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第99話
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魔境から完全に脱出してから、精鋭部隊は強行軍で王都まで戻っていった。その強行軍に、俺は付いて行かなかった。というより、精鋭部隊のリーダーが暗に付いてくるなと伝えてきたので、これ幸いにと久々の家族団欒を楽しんでから、のんびりと王都へと帰還する事にした。
ベイルトンでのんびりと過ごす事は、カノッサ公爵夫妻とジャック爺に手紙で伝えていたし、了承の手紙も帰ってきた。親父や兄貴たちと木剣をぶつけ合って鍛錬したり、母さんや叔母さんたちには、王都のお土産と共に桃やオレンジを渡すなどして過ごした。
その際に、母さんや叔母さんたち女性陣から、イザベラ嬢たちの事を根掘り葉掘り聞かれる事となった。何故そこまで色々と知りたがるのだろうと疑問を抱きながら、質問された事を答えていった。そんな俺を見た母さんや叔母さんたち女性陣は、額に手を当てて天を仰いだり、肩を落としてガックリしたりしていた。親父は母さんの肩に手を添えて慰めており、兄貴たちはお前はといった感じで呆れていた。
その日は皆の反応について一日中考えたが分からず、夕食時に恥を忍んで母さんに色々と質問してみた。それが母さんの何かに深く突き刺さったみたいで、両手で顔を覆って黙り込んでしまった。親父からは「お前は……」と呆れられながら白い目で見られたり、兄貴たちからは「彼女たちは苦労するな」と言われた。
すると次の日から王都に帰還する日まで、母さんや叔母さんたち女性陣から、女心とは何ぞやと暇さえあれば言われ、親父や兄貴たちからは、男の甲斐性とはみたいな話をされ続けた。そして王都に帰還する今日、母さんからイザベラ嬢とアンナ公爵夫人に渡す様にと、二通の手紙を手渡された。
(中身は何があっても絶対に見るな、それぞれに確実に手渡しで渡す様にだったか。何を書いたのかは知らんが、母さんがここまで厳命するのは珍しい。という事は、それ程までに重要な事が書かれているんだろう)
そんな事を考えていたら、親父や母さんたち家族や、叔母さんたち女性陣の深く大きいため息が聞こえた気がした。うん、気のせいだろう。間違いない。
「ウォルター坊ちゃん、俺たち王都までのんびり行きますけど、本当にいいんですかい?」
「ああ、問題ないよ、ドニ。俺が急いで帰った所で、何かが急激に変わる訳じゃないしね」
「そういうもんですか?」
「そういうもんだよ。それに精鋭部隊のリーダーの様子からいって、手柄は自分たちで独り占めしたいって感じだったしね。あまり早く王都に戻り過ぎても、予想外の所から火種が出てくる可能性があるからね。それだったら、完全に燃えさかっていて、興味が早々移りそうにない時に帰るに限るよ」
「ウォルター坊ちゃんは、相変わらず出世欲がないですね~」
「何事も程々でいいんだよ。欲張りすぎるとロクな事がないってのを、俺は魔境と言う地で学んだよ」
「ははは、魔境に潜り続けているウォルター坊ちゃんが言うと、説得力が違いますね。分かりやした。それじゃあ、俺たちとのんびり旅をしましょうか」
「そうしようか」
ベイルトンに行商に来ていた王都を拠点といている商人団、その商人団のリーダであるドニと共に、のんびりまったりと王都への帰還を始めた。
ベイルトンでのんびりと過ごす事は、カノッサ公爵夫妻とジャック爺に手紙で伝えていたし、了承の手紙も帰ってきた。親父や兄貴たちと木剣をぶつけ合って鍛錬したり、母さんや叔母さんたちには、王都のお土産と共に桃やオレンジを渡すなどして過ごした。
その際に、母さんや叔母さんたち女性陣から、イザベラ嬢たちの事を根掘り葉掘り聞かれる事となった。何故そこまで色々と知りたがるのだろうと疑問を抱きながら、質問された事を答えていった。そんな俺を見た母さんや叔母さんたち女性陣は、額に手を当てて天を仰いだり、肩を落としてガックリしたりしていた。親父は母さんの肩に手を添えて慰めており、兄貴たちはお前はといった感じで呆れていた。
その日は皆の反応について一日中考えたが分からず、夕食時に恥を忍んで母さんに色々と質問してみた。それが母さんの何かに深く突き刺さったみたいで、両手で顔を覆って黙り込んでしまった。親父からは「お前は……」と呆れられながら白い目で見られたり、兄貴たちからは「彼女たちは苦労するな」と言われた。
すると次の日から王都に帰還する日まで、母さんや叔母さんたち女性陣から、女心とは何ぞやと暇さえあれば言われ、親父や兄貴たちからは、男の甲斐性とはみたいな話をされ続けた。そして王都に帰還する今日、母さんからイザベラ嬢とアンナ公爵夫人に渡す様にと、二通の手紙を手渡された。
(中身は何があっても絶対に見るな、それぞれに確実に手渡しで渡す様にだったか。何を書いたのかは知らんが、母さんがここまで厳命するのは珍しい。という事は、それ程までに重要な事が書かれているんだろう)
そんな事を考えていたら、親父や母さんたち家族や、叔母さんたち女性陣の深く大きいため息が聞こえた気がした。うん、気のせいだろう。間違いない。
「ウォルター坊ちゃん、俺たち王都までのんびり行きますけど、本当にいいんですかい?」
「ああ、問題ないよ、ドニ。俺が急いで帰った所で、何かが急激に変わる訳じゃないしね」
「そういうもんですか?」
「そういうもんだよ。それに精鋭部隊のリーダーの様子からいって、手柄は自分たちで独り占めしたいって感じだったしね。あまり早く王都に戻り過ぎても、予想外の所から火種が出てくる可能性があるからね。それだったら、完全に燃えさかっていて、興味が早々移りそうにない時に帰るに限るよ」
「ウォルター坊ちゃんは、相変わらず出世欲がないですね~」
「何事も程々でいいんだよ。欲張りすぎるとロクな事がないってのを、俺は魔境と言う地で学んだよ」
「ははは、魔境に潜り続けているウォルター坊ちゃんが言うと、説得力が違いますね。分かりやした。それじゃあ、俺たちとのんびり旅をしましょうか」
「そうしようか」
ベイルトンに行商に来ていた王都を拠点といている商人団、その商人団のリーダであるドニと共に、のんびりまったりと王都への帰還を始めた。
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