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【カイ目線番外編・後日談】その想いは、語られない
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開けた場所の真ん中で立ち止まり、ヴィクトールは雪上に膝をついた。カイもまねして屈み込むと、持ってきた角灯のつまみがパチリと回される。
萌え出る緑の若葉と、その上を飛ぶ2羽の金色の鳥、濃い青空と輝く光の映像がふわりと広がった。今年のコンテストに出し、そしてはじめてグランプリを取った作品だ。鳥たちの飛ぶ軌跡に合わせて光が雨のように降り注ぎ、緑が芽吹き、花が咲く。遠い昔の神話を元にし、再生をテーマにした角灯である。
ふっと横を見ると、膝をついたヴィクトールは目を閉じ、手を組んで何かを祈っているようだった。カイも同じように手を組み、目を閉じる。
(ヴィクトールさんと、ついに1番になれました。……俺も、ゼーアの職人として恥ずかしくないくらいにはなれたでしょうか)
「リリーの再来」と呼ばれた義祖母と、それを超えると言われた義母。きっと2人にはまだまだ遠く及ばないけれど、と考えながら心のなかで語りかける。
できれば直接会って、話をしてみたかった。職人としても、家族としても。想像の中の2人は朧気で、カイに対して何も話しかけては来ない。カイが目を開けると、隣ではヴィクトールがまだ目を閉じていた。
故人相手とはいえ、そんなに伝えたいことがあるなんて、とカイの心中に薄い羨望感が広がる。そんなことを羨んだって仕方ないとは分かっているが、少しだけ、ヴィクトールが遠くにいるようで淋しくなる。
(母に話したいことなんて……俺にはないな)
カイだって人の子なので母はいる。一応顔も知っているし、連絡を取ろうと思えば取れるだろう。だが、これまでほとんど話したことのない相手に何を言えばいいかカイは分からなかったし、向こうだって今更連絡をされても困るに違いない。
――こんな、不義の証でしかない子に。
カイとアルマの母は、豊かな黒髪をもち、黒い目をした貴族の娘だった。そしてその結婚相手は王族の末裔にあたる、綺麗な青磁色の髪と目を持つ人だったという。
だから、本来ならカイやアルマのような、明るい焦げ茶や琥珀色の髪を持つ子どもは生まれないはずなのだ。
夫の子ではありえない2人を、こっそり殺すことなく育ててくれたのは、多分母なりの愛情だったのだとは思う。2人を処分してしまえば、離縁されることもなくその後も暮らしていけたのだから。だが地下に閉じ込められ、三度の食事が運ばれるだけという生活は決して楽しいものではなかった。
最終的に、エックハルトにカイとアルマが引き取られたのも、多分「そういう事」なのだろうとカイは思っている。
「おいで。これから僕と一緒に暮らそう」
そう言って地下室の扉を開けたエックハルトを見た時、カイは「アルマに似ている」と思ったのだ。柔らかそうな金髪とオレンジ色の切れ長の目、鼻筋の通った顔。後に右手小指の第一関節が伸びないというエックハルトとアルマの――そして自分の共通点に気づいた時、それは確信に変わった。
だが、「地下室から助けてくれた王子さま」と無邪気にエックハルトを慕い、指の件に関しても「運命だわ」と喜ぶアルマに、カイは何も言えなかった。エックハルトに恐怖心があったというのも否定はできないが、やっと笑えるようになったアルマの心を壊してしまいそうで気が引けたのだ。
そして、「地下室から助けてくれた人」に雛鳥のごとく懐いてしまったのは、カイも同じだった。
エックハルトに連れられて、はじめて屋敷の外に出て、連れていかれた先は貸し部屋の一室だった。
「ヴィクトール、子供を引き取ることになったよ」
「えっ、なんだって……子供? えっ? なんで?」
ガサガサと素材や散らかった紙をかき分けて立ち上がった長身の人影は、カイとアルマを見て青灰色の目を見開いたあとわたわたとエプロンの裾で手を拭き、二人の前に屈み込んで目線を合わせてきた。
「……僕はヴィクトール。よろしくね」
ふわりと柔和に笑われて、そっと手を握られて。
はじめて触れるアルマ以外の人肌に、カイはただぽろぽろと涙を流すほかなかった。
あの時欲しかった温もりをもらえた嬉しさと、信頼と、愛情や恋や性欲を自分は切り分けられて考えられていないのかもしれない、とカイは時々思う事がある。カイに分かるのは、ただ「ヴィクトールが好き」という感情と、そして彼を誰にも渡したくないという切羽詰まった衝動だけであるが、あるいはそれも「ママを取られたくない!」という非常に子供じみたものなのかもしれないと思う。
つらつらと考えながら見下ろしていると、やがてヴィクトールが目を開けた。ゆっくりと立ち上がり、大きく伸びをした目が少し恥ずかしそうに細められた。
「ごめん、待たせたね」
「いいえ」
小さく首を振り、それからもう一度、そこだけ春の景色になっている幻影を眺める。死者はこれを見ることはないだろうが、それでも彼女らにこの景色が伝わればいいと思う。弔いというものは、生者のためにあるのだ。
ヴィクトールが幻影角燈を手に取った時、どう、と地響きのような音が山の上から聞こえた。
「なんですか、この――」
「カイくん!」
ヴィクトールに抱きしめられた、と思った瞬間、カイの耳元を荒れ狂う冷たさが駆け抜けていった。ぎゅっとローブの襟元に顔を押し付けてしがみつくと、どうどうと何かが崩れ落ちていく音の中で、「大丈夫」と囁くヴィクトールの声がはっきりと聞こえる。
萌え出る緑の若葉と、その上を飛ぶ2羽の金色の鳥、濃い青空と輝く光の映像がふわりと広がった。今年のコンテストに出し、そしてはじめてグランプリを取った作品だ。鳥たちの飛ぶ軌跡に合わせて光が雨のように降り注ぎ、緑が芽吹き、花が咲く。遠い昔の神話を元にし、再生をテーマにした角灯である。
ふっと横を見ると、膝をついたヴィクトールは目を閉じ、手を組んで何かを祈っているようだった。カイも同じように手を組み、目を閉じる。
(ヴィクトールさんと、ついに1番になれました。……俺も、ゼーアの職人として恥ずかしくないくらいにはなれたでしょうか)
「リリーの再来」と呼ばれた義祖母と、それを超えると言われた義母。きっと2人にはまだまだ遠く及ばないけれど、と考えながら心のなかで語りかける。
できれば直接会って、話をしてみたかった。職人としても、家族としても。想像の中の2人は朧気で、カイに対して何も話しかけては来ない。カイが目を開けると、隣ではヴィクトールがまだ目を閉じていた。
故人相手とはいえ、そんなに伝えたいことがあるなんて、とカイの心中に薄い羨望感が広がる。そんなことを羨んだって仕方ないとは分かっているが、少しだけ、ヴィクトールが遠くにいるようで淋しくなる。
(母に話したいことなんて……俺にはないな)
カイだって人の子なので母はいる。一応顔も知っているし、連絡を取ろうと思えば取れるだろう。だが、これまでほとんど話したことのない相手に何を言えばいいかカイは分からなかったし、向こうだって今更連絡をされても困るに違いない。
――こんな、不義の証でしかない子に。
カイとアルマの母は、豊かな黒髪をもち、黒い目をした貴族の娘だった。そしてその結婚相手は王族の末裔にあたる、綺麗な青磁色の髪と目を持つ人だったという。
だから、本来ならカイやアルマのような、明るい焦げ茶や琥珀色の髪を持つ子どもは生まれないはずなのだ。
夫の子ではありえない2人を、こっそり殺すことなく育ててくれたのは、多分母なりの愛情だったのだとは思う。2人を処分してしまえば、離縁されることもなくその後も暮らしていけたのだから。だが地下に閉じ込められ、三度の食事が運ばれるだけという生活は決して楽しいものではなかった。
最終的に、エックハルトにカイとアルマが引き取られたのも、多分「そういう事」なのだろうとカイは思っている。
「おいで。これから僕と一緒に暮らそう」
そう言って地下室の扉を開けたエックハルトを見た時、カイは「アルマに似ている」と思ったのだ。柔らかそうな金髪とオレンジ色の切れ長の目、鼻筋の通った顔。後に右手小指の第一関節が伸びないというエックハルトとアルマの――そして自分の共通点に気づいた時、それは確信に変わった。
だが、「地下室から助けてくれた王子さま」と無邪気にエックハルトを慕い、指の件に関しても「運命だわ」と喜ぶアルマに、カイは何も言えなかった。エックハルトに恐怖心があったというのも否定はできないが、やっと笑えるようになったアルマの心を壊してしまいそうで気が引けたのだ。
そして、「地下室から助けてくれた人」に雛鳥のごとく懐いてしまったのは、カイも同じだった。
エックハルトに連れられて、はじめて屋敷の外に出て、連れていかれた先は貸し部屋の一室だった。
「ヴィクトール、子供を引き取ることになったよ」
「えっ、なんだって……子供? えっ? なんで?」
ガサガサと素材や散らかった紙をかき分けて立ち上がった長身の人影は、カイとアルマを見て青灰色の目を見開いたあとわたわたとエプロンの裾で手を拭き、二人の前に屈み込んで目線を合わせてきた。
「……僕はヴィクトール。よろしくね」
ふわりと柔和に笑われて、そっと手を握られて。
はじめて触れるアルマ以外の人肌に、カイはただぽろぽろと涙を流すほかなかった。
あの時欲しかった温もりをもらえた嬉しさと、信頼と、愛情や恋や性欲を自分は切り分けられて考えられていないのかもしれない、とカイは時々思う事がある。カイに分かるのは、ただ「ヴィクトールが好き」という感情と、そして彼を誰にも渡したくないという切羽詰まった衝動だけであるが、あるいはそれも「ママを取られたくない!」という非常に子供じみたものなのかもしれないと思う。
つらつらと考えながら見下ろしていると、やがてヴィクトールが目を開けた。ゆっくりと立ち上がり、大きく伸びをした目が少し恥ずかしそうに細められた。
「ごめん、待たせたね」
「いいえ」
小さく首を振り、それからもう一度、そこだけ春の景色になっている幻影を眺める。死者はこれを見ることはないだろうが、それでも彼女らにこの景色が伝わればいいと思う。弔いというものは、生者のためにあるのだ。
ヴィクトールが幻影角燈を手に取った時、どう、と地響きのような音が山の上から聞こえた。
「なんですか、この――」
「カイくん!」
ヴィクトールに抱きしめられた、と思った瞬間、カイの耳元を荒れ狂う冷たさが駆け抜けていった。ぎゅっとローブの襟元に顔を押し付けてしがみつくと、どうどうと何かが崩れ落ちていく音の中で、「大丈夫」と囁くヴィクトールの声がはっきりと聞こえる。
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