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五章 そしてまったりと
限界という名の壁
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「何で魔王が生まれると思う?」
できるだけ軽く、明るく話を切り出す
だけど王様たちは難しい顔をする。
「ふぅむ………人魔種族問わずに、大体……数年か数十年に一度の頻度で魔王らしき個体は発見されるが、よく分かってはいないな」
ほうほう……なら僕の知ってる奴が実はもう皆知ってて言ったらなんだそれと言われる恥ずかしい事にはならないよね、うん大丈夫。
「その魔王らしき個体てさ、出現する場所ってバラバラじゃあない? 」
「む、そうだな………、鉱石の発掘現場から現れる時もあれば、町中、しかも祭り事があるときに周囲を吹き飛ばす爆発と共に現れ、酷いときには戦地のど真ん中で人や亜人がそういったものになるという例もあるな」
意外に結構あるね。
「結構簡単になれるもんだよ、魔王は」
「そうなのか?」
「しかもこの中でだって王様やアルさん、アイデンさんだってなれる可能性があるんだべ?」
「なれるなれない以前に君が語尾がなまったことについて指摘したいのだが……言ってもいいか?」
へ?
「話が逸れるからやめろ」
……真顔で僕を凝視するアイデンさんは……置いとこう、
「………まぁ愛嬌があっていいんだがな話を戻そう……、魔王になるためにはどうすればいいんだ? 」
「………魔王になるためには大きく分けて二つの条件を満たさなければいけない」
「たった、二つなのか? 」
目を丸くして意外そうに言った王様に頷く。
「そう、たった二つでいいの、それをクリアすれば簡単に魔王になれる」
ただ、その二つを満たせば、満たしてしまえばほぼ自動的に肉体からなにまで魔王としての力に作り変わる。
「…………で、その条件は?」
「僕も書物で読んだ程度だから詳しくは分からないけど、一つ目、【1000の魂の器を用意する】」
「………器? 」
「虫にしろ動物にしろ生物には必ず皿みたいな命を入れるための器があってね、人の器が大体そこにあるバスケットの大きさだと思ってくれればいいよ、それで、ドラゴンとか海にいる鯨とかデカかったり強かったりする生物の器はでかい………無駄に話長くなるから省略するけど、要するに人1000人殺しましょうねだよ」
高位の龍になると1000人処か一万人分位の大きさになる。
でかい、強い、すると魂もでかい、よし、完璧。
「省略しすぎだろ……」
「やろうと思えば……できるな」
「やるなよ」
不穏な空気を出すアルさんに王様が釘を刺す、その様子をクスと笑い紅茶を少し口に含む。
うん、美味しい。
「やらねえよ……」
「ならいいが……」
「で、ラグ、二つ目は条件はなんだ? 」
アルさんに促されてまた僕は口を開く。
「二つ目もこれまた単純、【感情の壁を破壊し、自己の欲望に狂い、溺れるがいい】」
あ、これ書物で書いてあった奴ね、冥界の図書館で読んだ禁書に書いてあった……こっそり読んだよ。
「………壁を……壊す? 上手く理解できないのだが………」
これも王様難しく考えていらっしゃるようだ。
いやまぁ分かんないよね……、僕もそこまで知らないもん……なんでこの話持ち出した僕……。
「僕が読んだ書物そのままに言っちゃったから分からないかな……噛み砕いて言うと嬉しいとか悲しい、 悔しいとか怒りとかそれら、それ以外の欲求、感情、本能を、生物は最高値、もうこれ以上ないっていう無意識に限界作っている、……それは強固で自我を保つためのものだけど、魔王はその先、様々な理由、原因要因ストーリーによってその限界を壊すことで、新たなる自分に行き着くってことだね」
「よくわからない…な………」
「ナパスに聞けば分かるか……? 」
「もっと簡単にしろラグ」
三者三様……ちょっとアルさん怖い顔しないで。
「んじゃあ超簡単に、 我慢するのやめようぜべいべー」
「言葉の重みが消えた…………」
「簡単にしすぎだ馬鹿………」
何故ため息をつく王様………、アイデンさんもやめろその可哀想なもの見る目、悪かったね説明下手で。
「魔王は我慢する事を止めることによって新しい、もしくは元々持っていた力が更に強く覚醒したりするんだよ」
「力……? ラグーンのその影なんとかって奴か? 」
なんとかっていい加減だね…、
「いんや、【影使い】は僕の種族、不死人の固有能力、僕が魔王として貰った能力は【創生の申し子】だね」
「申し子………ミネルスに聞いたがそれもよく理解できない、どういった能力か悪いが教えてくれ 」
なんか頭使うし喋るのめんどくさくなってきたな……。
「一言で行くとね、造られた物に干渉、変容、もしくは創成する能力、僕はテーブルや食器を利用して別の何かを造り出す事ができるし、既に古代から造られている物を、材料さえあれば例えもう製造法が無くなっていたとしても、どんなに難しくても関係なく造り出す事ができる」
ただし未発見とか誰も思い付いてないこと、造ったことのないものは逆に造れないけどね。
「なるほど……? 」
「さっきの奴まだピンと来ないと思うから僕以外の他の魔王を例としてあげると」
「ふむ? 」
ぐでっとしかけていたアルさんも含め前屈みの体制になる面々を見ながら思い出すように指で軽くテーブルを叩く。
「10人いる魔王、纏めて魔王十傑の第一席のアルフレイドさんが、代表とする感情は【探求心】、自分が気になった物、者に対して絶大なる興味と探求の元、如何なる障害も関係なく突き進んで行った結果、一番の古株だけあって最強の魔王になった人なんだよね」
「………人? 」
「うん、魔王十傑第一席は人族、二席のレオネルさんが三つ目族、三席のリネンさんが悪魔で、四席は僕だけど、そこから下は500年前と変わってるから知らない、以上………喉乾いた」
ふう、と息を吐いた僕が飲もうとカップを持つがその中は空。
ありゃ。
「ほれ飲め」
「ありがとー」
空になっているカップを見つめていると、それを見つけたアルさんがアルさんの分のお茶を渡してくれた。
お茶を受け取り一気に飲み干せば、アルさんの手が頭に乗る……なにこれ。
「んで一席の魔王は探求心? 何かふざけたものでなってる見てえだが、他の二人と後ラグの壊した感情ってなんなんだ? 」
え、と確かね。
「第二席のレイドオネルさんの壊した、代表とする感情は【復讐心】、で第三席の人が【狂気】」
「まともといってはなんだが他の魔王はなんというか魔王らしいものだな………、ラグーンの象徴としている感情は?」
「僕は【絶望】だよ」
「「「は??」」」
ん?
「え? 」
な、和やかだったのに何故、固まる………?
できるだけ軽く、明るく話を切り出す
だけど王様たちは難しい顔をする。
「ふぅむ………人魔種族問わずに、大体……数年か数十年に一度の頻度で魔王らしき個体は発見されるが、よく分かってはいないな」
ほうほう……なら僕の知ってる奴が実はもう皆知ってて言ったらなんだそれと言われる恥ずかしい事にはならないよね、うん大丈夫。
「その魔王らしき個体てさ、出現する場所ってバラバラじゃあない? 」
「む、そうだな………、鉱石の発掘現場から現れる時もあれば、町中、しかも祭り事があるときに周囲を吹き飛ばす爆発と共に現れ、酷いときには戦地のど真ん中で人や亜人がそういったものになるという例もあるな」
意外に結構あるね。
「結構簡単になれるもんだよ、魔王は」
「そうなのか?」
「しかもこの中でだって王様やアルさん、アイデンさんだってなれる可能性があるんだべ?」
「なれるなれない以前に君が語尾がなまったことについて指摘したいのだが……言ってもいいか?」
へ?
「話が逸れるからやめろ」
……真顔で僕を凝視するアイデンさんは……置いとこう、
「………まぁ愛嬌があっていいんだがな話を戻そう……、魔王になるためにはどうすればいいんだ? 」
「………魔王になるためには大きく分けて二つの条件を満たさなければいけない」
「たった、二つなのか? 」
目を丸くして意外そうに言った王様に頷く。
「そう、たった二つでいいの、それをクリアすれば簡単に魔王になれる」
ただ、その二つを満たせば、満たしてしまえばほぼ自動的に肉体からなにまで魔王としての力に作り変わる。
「…………で、その条件は?」
「僕も書物で読んだ程度だから詳しくは分からないけど、一つ目、【1000の魂の器を用意する】」
「………器? 」
「虫にしろ動物にしろ生物には必ず皿みたいな命を入れるための器があってね、人の器が大体そこにあるバスケットの大きさだと思ってくれればいいよ、それで、ドラゴンとか海にいる鯨とかデカかったり強かったりする生物の器はでかい………無駄に話長くなるから省略するけど、要するに人1000人殺しましょうねだよ」
高位の龍になると1000人処か一万人分位の大きさになる。
でかい、強い、すると魂もでかい、よし、完璧。
「省略しすぎだろ……」
「やろうと思えば……できるな」
「やるなよ」
不穏な空気を出すアルさんに王様が釘を刺す、その様子をクスと笑い紅茶を少し口に含む。
うん、美味しい。
「やらねえよ……」
「ならいいが……」
「で、ラグ、二つ目は条件はなんだ? 」
アルさんに促されてまた僕は口を開く。
「二つ目もこれまた単純、【感情の壁を破壊し、自己の欲望に狂い、溺れるがいい】」
あ、これ書物で書いてあった奴ね、冥界の図書館で読んだ禁書に書いてあった……こっそり読んだよ。
「………壁を……壊す? 上手く理解できないのだが………」
これも王様難しく考えていらっしゃるようだ。
いやまぁ分かんないよね……、僕もそこまで知らないもん……なんでこの話持ち出した僕……。
「僕が読んだ書物そのままに言っちゃったから分からないかな……噛み砕いて言うと嬉しいとか悲しい、 悔しいとか怒りとかそれら、それ以外の欲求、感情、本能を、生物は最高値、もうこれ以上ないっていう無意識に限界作っている、……それは強固で自我を保つためのものだけど、魔王はその先、様々な理由、原因要因ストーリーによってその限界を壊すことで、新たなる自分に行き着くってことだね」
「よくわからない…な………」
「ナパスに聞けば分かるか……? 」
「もっと簡単にしろラグ」
三者三様……ちょっとアルさん怖い顔しないで。
「んじゃあ超簡単に、 我慢するのやめようぜべいべー」
「言葉の重みが消えた…………」
「簡単にしすぎだ馬鹿………」
何故ため息をつく王様………、アイデンさんもやめろその可哀想なもの見る目、悪かったね説明下手で。
「魔王は我慢する事を止めることによって新しい、もしくは元々持っていた力が更に強く覚醒したりするんだよ」
「力……? ラグーンのその影なんとかって奴か? 」
なんとかっていい加減だね…、
「いんや、【影使い】は僕の種族、不死人の固有能力、僕が魔王として貰った能力は【創生の申し子】だね」
「申し子………ミネルスに聞いたがそれもよく理解できない、どういった能力か悪いが教えてくれ 」
なんか頭使うし喋るのめんどくさくなってきたな……。
「一言で行くとね、造られた物に干渉、変容、もしくは創成する能力、僕はテーブルや食器を利用して別の何かを造り出す事ができるし、既に古代から造られている物を、材料さえあれば例えもう製造法が無くなっていたとしても、どんなに難しくても関係なく造り出す事ができる」
ただし未発見とか誰も思い付いてないこと、造ったことのないものは逆に造れないけどね。
「なるほど……? 」
「さっきの奴まだピンと来ないと思うから僕以外の他の魔王を例としてあげると」
「ふむ? 」
ぐでっとしかけていたアルさんも含め前屈みの体制になる面々を見ながら思い出すように指で軽くテーブルを叩く。
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「………人? 」
「うん、魔王十傑第一席は人族、二席のレオネルさんが三つ目族、三席のリネンさんが悪魔で、四席は僕だけど、そこから下は500年前と変わってるから知らない、以上………喉乾いた」
ふう、と息を吐いた僕が飲もうとカップを持つがその中は空。
ありゃ。
「ほれ飲め」
「ありがとー」
空になっているカップを見つめていると、それを見つけたアルさんがアルさんの分のお茶を渡してくれた。
お茶を受け取り一気に飲み干せば、アルさんの手が頭に乗る……なにこれ。
「んで一席の魔王は探求心? 何かふざけたものでなってる見てえだが、他の二人と後ラグの壊した感情ってなんなんだ? 」
え、と確かね。
「第二席のレイドオネルさんの壊した、代表とする感情は【復讐心】、で第三席の人が【狂気】」
「まともといってはなんだが他の魔王はなんというか魔王らしいものだな………、ラグーンの象徴としている感情は?」
「僕は【絶望】だよ」
「「「は??」」」
ん?
「え? 」
な、和やかだったのに何故、固まる………?
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―――
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早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
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