前世で僕を裏切ったはずの恋人が、生まれ変わっても離してくれない

めがねあざらし

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13、隔離された世界 (前)※成人向け

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「やだ、いやぁ……っ」

 掠れた叫びが、熱に湿った空気を震わせる。
 寝台の上、汗と欲で濡れたシーツが、何もかもを物語っていた。

 リアンの身体は、カイオスに組み敷かれ、逃げ場もなく嬲られている。
 すでに何度も埋め込まれた熱が、そのたびに深く奥へ押し込まれ、
 擦れるような動きが、否応なく快楽の波を呼び起こしていた。

 一度崩された箍は戻らない。
 痛みや怖れはとっくに霞み、代わりに、身体は甘い予感に痺れていた。

(こんなの……いやだ……!)

 叫びとは裏腹に、熱の芯が蠢き、快感の痕跡が全身を這い回る。
 与えられる悦びに、肉は悲しいほど敏感に応えてしまう。

 カイオスの動きは容赦がない。だが、乱暴とは違った。
 緻密で、計算された快楽の与え方。
 まるで、リアンの崩れ落ちる場所を、知り尽くしているかのように。

 広げられた脚。背を反らされ、奥まで踏み込まれる感触。
 もうそこには、「拒絶」という概念が入り込む余地すらなかった。

「リアン……早く、孕んでしまえ、私の子を……そうすれば、お前はもっと逃げられなくなる……」

 耳元に囁かれたその声は、まるで媚薬のような甘さと毒気を帯びていた。
 カイオスの言葉が、リアンの心をゆっくりと壊していく。

(人魚の血が……僕を縛る……!)

 アクアフィナの血脈。
 美しくあれと、繁栄のために存在せよと定められたその血が、いまや呪いでしかなかった。

「やぁ、いや……っ、やだ、孕みたくない……っ」

 泣き出しそうな声で訴える。
 だがその願いなど、まるで届かない。
 それどころか、その涙まじりの声さえも、カイオスにとっては悦びの調べでしかないのだ。

 意識が否定しても、身体は裏切る。
 粘膜がずるりと擦れ、熱い肉を迎え入れてしまう。
 己の中が蠢き、無様に絡みついて、快楽を貪っているのがはっきりとわかる。

 カイオスの興奮も加速していく。
 彼の肉が膨らみ、脈打ち、意識の深部を抉るように押し上げてくる。
 荒い息が肌を灼く。

 そして、圧倒的な衝動がぶつかるように、奥を抉ったその瞬間──

「ひ、あああああっ……っ」

 白濁した快楽に包まれ、リアンの身体が跳ねた。
 思考が途切れ、全身が痙攣する。

 奥でカイオスを締めつける肉。
 その締めつけに煽られたカイオスは、容赦なく腰を打ちつけてきた。

「は……リアン、中に……出すぞっ」

 意識が霞む。
 打ち付けられるたび、寝台が軋みを上げる。

「ひっ……だめ、だめ、っ……抜いて……っ」

 熱に浮かされた声。
 必死の拒絶も虚しく、リアンの身体は力を失い、逃げ出すことさえ叶わない。

 そして——

 どくり、と熱が流し込まれる。
 膨れ上がった衝動が、深部に染み渡っていく。

「あ……っ」

 目尻から、一筋の涙がつうと流れた。
 それがシーツに落ち、静かに滲む。

(……地獄だ)

 心の奥でそう呟きながら、リアンは瞳を閉じた。
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