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第二章 神代の剣~朴念仁の魔を断つ剣~
第二十四話 肉薄する死の気配
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傭兵隊長との戦闘が始まって数分、早くも人狼は敗北するのを予感していた。
昼間の戦闘から、対峙する剣士の力量は充分理解しているつもりだった。
刃を交える前に剣士が言い放ったとおり、始めから全力で剣戟を放ってくるし、こちらもそれに応じるように、持てる力のすべてをこの男にぶつけている。
だが、剣士ナスカの剣戟は先の戦闘時よりも重く鋭いものだった。
体格も扱う武器も圧倒的にこちらの方が重く、単純な筋力においては圧倒しているはずなのに。
いくら打ち込んでも、徐々にこちらが後退するしかない状況だった。
すでに戦斧の刃は刃こぼれだらけであり、両手には血豆が爆ぜて鮮血が滲んでいる。
時折、爆発的な瞬発力をもった一撃が見舞われ、やっとの事で戦斧で受けているが、そのたびに、両腕の筋組織が細かい断裂を起こしている。
さらに吹き飛ばされそうになるのをとどまらせる両足にまで、疲労とダメージが蓄積していた。
――負けるわけにはいかぬのです。
痛む肉体に鞭を打つように、人狼は吠えた。
相手は英雄の息子であり、《神龍の血脈》と呼ばれる特殊な力を持った人間だということは、先の戦闘の時から知っている。
かつて、《魔竜人》との共同生活をしていた折りに知り得た情報――――
《神龍の血脈》についても、該当する者が人の身に余る異能を手にし、それが為その身を神龍の血で滅ぼしていくこととなる、言い換えれば呪われた血脈だと聞いていた。
そんな身の上の男と、戦うためだけに造られた化け物たる自分自身、生まれながらに戦いに呪われた者同士、命をかけた真剣勝負というのは、心躍る戦いであった。
そのように考えること自体、人狼自身もまさに戦いに呪われている証拠だと感じている。
しかしこの戦いだけは、そんな感傷などどうでもいい。
無為にさまよい続ける自分を拾ってくれた亡き主、強力すぎた故に理性を蝕む魔力によってその心を失った男が託した一人の少女。
その少女のために――絶対に負けるわけにはいかぬ。
人狼は全身全霊をかけて、振り上げた戦斧を傭兵隊長のもとに叩きつけた。
☆
人狼が大きく吠えて戦斧を振り上げたとき、ナスカはがら空きになった人狼の胴体を突くことが出来なかった。
こちらの体勢が悪かったのではない。
鋭く重い連撃を繰り出しながらも、敵の隙を一瞬で突き致命傷を与える用意は常にしていた。
それがこの瞬間に出来なかったのは、人狼が相討ち覚悟で攻撃してくると判断したからだ。
たとえ、こちらの一撃が人狼に致命傷を与えても、直後に振り下ろされる戦斧の一撃でこちらも即死してしまうだろう。
だから、振り下ろされる一撃を僅かな動きで躱しつつ、人狼が技を繰り出した後に硬直した瞬間を狙うこととした。
昼間の戦闘で、人狼のその一撃が大地を爆発させるようなものであることは知っている。
それが解った上で、ナスカは爆発的に高めた闘気を全身に迸らせ、人狼の一撃が起こす大地の爆発の余波に耐えて、そのまま迸った闘気のすべてを一突きの剣に乗せて放ったのだ。
その瞬間、ナスカも人狼に負けないくらいに猛々しく吠えていた。
人狼の戦斧は、音速をはるかに超え、すんでの所で躱したナスカの左頬や左上腕部を発生した衝撃波で引き裂く。
そしてブレード部分が大地にめり込むと、その場に大穴を穿つと共に土砂を爆発的に押しのける。
鮮血を左頬や腕から舞わせながら、更に全身を打ち付ける土と石の散弾を浴びつつ、ナスカはその剣を人狼の胸部中央に深々と突き入れた。
大地が爆発した轟音に、血肉がはじけ飛ぶ死の響きが混じる。
ナスカの一撃は、洗練と圧縮をされた龍闘気を纏い、やはり音速を超えた刺突の先端から鋭利な衝撃波が発生していた。
そしてその衝撃波すらも龍闘気が刺突方向に収束させて、人狼の鎖帷子のような剛毛と鋼のような筋肉をズタズタに引き裂くと――――
その先のあばら骨や肺、心臓などの組織を挽き肉にして、剣先の飛び出た背中から無残に飛び散らせていく。
――勝った……。
ナスカが勝利を確信した瞬間だった。
「ルナフィス様ッ」
全身全霊をかけた一撃を放ち硬直するナスカの頭上で、人狼が血反吐を吐きつつ誰かの名を叫び、戦斧を手放した右の豪腕が唸りをあげた。
ナスカの左脇に大砲のような一撃が突き刺さる。
肉と骨が砕ける不吉な音が辺りに響き――――
ナスカの身体はくの字にひしゃげて吹き飛び、側の森林に突っ込んでいった。
☆
巨大なトカゲと戦闘していたホーチィニは、愛用の鞭を振るう腕に鈍い痛みを覚えていた。
別に敵の攻撃を受けたからではない。
トカゲの攻撃は、その顎のみならず身体を素早く回転させて振り切ってくる尻尾や、その図体から想像しがたい俊敏な動きで上体を反らし前足を振り下ろす爪と様々だった。
それらの攻撃のすべてをなんとか躱し、ホーチィニはその鞭で何百回とトカゲの全身を打ち据えて、巨体を朱に染め上げている。
辺りには、血なまぐさい異臭が立ちこめ、土は赤黒くぬかるみ始めていた。
鞭を振るう右手は疲労を超えて、筋肉繊維がいくつかねじ切れているせいで、鈍い痛みが走っているのだ。
汗だくになり、呼吸も苦しくなりつつ、ホーチィニは短い言霊を口にする。
すると、トカゲの皮膚に刻まれた傷口が僅かに白く光を放ち、トカゲがゼンマイの切れた自動人形のようにぱたりと停止した。
「今度こそ……どう?」
息も絶え絶えに、停止したトカゲの巨体を睨め付けるホーチィニ。
だが――。
動きを止めたその異形から、嫌悪感を覚える濃密な魔力が溢れ出したかと思えば、無情にも、トカゲは活動を再開し、またもホーチィニに猛然と襲いかかる。
「キリがない……」
襲いかかるトカゲの顎を、ぬかるんだ大地を蹴りなんとか躱すホーチィニは、もう何度したかわからない悪態を吐いた。
魔物化したトカゲは、何者かの魔法によりその姿を変えたものだ。
だからホーチィニのとった戦術は、鞭による打撃で破魔の信仰術を相手の肉体に直接刻み込み発動させて、その魔法を解除するといったものだった。
それが、何度やっても一時しのぎにしかならず、破壊した魔法が再構成されてトカゲの動きが蘇る。
「どれだけ高次元の魔法なのッ……悪趣味な上に最悪」
さらに悪態を口にしながら、ホーチィニは同じ戦法を繰り返すしかなかった。
鞭の一撃は対人戦闘においては強力なものだ。
剣や槍よりも遠間から、複雑な動きで相手を打ち据える上に、巧みなコントロールで先端を翻せば簡単に音速を超え、衝撃波を発生させる。
対人のみならず、通常の魔物相手でも有効な武器となるが、今回の相手は巨体であり過ぎた。
固い鱗の皮膚を引き裂くことはいくらでも出来るが、その巨体に致命傷を与えることが難しいのだ。
いや、不可能と言っても過言ではない。
「次こそ……」
疲労困憊の肉体に鞭打って、再度相手に信仰術の術式を展開しようとしたところで――――
ホーチィニの耳に人狼が放った一撃が生んだ爆音が飛び込んだ。
「ナスカッ」
恋人の身を案じ、一瞬……そう、ほんの一瞬だけ彼女の注意力が人狼と傭兵隊長の戦闘に向けられた。
そして、彼女は目の当たりにしてしまう。
愛する男の身体がくの字にひしゃげて吹き飛び、その肉体が森林の木々を数本打ち倒していく様を……。
悲鳴が出かかった。
いや、悲鳴を上げそうになったが、挙げることが出来なかった。
なぜならば――――
一瞬だけホーチィニが視線を逸らした間に、巨大なトカゲは俊敏に飛び上がり、悲壮な表情で固まった宮廷司祭の細い身体は、ゾウよりも巨大な前足で捕らえられていたからだった。
昼間の戦闘から、対峙する剣士の力量は充分理解しているつもりだった。
刃を交える前に剣士が言い放ったとおり、始めから全力で剣戟を放ってくるし、こちらもそれに応じるように、持てる力のすべてをこの男にぶつけている。
だが、剣士ナスカの剣戟は先の戦闘時よりも重く鋭いものだった。
体格も扱う武器も圧倒的にこちらの方が重く、単純な筋力においては圧倒しているはずなのに。
いくら打ち込んでも、徐々にこちらが後退するしかない状況だった。
すでに戦斧の刃は刃こぼれだらけであり、両手には血豆が爆ぜて鮮血が滲んでいる。
時折、爆発的な瞬発力をもった一撃が見舞われ、やっとの事で戦斧で受けているが、そのたびに、両腕の筋組織が細かい断裂を起こしている。
さらに吹き飛ばされそうになるのをとどまらせる両足にまで、疲労とダメージが蓄積していた。
――負けるわけにはいかぬのです。
痛む肉体に鞭を打つように、人狼は吠えた。
相手は英雄の息子であり、《神龍の血脈》と呼ばれる特殊な力を持った人間だということは、先の戦闘の時から知っている。
かつて、《魔竜人》との共同生活をしていた折りに知り得た情報――――
《神龍の血脈》についても、該当する者が人の身に余る異能を手にし、それが為その身を神龍の血で滅ぼしていくこととなる、言い換えれば呪われた血脈だと聞いていた。
そんな身の上の男と、戦うためだけに造られた化け物たる自分自身、生まれながらに戦いに呪われた者同士、命をかけた真剣勝負というのは、心躍る戦いであった。
そのように考えること自体、人狼自身もまさに戦いに呪われている証拠だと感じている。
しかしこの戦いだけは、そんな感傷などどうでもいい。
無為にさまよい続ける自分を拾ってくれた亡き主、強力すぎた故に理性を蝕む魔力によってその心を失った男が託した一人の少女。
その少女のために――絶対に負けるわけにはいかぬ。
人狼は全身全霊をかけて、振り上げた戦斧を傭兵隊長のもとに叩きつけた。
☆
人狼が大きく吠えて戦斧を振り上げたとき、ナスカはがら空きになった人狼の胴体を突くことが出来なかった。
こちらの体勢が悪かったのではない。
鋭く重い連撃を繰り出しながらも、敵の隙を一瞬で突き致命傷を与える用意は常にしていた。
それがこの瞬間に出来なかったのは、人狼が相討ち覚悟で攻撃してくると判断したからだ。
たとえ、こちらの一撃が人狼に致命傷を与えても、直後に振り下ろされる戦斧の一撃でこちらも即死してしまうだろう。
だから、振り下ろされる一撃を僅かな動きで躱しつつ、人狼が技を繰り出した後に硬直した瞬間を狙うこととした。
昼間の戦闘で、人狼のその一撃が大地を爆発させるようなものであることは知っている。
それが解った上で、ナスカは爆発的に高めた闘気を全身に迸らせ、人狼の一撃が起こす大地の爆発の余波に耐えて、そのまま迸った闘気のすべてを一突きの剣に乗せて放ったのだ。
その瞬間、ナスカも人狼に負けないくらいに猛々しく吠えていた。
人狼の戦斧は、音速をはるかに超え、すんでの所で躱したナスカの左頬や左上腕部を発生した衝撃波で引き裂く。
そしてブレード部分が大地にめり込むと、その場に大穴を穿つと共に土砂を爆発的に押しのける。
鮮血を左頬や腕から舞わせながら、更に全身を打ち付ける土と石の散弾を浴びつつ、ナスカはその剣を人狼の胸部中央に深々と突き入れた。
大地が爆発した轟音に、血肉がはじけ飛ぶ死の響きが混じる。
ナスカの一撃は、洗練と圧縮をされた龍闘気を纏い、やはり音速を超えた刺突の先端から鋭利な衝撃波が発生していた。
そしてその衝撃波すらも龍闘気が刺突方向に収束させて、人狼の鎖帷子のような剛毛と鋼のような筋肉をズタズタに引き裂くと――――
その先のあばら骨や肺、心臓などの組織を挽き肉にして、剣先の飛び出た背中から無残に飛び散らせていく。
――勝った……。
ナスカが勝利を確信した瞬間だった。
「ルナフィス様ッ」
全身全霊をかけた一撃を放ち硬直するナスカの頭上で、人狼が血反吐を吐きつつ誰かの名を叫び、戦斧を手放した右の豪腕が唸りをあげた。
ナスカの左脇に大砲のような一撃が突き刺さる。
肉と骨が砕ける不吉な音が辺りに響き――――
ナスカの身体はくの字にひしゃげて吹き飛び、側の森林に突っ込んでいった。
☆
巨大なトカゲと戦闘していたホーチィニは、愛用の鞭を振るう腕に鈍い痛みを覚えていた。
別に敵の攻撃を受けたからではない。
トカゲの攻撃は、その顎のみならず身体を素早く回転させて振り切ってくる尻尾や、その図体から想像しがたい俊敏な動きで上体を反らし前足を振り下ろす爪と様々だった。
それらの攻撃のすべてをなんとか躱し、ホーチィニはその鞭で何百回とトカゲの全身を打ち据えて、巨体を朱に染め上げている。
辺りには、血なまぐさい異臭が立ちこめ、土は赤黒くぬかるみ始めていた。
鞭を振るう右手は疲労を超えて、筋肉繊維がいくつかねじ切れているせいで、鈍い痛みが走っているのだ。
汗だくになり、呼吸も苦しくなりつつ、ホーチィニは短い言霊を口にする。
すると、トカゲの皮膚に刻まれた傷口が僅かに白く光を放ち、トカゲがゼンマイの切れた自動人形のようにぱたりと停止した。
「今度こそ……どう?」
息も絶え絶えに、停止したトカゲの巨体を睨め付けるホーチィニ。
だが――。
動きを止めたその異形から、嫌悪感を覚える濃密な魔力が溢れ出したかと思えば、無情にも、トカゲは活動を再開し、またもホーチィニに猛然と襲いかかる。
「キリがない……」
襲いかかるトカゲの顎を、ぬかるんだ大地を蹴りなんとか躱すホーチィニは、もう何度したかわからない悪態を吐いた。
魔物化したトカゲは、何者かの魔法によりその姿を変えたものだ。
だからホーチィニのとった戦術は、鞭による打撃で破魔の信仰術を相手の肉体に直接刻み込み発動させて、その魔法を解除するといったものだった。
それが、何度やっても一時しのぎにしかならず、破壊した魔法が再構成されてトカゲの動きが蘇る。
「どれだけ高次元の魔法なのッ……悪趣味な上に最悪」
さらに悪態を口にしながら、ホーチィニは同じ戦法を繰り返すしかなかった。
鞭の一撃は対人戦闘においては強力なものだ。
剣や槍よりも遠間から、複雑な動きで相手を打ち据える上に、巧みなコントロールで先端を翻せば簡単に音速を超え、衝撃波を発生させる。
対人のみならず、通常の魔物相手でも有効な武器となるが、今回の相手は巨体であり過ぎた。
固い鱗の皮膚を引き裂くことはいくらでも出来るが、その巨体に致命傷を与えることが難しいのだ。
いや、不可能と言っても過言ではない。
「次こそ……」
疲労困憊の肉体に鞭打って、再度相手に信仰術の術式を展開しようとしたところで――――
ホーチィニの耳に人狼が放った一撃が生んだ爆音が飛び込んだ。
「ナスカッ」
恋人の身を案じ、一瞬……そう、ほんの一瞬だけ彼女の注意力が人狼と傭兵隊長の戦闘に向けられた。
そして、彼女は目の当たりにしてしまう。
愛する男の身体がくの字にひしゃげて吹き飛び、その肉体が森林の木々を数本打ち倒していく様を……。
悲鳴が出かかった。
いや、悲鳴を上げそうになったが、挙げることが出来なかった。
なぜならば――――
一瞬だけホーチィニが視線を逸らした間に、巨大なトカゲは俊敏に飛び上がり、悲壮な表情で固まった宮廷司祭の細い身体は、ゾウよりも巨大な前足で捕らえられていたからだった。
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