44 / 69
『学生ラグナロク教』編
第41話《物語はプロローグへ》
しおりを挟む学長が戻ってきた。刑事はカクテルをサッと隠すと、待ちわびた子供のようにニコニコしている。
「………こちらが、ルイス先生の証明写真です」
ぎこちない動作で受けとると、すぐにその容姿と聞いていた情報とを照らし合わせる。
若い頃の写真にも関わらず、男の髪はつむじ辺り以外は真っ白で、目は何か身の毛がよだつ鋭さがあった。また灰色のスーツが特徴的である。
やはり同一人物である。刑事の思ったとおり、その勧誘者はグレー=ルイスであった。
「………ルイス先生は、今どこにいるんですかい?」
「さぁ………我々には分かりかねます」学長はボリボリと頭をかくと、「最近はお呼びしても対応すらされない始末でしてね。非常勤講師なので、詳しいことまでは…………」
「ふぅん。そんなもんなんですかい」
アヤノンたちの話では、その男は『ラグナロク教』とかいう怪しい連中の一員だという。連絡が取れないのも、もしかしたら生活事態を宗教活動にチェンジしてるからかもしれない。
「ルイス先生の自宅とかも知らないんでしょうなぁ?」
「はい…………なんせ、自分の事はあまり口に出さないタイプでしたから」
「けどさすがに住所教えたくないですすいませんじゃあ、この世の中渡っていけないと思うんですがねぇ」
「………実力は確かだったので、深くは問わず採用したのです」
はぁ───学長の口から錆びたような声が漏れる。
「あの、刑事さん」
「なんですかいな」
「ルイス先生がどうかなさったんですか。警察が動くとなると、もしかして何か犯罪でも…………」
「それはアンタが気にすることじゃねえですよ」
「し、しかし…………」と、そこで学長は詳しく聞きたいのか、近くにあるポットを見て、「あ、そうだ。紅茶をお出ししますよ。ちょうど上手いものが入りましてね」
「いや、私はもうこれで───」
「そんな。遠慮なさらずに。ささ。そちらでお待ち下さい」
どうしても引き留めたいらしく、学長は急いでポットに駆け寄った。
やれやれ───と刑事は短く嘆息する。
ホントはあまりグダグダできないのだが、無理に退散して組織のお偉いさんにチクられでもしたらいい迷惑である。一体どんな処罰が下ることやら。
いくらバカな彼でも、責任をバカみたいに受け取るような男ではない。むしろそうならないよう最善策に打って出るのが彼の戦法である。だからここは大人しく年寄り同士のお茶会を開いてやろう、と刑事は思った。
「刑事さん」紅茶をティーカップに注ぎながら学長は尋ねる。「これからどうなさるおつもりですか」
「………? というと?」
「はぁ。要はまだ大学に居られるのですか、という意味です」
「うーむ…………さて、どうしますかねぇ」
刑事は考える。
ここにはグレー=ルイスの講義を受けた生徒もいるはずだ。ならば、写真を見せて、詳しく話を聞いてみれば、何か掴めるかもしれない。
「………しばらくルイス先生について聞き廻ってみようと思いますがぁ………」
「なるほど。了解しました」
学長は刑事の前に出来立ての紅茶を準備する。
「なら警備のものたちにもそうお伝えしましょう。これで捜査は捗るはずです」
「そりゃあ、ありがてぇなぁ。最初入ろうとしたら止められたもんなぁ」
紅茶から昇ってくる白い湯気を見ながら刑事は言った。
「まっ。その感謝もこめて、この紅茶頂きますね」
そして口をつけ、紅茶を啜ろうとしたところで───
ん? なんだこりゃあぁ?
「どうかなさいました?」
学長はその年取った体の腰を下げた。こちらの顔の様子を伺っている。
さらに紅茶から漂う『違和感のある香り』で、刑事はふと笑みを浮かべた。
「………フフ、ふーん。なるほど。そう来ましたか学長さんよぉ」
「???」
惚けた顔であるが、刑事は確信していた。
「アンタ………俺の紅茶に何入れた?」
「…………………………」彼は答えない。
「これはコーリアの香りだな。独特のアーモンド臭がある」
コーリアというのは、この世界で猛毒のカテゴリーに分類される粉末状の毒で、現実世界でいうところの『青酸カリ』である。
「……………………………はっ」嘲笑ったような笑いかたで、「何をおっしゃいますか。そんな事、あるわけが───」
「じゃああんた飲んでみろよ、これを」
「……………………」
学長は何も答えない。ましてや刑事が差し出した紅茶を飲もうともしなかった。
一種の緊張感が場を支配する。だがそれは、『薬を入れられた』という事実から起因する緊張感ではない。
どちらが先に動くか。たったこの一点に尽きる。
「───!」
学長が先に動いた。隠し持っていたナイフで刑事に斬りかかる。刑事は素早くそれを避け、鳩尾辺りを打ち砕く。
「ぐはっ────ぐぐぐっ」
ナイフがカランカランと音を立てて落ちた。だが学長はそれでも動く。
「…………!!?」
信じられない。彼の顔をみれば一目瞭然である。
学長は確かに気を失っている。
だがまるで糸で操られたマリオネットのように、その状態関係なく体は動いている。
白目を剥いた学長はゾンビのように意思のない体を動かし、刑事の首を両手で絞める。
「なっ────おまえっ───がっ!?」
「アア………………アア………………」
意識は失ってるはずなのに、その両手に殺人並みの握力が込められる。脈打つ顎動脈がピンポイントで圧迫され、体の血管に血流が妨げられた動きが伝わっていく。自然と鳥肌がたち、そうかと思えば意識が薄らいでいく。
「ぐぬっ…………ぬぬ………これヤベッ………!」
刑事は暗闇に染まる意識の中で、懐から『魔導ガン』を取り出し、ゾンビ学長の額に銃口を添えて、
引き金を引いた。
学長の体は『魔導ガン』から放たれた光線により吹き飛び、奥の壁へと叩きつけられた。
「ヴハっ…………ヴハっ…………くっ。死んじゃいねーよなぁ、俺もこの学長も…………」
『魔導ガン』の威力は昨日の一件と比べれば抑えた方である。それでも体を再起不能にするくらいの力はある。
学長の体はもう動かなかった。死体のようにダランと倒れていたが、突然、
「……………クククク。やはりこの体ではダメでしたか」
学長は死んだ機械のような顔で、意思のある声を放った。
「!?」
魔導ガンを構え、刑事は口を開く。
「おい学長さんよぉ…………こいつはなんの真似ですかい」
「フフフ…………違いますよ刑事さん」
「あ?」
「私は確かに学長だが…………今は貴方の探し人…………グレー=ルイスなんですよ」
「グレー=ルイス……………は? はぁ!?」
だが目の前にいるのは…………。刑事は動揺を露にして、
「い、いやいや! そいつはおかしい。あぁ、おかしいぞぉ! なんせお、お前。グレー=ルイスとまったくの別人じゃねーかよぉ!」
学長はどこをどう見ても味気ない初老の男性である。身の毛がよだつような『ダーク』な部分なんて持ち合わせていないのに。
そんな反応を楽しむように、
「フフフ…………まぁ驚かれるでしょうね」と学長は言う。「しかし事実です。まぁ正確に言えば、この体を操っているだけなのですが」
「操る……………?」
「えぇ。もちろんこの体はこの大学の学長本人です。私が別の場所からこの体を遠隔操作している、ただそれだけですよ」
「遠隔操作だぁ…………!?」
「はい…………フフフ。『ラグナロク教』の周りを嗅ぎ回る野良犬がいると聞いてこうしているわけですが…………これは楽しいことになりそうだ」
「て、てめぇ…………!」
魔導ガンをカタカタ震わせて、刑事は怒りを露にする。
「おっと、このままではいけませんね。私はもう帰りますかな。フフフ…………」
「ま、待ちやがれ!」
「フフフ…………大丈夫ですよ」死んだ目付きの学長はガクンと頭を上げた。その瞳を黄色に染めて、「また貴方とはお会いできる時が来るでしょう。そうですね…………今度はグレー=ルイス本人に………フフフ…………」
そこで瞳の色彩が徐々に薄くなっていき、
学長は電池が切れたように動かなくなった。
大学側に事情を説明し、刑事は大学を出た。
もうすぐ救急車がやって来るはずだ。本気で相手にしなかったから、学長が死ぬことはまずないだろう、と刑事は思った。
懐を漁ると、カクテルを見事に切らしていた。チッと軽く舌打ちをしたその時、軽く吹き寄せた風と共に『魔導ケータイ』が鳴った。表示を見ると、後輩の暁という女性刑事からだった。
「はい、もしもしぃ?」
『あ、先輩! ようやく出ましたね!』
青二才の癖にやる気だけは十二分の声は、今の刑事には巨大なシンバル並みの音量だった。
「おいこらこらぁ。あまり大きな声を出すなぁ。こっちは大変な目にあったんだからよぉ」
『どうせ先輩のことだからどっかでカクテル詐欺にでも引っ掛かったんでしょ。分かってますよ』
「カクテル詐欺ってなんだよお前。聞いたことねーよぉ」
『それより先輩! 頼まれていた調査、終わりましたよ!』
「人の話を────まぁいいや。それで、どうだった?」
カクテル刑事は後輩にグレー=ルイスの経歴について調査を頼んでいたのだ。
『はい! えっとですねー…………グレー=ルイス、年齢不詳。出身も不詳。あちこちの大学で脳医学と臨床心理学の非常勤講師を勤めています』
「…………ほとんど分かってねぇのな」
『い、いやいや先輩! これでも暁、結構重要そうな情報ゲットしたんですよ!?』
「じゃあそれを話せよぉ。まったく」
『は、はぁ…………あのですね。グレー=ルイスにはかつて、一人娘がいたようです』
「娘……………?」
『はい。フレイヤ=ルイスという名前の子で、3年前に自殺してます』
「自殺………………」
ドクンと。何か核心に迫ってる気がした。
「その自殺した原因ってもう解明されてんのかぁ?」
『それが…………当時捜査が捜査当局からの圧力で中止になったようで』
「未解決ってことかぁ?」
『はい。でも、当時容疑者として浮上してた人物はいたようですよ。えっと…………確か名前は………』
暁刑事はメモ帳をパラパラめくるような動作音を繰り返すと、その容疑者の名を口にした。
『───セリア。セリア・マルコフという女子学生です』
9
翌日。学校は再開され、生徒たちは何ごともないように日常を過ごしていた。
「なぁ、今日はどこ行く?」
「そうだな………久しぶりにカラオケ行くか!」
「お前っ! また女の子誘う気だな!」
「なんだよ悪いか? モテ期到来の俺様には、今しかチャンスがねぇんだよ!」
「別にモテ期きてねーだろ、お前バカだろ」
「んだとぉ!?」
国道B-3号線は、主に『エアーテイル』の着陸場で挟まれている。
エアーテイルとは、魔法力を利用した、いわゆる『魔法の箒』で、足底に円盤上の装置を装着し、魔力の圧力により空を飛ぶ乗り物である。ここ、B-3号線は、その利用者が降り立つ場として利用されていて、サラリーマンや主婦、ないしは生徒たちが多く集まっている。
もともと繁華街として栄えたこの辺りでは、サラリーマンたちがそのままそっちへ引きこもるのも珍しくない。
家に帰るものは、そのままB-3号線を渡り、サラリーマンのほとんどはB-1号線へ。これがこの辺りの常識である。
今日も───普通の一日を過ごしている人々が、この道を通った。何気ない日常を、当たり前のように暮らす、そんな中───。
国道の途中に立ってるビルの屋上。そこでは一人少女が息を切らしていた。
彼女の名はセリアといった。黄色のツインテールに、細かな顔立ちは、どこをどう見ても美少女である。そんな彼女は今、危機に面していた。
「はぁ…………はぁ…………なんなのよいったい………!?」
屋上で風がヒュウと吹いた。セリアはその間に体力を温存する。
いつやつらが来るかは分からない。もしかしたらもうそこまで来てるかもしれない。
少女は立ち上がり、体を柵に預ける。目をつむり、これまでの事を振り返った。
やつらが現れたのは、ついさっきのことだ。セリアは『ラサール魔法学校』の生徒で、今日はその帰り道であった。普通は正門から生徒は帰るのだが、近道としてこっそりと彼女は裏門から帰っていた。今日も同じように、気づかれぬよう忍び足で向かうと―――
やつらが待ち構えていた。
彼らは唖然とするセリアに魔法を放ち、命を狙ってきた。強力な魔法で、一般レベルの魔法ではなかった。
セリアは必死に逃げた。足がほつれ、転んでしまっても。かすり傷をいくら負っても。
「ホントっ………なんなのよまったく………」
再び愚痴を溢した。
いったいなぜこんな目に? なぜ自分は追われる身となったのか。皆目見当がつかない。このまま訳も分からず死んでいくのか…………。と、その時。
屋上の階段を、ゆっくりと上がってくる音がした。セリアは顔をしかめ、体勢をとった。
やがて、屋上の扉が開かれた。ギィギィと鳴るのは古いからか、彼らの存在感をよりいっそう際立たせた。
来たのは、やはりやつらだった。黒いコートを被り、虚ろな瞳を隙間からこちらに向けてくる。セリアの体が震える。筋肉が奇妙に絡まり、動かない。
(な、なんなのよ…………体が…………)
不思議だった。体を動かそうと、脳が指令を出しているはずなのに、うまく応答してくれない。自由が利かないのだ。
すると、セリアの体はあり得ない行動を起こした。
彼女は命の次に大事な魔法書を、屋上から投げ捨てたのである。
(な、なにやってんのよ私!? なんでこんなことを………)
筋肉が自我を持ち、勝手に体を動かされている感覚だった。己の意思に反して、今度は膝をついた。
(足が……………)
敵は静かに近づいた。セリアは逃げようとするが、体がやはり動かない。
やがて、一人のコートが前に出てきた。
「………お前は罪を犯した」
(しゃべった……………!)
コートの声は冷酷さが滲み出ていた。吐き出す冷徹な吐息と、無感情の瞳が、セリアを徐々に蝕んでいく。
「だれよあんたら………私になんの恨みがあってこんなことを…………!」
「恨みならある」
コートは断言した。すると背後に控えた同族全員が、セリアを持ち上げる。何がなんだか分からない。セリアは足をバタバタと抗うことしかできなかった。
コートの集団はセリアを屋上の縁まで運ぶ。そこでようやく事の危険性を掴んだ。すぐさまセリアは抵抗する。
「放しなさいっ! このっ…………!」
「諦めろ」
コートは言う。
「罪人は処刑だ。我ら『学生ラグナロク教』は、今ここで貴様を断罪する」
セリアは空に体を投げ捨てられた。
あぁ……………。
もう、終わりか。死ぬんだ、ここで…………。
ある夏の日。
緋色の血溜まりの近くで、誰かの叫び声が轟いた。
0
あなたにおすすめの小説
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
【完結】異世界転移した私がドラゴンの魔女と呼ばれるまでの話
yuzuku
ファンタジー
ベランダから落ちて死んだ私は知らない森にいた。
知らない生物、知らない植物、知らない言語。
何もかもを失った私が唯一見つけた希望の光、それはドラゴンだった。
臆病で自信もないどこにでもいるような平凡な私は、そのドラゴンとの出会いで次第に変わっていく。
いや、変わらなければならない。
ほんの少しの勇気を持った女性と青いドラゴンが冒険する異世界ファンタジー。
彼女は後にこう呼ばれることになる。
「ドラゴンの魔女」と。
※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体とは一切関係ありません。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。
三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。
……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」
その言葉は、もう何度聞いたか分からない。
霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。
周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。
同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。
――俺だけが、何もできない。
反論したい気持ちはある。
でも、できない事実は変わらない。
そんな俺が、
世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて――
この時は、まだ知る由もなかった。
これは――
妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。
異世界きたのに、冒険者試験で詰みました。
アセチルサリチルさん
ファンタジー
【追放もざまぁも無双もない。あるのは借金と酒と笑いのみ!】
お父さん。お母さん。
あなたたちの可愛い息子は――
異世界で、冒険者になれませんでした。
冒険者ギルドでのステータス鑑定。
結果は「普通」でも、
固有スキルは字面最強の《時間停止》
……なのに。
筆記試験ではギルド創設以来の最低点。
そのまま養成所送りで学費は借金三十万。
異世界初日で、多重債務者です。
……なめてんのか、異世界。
ここで俺たちパーティのイカれたメンバーを紹介するぜ!
ケモミミ用スキルが初日で無駄になったバカ、タクヤ。
魔力制御が全くできない厄病神のバカ、リーシャ。
実は厨二病で呪い装備しか愛せないバカ、オルファ。
そして――スキルで時間を止めても動けないお茶目な俺、ユウヤ。
うーん! 前途多難!
これは――
最強でも無双でもない。
理不尽な世界で、借金と酒と事故にまみれながら、
なんだかんだで生き延びていく話。
追放? ざまぁ? 成り上がり?
そんなものはございません。
あるのは、
愛すべバカどもが織りなすハートフルな冒険譚のみ。
そんな異世界ギャグファンタジーがここに開幕!
最弱弓術士、全距離支配で最強へ
Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」
剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。
若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。
リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。
風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。
弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。
そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。
「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」
孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。
しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。
最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる