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第5話
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小・中・高と普通に学校に通い、友達も多くいた。祖父と祖母が亡くなるまでは、祖父と祖母の家に月の何日か遊びに行っていた。一部は普通ではなかったけれど、それ以外はごくごく普通の人としての生活を送っていた。そんな生活が変わったのは、高校生の頃に祖父が亡くなり、そんな祖父を追いかけるように次いで祖母が亡くなり、大事な人を立て続けに失った頃からだろう。
友達と遊びに行ったりするには休日だけ変えて、平日は授業終わりに寄り道せずに家へと帰る様にした。少しでも多くの時間を、紗雪さんと一緒に過ごしたかったからだ。祖父と祖父が亡くなった時から、俺にとっての家族は紗雪さんだけとなった。それからは、育ててもらった恩を返すために、紗雪さんのために生きていこうと密かに決意した。
その日から、俺の世界は紗雪さんを中心とするものになり、紗雪さんがいる場所がが俺の生きる場所となった。
『お二人とも、思い当たる事がありそうですね』
「ええ、確かにその条件には当てはまりそうです」
「そうだな。私も色々と思い当たる事があった」
『一応の納得をしてもらえたという事で、話を先に進めたいと思います。まず最初に、凍夜さんと紗雪さんにお願いしたい事があります』
「お願いしたい事ですか?」
『はい、そうです。お願いしたい事とは、この子の事です。この子はまだ生まれたばかりの眷属で、神の眷属としての格も低く力も弱いです。なので貴方たち二人の傍に置いてもらい、この子を守護してほしいのです』
「…………それに対する対価は?」
「紗雪さん、引き受けるの?」
「神がわざわざ下手に出てお願いをしてくるんだ。その態度を取っている内に引き受けた方がいい」
「それも、日本の神々といろいろあった時の教訓?」
「そうだ。こいつらの様な存在を怒らせたりすると、非常に面倒な事になる事は間違いない。そうなった時の方が何倍も厄介な事になる」
『ふふふ、紗雪さんは私たちの様な存在について、よくご存じですね。それで、凍夜さんはどうしますか?』
紗雪さんが日本の神々との事を思い出したのか、苦々しい顔をしている。あんな顔をしてしまう程に、色々と面倒事とやらを押し付けられたりしたのだろう。それを自分の身でも体験したいかといえば、したくはないというのが本音だ。なので、変に逆らう事なく引き受ける事にした。
「……分かりました、引き受けます」
『快く引き受けてくださり、ありがとうございます』
「だが先程も言ったが、対価はしっかりともらうぞ」
『はい、それは勿論です。娘を守ってもらうのに、神としても親としても、お二人に何も与えないという選択肢はありません。なのでお二人には、私の加護を授けたいと思います。紗雪さんもそれで宜しいですか?』
「……十分すぎる程だ。加護に関して詳しく教えてくれ」
『分かりました。私の加護を授かった者は、自由自在に水を生みだす事が出来る様になり、水という存在を支配下に置いて、意のままに操る事が出来るようになります。それが例え、どんな相手であろうと、どんな場所であろうともです。勿論、私や娘たち以外のですけどね』
ネロさんはそう言って、ニコリと微笑む。流石は水を司る最高神と言うべきか、授けられる加護が強大過ぎるな。そして、その強大な加護による力がネロさんの力のほんの一端であるという事を理解し、紗雪さんが怒らせると面倒な事になると言った意味が、ようやく実感として湧いてきた。
友達と遊びに行ったりするには休日だけ変えて、平日は授業終わりに寄り道せずに家へと帰る様にした。少しでも多くの時間を、紗雪さんと一緒に過ごしたかったからだ。祖父と祖父が亡くなった時から、俺にとっての家族は紗雪さんだけとなった。それからは、育ててもらった恩を返すために、紗雪さんのために生きていこうと密かに決意した。
その日から、俺の世界は紗雪さんを中心とするものになり、紗雪さんがいる場所がが俺の生きる場所となった。
『お二人とも、思い当たる事がありそうですね』
「ええ、確かにその条件には当てはまりそうです」
「そうだな。私も色々と思い当たる事があった」
『一応の納得をしてもらえたという事で、話を先に進めたいと思います。まず最初に、凍夜さんと紗雪さんにお願いしたい事があります』
「お願いしたい事ですか?」
『はい、そうです。お願いしたい事とは、この子の事です。この子はまだ生まれたばかりの眷属で、神の眷属としての格も低く力も弱いです。なので貴方たち二人の傍に置いてもらい、この子を守護してほしいのです』
「…………それに対する対価は?」
「紗雪さん、引き受けるの?」
「神がわざわざ下手に出てお願いをしてくるんだ。その態度を取っている内に引き受けた方がいい」
「それも、日本の神々といろいろあった時の教訓?」
「そうだ。こいつらの様な存在を怒らせたりすると、非常に面倒な事になる事は間違いない。そうなった時の方が何倍も厄介な事になる」
『ふふふ、紗雪さんは私たちの様な存在について、よくご存じですね。それで、凍夜さんはどうしますか?』
紗雪さんが日本の神々との事を思い出したのか、苦々しい顔をしている。あんな顔をしてしまう程に、色々と面倒事とやらを押し付けられたりしたのだろう。それを自分の身でも体験したいかといえば、したくはないというのが本音だ。なので、変に逆らう事なく引き受ける事にした。
「……分かりました、引き受けます」
『快く引き受けてくださり、ありがとうございます』
「だが先程も言ったが、対価はしっかりともらうぞ」
『はい、それは勿論です。娘を守ってもらうのに、神としても親としても、お二人に何も与えないという選択肢はありません。なのでお二人には、私の加護を授けたいと思います。紗雪さんもそれで宜しいですか?』
「……十分すぎる程だ。加護に関して詳しく教えてくれ」
『分かりました。私の加護を授かった者は、自由自在に水を生みだす事が出来る様になり、水という存在を支配下に置いて、意のままに操る事が出来るようになります。それが例え、どんな相手であろうと、どんな場所であろうともです。勿論、私や娘たち以外のですけどね』
ネロさんはそう言って、ニコリと微笑む。流石は水を司る最高神と言うべきか、授けられる加護が強大過ぎるな。そして、その強大な加護による力がネロさんの力のほんの一端であるという事を理解し、紗雪さんが怒らせると面倒な事になると言った意味が、ようやく実感として湧いてきた。
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