俺の人生が異世界に呼び出された事で残念な結末になってしまっている!

ツムちん

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第三章

現実と幻実

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第三章 『現実と幻実』

目が覚めると自分のベットにいた。
『朝か...』
カーテンを開けると日差しが眩しかった。
『あれは夢か?嫌な夢だな...』
右手に何やら違和感を感じた。
『何だ?』
そこには剣があった...
『え?』
・ ・ ・
『えぇーーーーーーー!?』
ドン!
『うるさいよお兄ちゃん!』
『ご、ごめん』
妹に怒れた
少し冷静になる事にした。

数分後
『分かってきたぞ!』
どうやらこの剣はイメージをしたら現れるらしい。指輪は外れなかった...
『あまり目立たないから大丈夫か...剣は論外だけど』
まだ混乱はしているけど、とりあえず朝の準備をすることにした。
数分後
準備を終わらせ下の階に降りてきた。
『おはよう、母さん』
『おはよう冬ちゃん』
母に挨拶をする、いつも通りの光景だ。
『真菜もおはよう』
『お兄ちゃん...』
妹が近ずいてくる...なんか雰囲気が危ない気が...
『何で私に最初に挨拶してくれないの!』
母さんへの嫉妬だった。
『ごめんな、次からはそうするから』
『お兄ちゃん!』
『はっ...はい!』
なんかいつも以上に怖いんですが...
『その約束前にしたよね!』
『はいっ!しました!』
声を震わせながらも言葉を出す。
やばいオーラが怖い、目の前にいきなり現れたケン〇ロウ並に怖い!
『今日は許したあげるけど、今度したら...』
怖い顔から笑顔に変わり...
『縛り上げるよ...お兄ちゃん♡』
怖ー!妹こぇーよ!
俺が言うのはなんだが、妹はかなりブラコンであった。小さい頃からずっとくっついて来て、一緒に遊んでいたんだが...
あるテレビのアニメの影響で今に至る...
普通の人からしたら可愛い妹に接してもらえてとても嬉しいだろうが...その可愛い部分が逆に怖い!だから俺は妹からの愛を避けるようにしていた。余裕があれば...
『はい、お兄ちゃん♡アーン♡』
こんな風にアーンを要求してくる...
『今は...お腹の調子が...』
『大変!お兄ちゃん大丈夫?待ってね今救急車呼ぶから!』
『だ、大丈夫だよ真菜』
優し過ぎるから怖い
『だったら私と人工呼吸を!!!』
目をキラキラさせながら唇を近づけてくる。
ピーー ピーー
俺の頭の中で警報音がなる。
『かっ、母さん俺行ってくる!』
『あっ、待ってお兄ちゃん♡』
これが俺の日常である。どうしてこうなったものやら...
『はぁ、はぁ』
足は意外と速いほうなので妹はまいたようだ。
『お?またやってんのか、真菜ちゃんも飽きないねぇー』
正面から聞き覚えがある...いやほぼ毎日聞いている声が聞こえた。
『おっす...友人ポジション... はぁ、はぁ』
『友人ポジ言うな』
こいつとは、こんな冗談を言える程の仲だ!
『悪いな待たせちまって』
息を整えつつ秀二に謝っておく。
『おう、ジュース1本な』
紹介が遅れたが、こいつは秋原 秀二という俺の友人いや親友か?まぁそこら辺のポジションの友人だと思ってくれればいい。
『と... とう... おい冬馬!』
『おっとごめんごめんちょい視聴者に紹介してた』
『はぁ?お前何言ってんだ?とうとう妹からの愛のせいで頭がやられたか?』
『こっちの事だ』
『それより今日はアイツはいないのか?』
秀二に聞いてみる。
『この先で待ってるってよ』
今話してたのはもう一人の友人の事だ、秀二もそうなんだが昔からの友人だ!まぁ幼馴染というやつだ。
『おい!お前ら遅いー!』
『おう、悪い悪い少し時間くってな』
『真菜ちゃんかぁ~私も真菜ちゃんみたいな可愛い妹欲しかったなぁ!』
『悪いが凛よ、妹とは恐ろしいものだ!』
『えぇー何でだよぉ』
『妹とは危険地雷装置なんだ!』
冗談を言う、まぁある意味あってるかも知れないが。
『そうなのかぁ!?』
『おい冬馬それはお前の妹だけだ!』
『まぁそうだよな...』
『騙したなぁ~!』
ポカポカ音がなる感じで、胸を叩かれる。
『くくく...』
『笑いを耐えろ秀二...意外にも凛は真剣だ』
『ごめんごめん、これはやばいは』
『はははははははははははぁ』
耐えきれなくなり二人で笑う
『もう!ほんとに怒るからなぁ 冬馬!秀二!』
この少し男っぽい女の子が俺の幼馴染の 綾瀬 凛だ!男っぽいのは昔俺達と遊んでた影響だと思う!

こんな会話をしながら3人で学校に向かう。学校につくと、多くの生徒が昇降口に固まっていた。
入学式の前に昇降口のクラスと番号を確認しに行く。
『俺は1-Cか...秀二と真菜はと...』
秀二と真菜の組を探す...
『お!秀二と真菜も同じクラスじゃないか!』
『マジでか冬馬!』
『おー』
皆同じクラスで良かった...少しホットした
入学式が終わり、新しいクラスで自己紹介する事になった。
『俺の名前は東出 冬馬といいます。よろしくお願いします!』
全員自己紹介が終わり、帰りとなった。
『実はさ、皆に話したい事があるだけど時間いいか?』
秀二と真菜が疑問そうにこちらを見ている。
『冬馬にしては、珍しいな』
『うんうん!』
近くの公園に行き少しアストラの事について話すことにした。
『昨日ここの学校の帰り道にこの腕輪を見つけたんだ、腕輪を外そうとしたんだが固定されててはずせなくなっていて...そして昨日の夜俺は異世界に呼び出されたんだ...』
二人とも黙っている、やはりこんな中二病チックな話信じてくれないよな。
『悪い今のは忘れてくれ...』
場が少し静かになる...
『実はさ俺も異世界に呼ばれたんだ!』
秀二も腕輪をつけていた。
『お前もか!』
『実は私も付けてるんだよねー...これが』
どういう事だ?被害者は俺だけじゃなかったのか?
『今夜始まりの街 グリストルで合流しよう!』
『ああ』
『うん』

四章に続く
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