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第9章
第283話
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楽しい夜の歓迎会の翌日、朝日がキラキラと輝く良い天気の中で、リアンノンさんと今回の依頼についての話し合いを始める。まず最初に、サリエル様たちから渡された、手紙と魔道具などが入っている鞄をリアンノンさんに手渡す。リアンノンさんは鞄の中から手紙を取り出し、じっくりと時間をかけて読んでいく。読んでいる内に真剣な表情と雰囲気に変わっていき、所々で険しい顔になったりもしていた。手紙を全て読み終わったリアンノンさんは、真剣な表情と雰囲気のまま右手を顎にもっていき、暫くの間静かに何かを考え込んだ。そして、リアンノンさんの中で何かしらの結論が出たのか、閉じられていた口を開く。
「先に一つ聞いておきたいのだが、レイアたちはこの手紙の内容は把握しているか?」(リアンノン)
「いや、詳細までは把握していない」(レイア)
「そうか。ならば、レイアたちも手紙を読んでおけ」(リアンノン)
「いいのか?」(レイア)
「ああ、構わん。手紙にもそう書かれている」(リアンノン)
「そうなのか?」(レイア)
「そうだ。封をする時に特殊な魔術をかけたとの事から、容易に封の開け閉めをする訳にはいかなかったのだろう」(リアンノン)
「色々な可能性を考えれば、その対応は正しいものだ」(レイア)
姉さんはそう言って、リアンノンさんから手紙を受けとりスラスラと読んでいく。数分程度で読み終わった後に、リナさんへと手紙を手渡す。受け取ったリナさんも同じく手紙をスラスラと読み終え、ユリアさんに手渡していってと、順番に手紙を読んでいく。そして、セインさんに手紙を手渡された俺が、最後にサリエル様たちの手紙を読む。
手紙に書き記された内容は、最初に今までに知り得た星から情報や、悪神たちの干渉によって誕生した魔人種たちの国についての事が書かれていた。それから手紙の後半には、その魔人種たちの国に対抗するための協力についてや、再び起きる可能性の高い大戦についての事が書かれていた。リアンノンさんの顔が所々で険しくなっていたのは、この前半部分の悪神の干渉についての部分や、後半に書かれている大戦が再び起きる可能性が高いという部分だろう。
リアンノンさんに正確な情報を伝える為に、言葉による情報共有の時よりも、さらに分かりやすく丁寧に情報が纏められている。サリエル様たちが俺たちにも読ませる様に書いていたのは、この分かりやすく丁寧に纏められた情報を、しっかりと俺や姉さんたちに共有させる為だろう。それらの情報をしっかりと頭の中に叩き込んでから、手紙をリアンノンさんへと返した。
「返事の手紙についてだが、少し時間をくれ。事が事だけに、この里の者たちとも相談をしておきたい」(リアンノン)
「了解した」(レイア)
「次は魔道具か。一体どんな魔道具を贈ってきたのやら」(リアンノン)
リアンノンさんがそう言って鞄から取り出したのは、通信魔術が付与された魔道具だ。それも秘匿性が最も高い通信魔術が付与されており、超長距離通信が可能である事や、特殊な空間である異空間内から異空間外への通信も可能となっている。さらに、通信状態になると空間ディスプレイが投影され、通信相手と実際に顔を見せあって会話をすることが出来る。
通信魔術が付与された魔道具の中で、ここまで高品質・高性能な魔道具を作り出すとなると、通信魔術について深い知識のある俺や、それに次ぐ知識を持つ兄さんや姉さんくらいだ。それ以外となると、妖精様方やサリエル様たちの様な、超上位存在たちしか思い当たらない。それらの事から、この魔道具を作ったのはサリエル様たちの内の誰か、もしくはサリエル様たち四柱による合作となる。どちらにしても、この魔道具はもの凄く貴重である事は間違いないな。
そんな魔道具には、使い方などが記された説明書が一緒に付けられており、それをリアンノンさんが静かに読んでいく。説明書を読み込んでいくリアンノンさんは、書かれているない様に驚いた表情をしたり、興味深そうな表情をしたりと色々な顔に変わっていた。魔術に特化し、他の種族より一段上の腕を持つ妖精族。その長であるリアンノンさんがこうした反応をするという事に、魔術に精通している妖精族でも、魔術に関して驚く事があるんだなと素直な感想を抱いた。
「異空間内から異空間外へ、一切の障害も遅延もなく、魔術による連絡が可能とはな。ここまで優れた魔術を生み出させる者が、まだまだ世界に残っているのだな」(リアンノン)
「それを一から生み出したのはカイル」(セイン)
「何?それは本当なのか?」(リアンノン)
「ええっと……はい、そうです。この魔術は、俺が一から組み上げた術式になります」
「独力でか?」(リアンノン)
「元々の発想は俺ですけど、完成までには兄さんや姉さん、それに里の皆に協力してもらいました」
「カイルはこう言っているが、私たちが協力をお願いされた時には、既に六割程術式は組み上がっていた。カイル一人で、新たな魔術を組み上げたと言ってもいい」(レイア)
「ほう。新たな魔術を一人で六割もか。それならば、レイアの言う通りカイル一人で生み出した魔術だな」(リアンノン)
通信魔術に関して興味を持ったリアンノンさんは、積極的に俺に色々な質問をしてくる。どういった経緯や構想で通信魔術を生み出すのに至ったのかや、術式を一から組み上げる時に意識した事など、魔術師の目線からの質問が中心だった。それらに対して、覚えている限りの事を話していき、魔術師同士の会話を楽しんでいく。そんな中で特に盛り上がった話題は、やはり魔術師らしく通信魔術の術式に関してだ。リアンノンさんは超一流の魔術師であり、長き時を過ごしてきた事から、色々な魔術を改良してみたり一から生み出したりしてきたそうだ。そんなリアンノンさんでさえも、通信魔術という新たな魔術は、素直に驚きと称賛を送る程の代物であると思ったとの事。
通信魔術に関して様々な事を話していたが、リアンノンさんが改良したり生み出した魔術の話題から、他の様々な魔術に関しての話題に移って広がっていき、姉さんたちも交じっての魔術師談義となっていった。様々な魔術の利点や欠点について意見を語り合い、それぞれ魔術師としての意見をぶつけ合っていく。それぞれ魔術師としての考え方が異なり、同じ魔術であっても違う視点で見ていて面白かった。姉さんにとっては使いやすく利点の多い魔術ではあるが、リナさんやセインさんにとっては使いづらくて欠点の多い魔術と考えていたりして、個人個人によって違いがあって色々と参考になった。
「でもやっぱり一番ぶっ飛んでいると思ったのは、カイルのあの魔術だよな」(モイラ)
「そうね。初めて見た時は、カイル君の正気を疑ったわね」(リナ)
「あれは誰が見ても正気を疑う。成功したから良かったものの、失敗してたら今頃ここにはいなかったかもしれない」(セイン)
「ほう、レイアたちがそこまで言うとはな。そんなに常識外れの魔術だったのか?」(リアンノン)
「あれは魔術師としての一つの答え」(セイン)
「その代わり、成功する確率は非常に低く、非常に精密な魔力制御の腕がいる」(レイア)
「成功すれば常識外れな力を手に入れる事が出来るけど、失敗したらその時点で終わりの魔術。カイル君が今でも平然とあの魔術を使ってるのを見て、あれだけ高難度の魔術をよく制御出来るなと思うわよ」(ユリア)
「話を聞くとますます気になってくるな。……後学のためにも、一度その魔術を見せてもらう事は出来るか?」(リアンノン)
「ええ、構いません。それじゃあ、庭に移動しましょうか」
「先に一つ聞いておきたいのだが、レイアたちはこの手紙の内容は把握しているか?」(リアンノン)
「いや、詳細までは把握していない」(レイア)
「そうか。ならば、レイアたちも手紙を読んでおけ」(リアンノン)
「いいのか?」(レイア)
「ああ、構わん。手紙にもそう書かれている」(リアンノン)
「そうなのか?」(レイア)
「そうだ。封をする時に特殊な魔術をかけたとの事から、容易に封の開け閉めをする訳にはいかなかったのだろう」(リアンノン)
「色々な可能性を考えれば、その対応は正しいものだ」(レイア)
姉さんはそう言って、リアンノンさんから手紙を受けとりスラスラと読んでいく。数分程度で読み終わった後に、リナさんへと手紙を手渡す。受け取ったリナさんも同じく手紙をスラスラと読み終え、ユリアさんに手渡していってと、順番に手紙を読んでいく。そして、セインさんに手紙を手渡された俺が、最後にサリエル様たちの手紙を読む。
手紙に書き記された内容は、最初に今までに知り得た星から情報や、悪神たちの干渉によって誕生した魔人種たちの国についての事が書かれていた。それから手紙の後半には、その魔人種たちの国に対抗するための協力についてや、再び起きる可能性の高い大戦についての事が書かれていた。リアンノンさんの顔が所々で険しくなっていたのは、この前半部分の悪神の干渉についての部分や、後半に書かれている大戦が再び起きる可能性が高いという部分だろう。
リアンノンさんに正確な情報を伝える為に、言葉による情報共有の時よりも、さらに分かりやすく丁寧に情報が纏められている。サリエル様たちが俺たちにも読ませる様に書いていたのは、この分かりやすく丁寧に纏められた情報を、しっかりと俺や姉さんたちに共有させる為だろう。それらの情報をしっかりと頭の中に叩き込んでから、手紙をリアンノンさんへと返した。
「返事の手紙についてだが、少し時間をくれ。事が事だけに、この里の者たちとも相談をしておきたい」(リアンノン)
「了解した」(レイア)
「次は魔道具か。一体どんな魔道具を贈ってきたのやら」(リアンノン)
リアンノンさんがそう言って鞄から取り出したのは、通信魔術が付与された魔道具だ。それも秘匿性が最も高い通信魔術が付与されており、超長距離通信が可能である事や、特殊な空間である異空間内から異空間外への通信も可能となっている。さらに、通信状態になると空間ディスプレイが投影され、通信相手と実際に顔を見せあって会話をすることが出来る。
通信魔術が付与された魔道具の中で、ここまで高品質・高性能な魔道具を作り出すとなると、通信魔術について深い知識のある俺や、それに次ぐ知識を持つ兄さんや姉さんくらいだ。それ以外となると、妖精様方やサリエル様たちの様な、超上位存在たちしか思い当たらない。それらの事から、この魔道具を作ったのはサリエル様たちの内の誰か、もしくはサリエル様たち四柱による合作となる。どちらにしても、この魔道具はもの凄く貴重である事は間違いないな。
そんな魔道具には、使い方などが記された説明書が一緒に付けられており、それをリアンノンさんが静かに読んでいく。説明書を読み込んでいくリアンノンさんは、書かれているない様に驚いた表情をしたり、興味深そうな表情をしたりと色々な顔に変わっていた。魔術に特化し、他の種族より一段上の腕を持つ妖精族。その長であるリアンノンさんがこうした反応をするという事に、魔術に精通している妖精族でも、魔術に関して驚く事があるんだなと素直な感想を抱いた。
「異空間内から異空間外へ、一切の障害も遅延もなく、魔術による連絡が可能とはな。ここまで優れた魔術を生み出させる者が、まだまだ世界に残っているのだな」(リアンノン)
「それを一から生み出したのはカイル」(セイン)
「何?それは本当なのか?」(リアンノン)
「ええっと……はい、そうです。この魔術は、俺が一から組み上げた術式になります」
「独力でか?」(リアンノン)
「元々の発想は俺ですけど、完成までには兄さんや姉さん、それに里の皆に協力してもらいました」
「カイルはこう言っているが、私たちが協力をお願いされた時には、既に六割程術式は組み上がっていた。カイル一人で、新たな魔術を組み上げたと言ってもいい」(レイア)
「ほう。新たな魔術を一人で六割もか。それならば、レイアの言う通りカイル一人で生み出した魔術だな」(リアンノン)
通信魔術に関して興味を持ったリアンノンさんは、積極的に俺に色々な質問をしてくる。どういった経緯や構想で通信魔術を生み出すのに至ったのかや、術式を一から組み上げる時に意識した事など、魔術師の目線からの質問が中心だった。それらに対して、覚えている限りの事を話していき、魔術師同士の会話を楽しんでいく。そんな中で特に盛り上がった話題は、やはり魔術師らしく通信魔術の術式に関してだ。リアンノンさんは超一流の魔術師であり、長き時を過ごしてきた事から、色々な魔術を改良してみたり一から生み出したりしてきたそうだ。そんなリアンノンさんでさえも、通信魔術という新たな魔術は、素直に驚きと称賛を送る程の代物であると思ったとの事。
通信魔術に関して様々な事を話していたが、リアンノンさんが改良したり生み出した魔術の話題から、他の様々な魔術に関しての話題に移って広がっていき、姉さんたちも交じっての魔術師談義となっていった。様々な魔術の利点や欠点について意見を語り合い、それぞれ魔術師としての意見をぶつけ合っていく。それぞれ魔術師としての考え方が異なり、同じ魔術であっても違う視点で見ていて面白かった。姉さんにとっては使いやすく利点の多い魔術ではあるが、リナさんやセインさんにとっては使いづらくて欠点の多い魔術と考えていたりして、個人個人によって違いがあって色々と参考になった。
「でもやっぱり一番ぶっ飛んでいると思ったのは、カイルのあの魔術だよな」(モイラ)
「そうね。初めて見た時は、カイル君の正気を疑ったわね」(リナ)
「あれは誰が見ても正気を疑う。成功したから良かったものの、失敗してたら今頃ここにはいなかったかもしれない」(セイン)
「ほう、レイアたちがそこまで言うとはな。そんなに常識外れの魔術だったのか?」(リアンノン)
「あれは魔術師としての一つの答え」(セイン)
「その代わり、成功する確率は非常に低く、非常に精密な魔力制御の腕がいる」(レイア)
「成功すれば常識外れな力を手に入れる事が出来るけど、失敗したらその時点で終わりの魔術。カイル君が今でも平然とあの魔術を使ってるのを見て、あれだけ高難度の魔術をよく制御出来るなと思うわよ」(ユリア)
「話を聞くとますます気になってくるな。……後学のためにも、一度その魔術を見せてもらう事は出来るか?」(リアンノン)
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