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空腹
しおりを挟む目を覚ましたが、次は何を失うのか怖くなり目をつぶる。
やってきた眠気に意識を手放す。
目の前に座っていたのは彼。
私はシートベルトをしていた。
彼が振り返りながら言った。
「暇なら息子の勉強くらい見てやれよ」
重く刺さった言葉。
目を覚ます。
「魘されてたけど大丈夫か?」
ちあきの声だ。
「うん。何か長い夢を見てたみたい。」
「そうか」
静かになってしまって部屋。
今の状況じゃあ、もうちあきがこの部屋に居るのかすら分からない。
「ちあき…」
「…どうした?」
その時静かな部屋にお腹の音が鳴った。
「ああ、お腹すいたのか。今日はパスタだ。」
目の前にお皿を置かれた音がした。
少し待つが案内してくれなかったので手を伸ばす。
するとちあきの大きな片手で繋がれた。
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