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第71話
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アンナ公爵夫人やイザベラ嬢たちと、今後の事を色々と話し合ってから数日。王都内ではそこかしこで動きが活発化し、騒がしくなり始めた。貴族たちも商人たちも桃に関しての情報収集を始め、どのあたりに木が生っているのかを必死に探っている。
そしてアンナ公爵夫人が教えてくれた情報の通り、カルフォン公爵家も王家の意向を受けて、‟若返りの桃”について情報を集め始め、必ず見つけ出すと息巻きながら探索に力を入れ始めたそうだ。
カルフォン公爵家は、七十年前のオークションでの裏工作の成功から、王族から大分気に入られている様だ。しかし今回は、手元にないものを手に入れなければいけない。七十年前のオークションにおいては、実物が目の前にあった事で出来た裏工作も、実物がなければ意味をなさないからな。
今日は、久々にマルグリット嬢とナタリー嬢とのお茶会だ。マルグリット嬢とは誕生日パーティー以来の再会であるし、ナタリー嬢も同じくそれくらいぶりだ。
「お二人ともお久しぶりです。お元気でしたか?」
「私の方は相も変わらず殿下たちに付き纏われていますが、それ以外には特に変化はありませんでしたね。ですがマルグリット様の方は…………」
「ここ数日間は、‟若返りの桃”関係で忙しかったですね。ローラたちはどういう事だと五月蠅く聞いてきますし、使用人たちも、ここ数日で態度を急激に変えてきました。正直気分が悪くてしかたありませんでした」
マルグリット嬢が、嫌悪感を全開にしながらそう言う。今日顔を見た時から思っていたが、相当なストレスになってしまっている様だ。喜んで欲しくて桃を贈ったが、これでは逆効果になってしまったな。
「マルグリット嬢、俺の贈り物で貴女に相当な負担をかけてしまった様です。お詫び申し上げます」
「いえ、あの贈り物は非常に嬉しいものでした。私が色々と負担を感じているのは、決してウォルターさんのせいではありませんから」
微笑みながらマルグリット嬢はそう言ってくれるが、それでも俺の贈り物が原因である事に変わりない。マルグリット嬢のストレスを減らすためにもと、バックパックから一つの果物を取り出す。それからもう一つ、果物ナイフをバックパックから取り出す。
「それは、オレンジですか?」
「そうです。この果物には、負担を癒してくれる効果が強くあるっていうのが分かってます。それから桃程の強い効能ではありませんが、肌艶に良い影響を及ぼす効能もありますよ」
オレンジを食べやすい様に切り分けながら、マルグリット嬢にオレンジの効能について教える。そして俺がオレンジの効能を伝えた瞬間、この部屋から音と言う音が消え去り、シーンと静まり返ってしまう。
そんな中で、イザベラ嬢が手元にあるベルへと手を伸ばす。そのままベルを鳴らして、メイドさんを部屋の中へと呼び入る。
「お母様は今どこに?」
「庭園にてお寛ぎなされております」
「至急、私の部屋に来るように伝えてくれる」
「畏まりました」
「いや、何でアンナ様を呼ぶひつよ…………」
「――――何か?」
「……いえ、何でもないです」
そしてアンナ公爵夫人が教えてくれた情報の通り、カルフォン公爵家も王家の意向を受けて、‟若返りの桃”について情報を集め始め、必ず見つけ出すと息巻きながら探索に力を入れ始めたそうだ。
カルフォン公爵家は、七十年前のオークションでの裏工作の成功から、王族から大分気に入られている様だ。しかし今回は、手元にないものを手に入れなければいけない。七十年前のオークションにおいては、実物が目の前にあった事で出来た裏工作も、実物がなければ意味をなさないからな。
今日は、久々にマルグリット嬢とナタリー嬢とのお茶会だ。マルグリット嬢とは誕生日パーティー以来の再会であるし、ナタリー嬢も同じくそれくらいぶりだ。
「お二人ともお久しぶりです。お元気でしたか?」
「私の方は相も変わらず殿下たちに付き纏われていますが、それ以外には特に変化はありませんでしたね。ですがマルグリット様の方は…………」
「ここ数日間は、‟若返りの桃”関係で忙しかったですね。ローラたちはどういう事だと五月蠅く聞いてきますし、使用人たちも、ここ数日で態度を急激に変えてきました。正直気分が悪くてしかたありませんでした」
マルグリット嬢が、嫌悪感を全開にしながらそう言う。今日顔を見た時から思っていたが、相当なストレスになってしまっている様だ。喜んで欲しくて桃を贈ったが、これでは逆効果になってしまったな。
「マルグリット嬢、俺の贈り物で貴女に相当な負担をかけてしまった様です。お詫び申し上げます」
「いえ、あの贈り物は非常に嬉しいものでした。私が色々と負担を感じているのは、決してウォルターさんのせいではありませんから」
微笑みながらマルグリット嬢はそう言ってくれるが、それでも俺の贈り物が原因である事に変わりない。マルグリット嬢のストレスを減らすためにもと、バックパックから一つの果物を取り出す。それからもう一つ、果物ナイフをバックパックから取り出す。
「それは、オレンジですか?」
「そうです。この果物には、負担を癒してくれる効果が強くあるっていうのが分かってます。それから桃程の強い効能ではありませんが、肌艶に良い影響を及ぼす効能もありますよ」
オレンジを食べやすい様に切り分けながら、マルグリット嬢にオレンジの効能について教える。そして俺がオレンジの効能を伝えた瞬間、この部屋から音と言う音が消え去り、シーンと静まり返ってしまう。
そんな中で、イザベラ嬢が手元にあるベルへと手を伸ばす。そのままベルを鳴らして、メイドさんを部屋の中へと呼び入る。
「お母様は今どこに?」
「庭園にてお寛ぎなされております」
「至急、私の部屋に来るように伝えてくれる」
「畏まりました」
「いや、何でアンナ様を呼ぶひつよ…………」
「――――何か?」
「……いえ、何でもないです」
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