも心を開けず、誰にも身体を向けることができなかった。
故にリアンは──男は当たり前で、女すら知らない。
その無垢さが、いま目の前の男をどこまでも悦ばせていると、リアンは気付いていない。
カイオスの指が、肌の上を這い落ちていく。
細い腰を辿るように撫でながら、ぬるりと体温を移してくる指先に、リアンの身体がびくりと震えた。
「や、いや、だ……っ」
かすれる声と同時に、手首を押さえつけられる。
その力強さに、腕がベッドに縫いとめられるような感覚を覚えた。
唇が、白い肌のうえにじわりと熱を滲ませる。
リアンは息を乱し、何度も唇を噛んだ。
それでも、声は漏れてしまう。
「……やめろ……っ、カイオス……!」
懇願するようなその声に、男はただ静かに、楽しげに喉を鳴らした。
「……そんなに息を震わせて……何が、やめろ、だ」
冷ややかな声音なのに、なぜだろう──その声は妙に心臓に触れてくる。
カイオスの指がリアンの太腿を撫でる。
すっと、脚の間へと滑っていく。
そのたび、身体の奥から突き上げるような震えが走った。
「……っ、ひぁ……」
漏れてしまった声に、カイオスが愉悦を隠さず口元の笑みが深まる。
「……そんな可愛い声が出るとはな」
「ち、違……っ」
恥ずかしさにリアンが顔を背けた瞬間、カイオスの指先がさらに深く這った。
触れるか触れないか、その絶妙な距離で敏感な場所をなぞられる。
呼吸が、苦しいほどに浅くなる。
「ほら……もう、こんなに熱くなってる」
潤み始めた鈴口を、指がぬるりと擦る。
誰にも触れさせたことのないそこは、あまりにも素直に反応していた。
ゾクリと背筋を這い上がる感覚に、視界がかすむ。
「……っ、や……っ、やめ……っ!」
必死に腰をよじるが、カイオスの腕に捕らえられたまま、逃れることは叶わない。
ついに、リアン自身を手のひらに収めたカイオスは、わざと強めに擦り上げた。
「ひっ……!やぁ、ああ……!」
リアンは叫びにも似た声を上げた。
このままではいけないと、理性が警鐘を鳴らすのに、身体は言うことをきかない。
「逃げられると思うのか?」
低く、耳元に落とされる言葉が、また熱を孕む。
カイオスの唇が、首筋を這う。
それだけで、肌が粟立ち、意識が焼けるように疼く。
「……私から、こんな状態で?」
リアンの太腿が跳ねるたび、湿った音が部屋に響く。
「やだ……っ、こんなの……っ」
「……こちらは嫌がっていないな」
その嘲るような声が、快楽を肯定する鎖のようにリアンを縛っていく。
「ち、が……っ、違う……っ!」
否定の言葉を吐いても、身体はすでに限界を超えていた。
カイオスの手が一際強く擦った、その瞬間──
「くぅ、んんっ……!」
リアンは背を弓なりに反らせながら達した。
白濁とした液体がゆっくりとカイオスに手のひらに流れていく。
荒く息を吐き、濡れた吐息が空気に溶ける。
「どこまでも可愛いな……お前は……」
手の中に溢れた熱を、カイオスは絡め取るように弄ぶ。
そして──。
濡れた指先が、リアンの後孔へと伸びていった。
リアンの呼吸が、止まった。
熱が、深くまで侵食してくる。
拒むつもりだった感覚が、リアンの中でひどく脆く、もろく崩れていく。
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